さて、『未知のソウル』第9話、ついに物語が大きく動き出しましたね!今回は、これまで謎に包まれていたミレの過去が明らかになり、姉妹の絆が試される、非常に見ごたえのある回でした。早速、あらすじとネタバレを見ていきましょう!
入れ替わりはすでに完了していた!
第9話は、ミジがデータ室に入るために指紋をスキャンするシーンから始まります。すると、なんと「ミレ」として認証されるではありませんか!そう、視聴者が思うより先に、双子の姉妹はすでに入れ替わり作戦を実行していたのです。
ミレは、勝てる戦いと勝てない戦いを見極め、厳しい選択を迫られる人生を歩んできました。職場で起きたスヨンの一件では、戦う理由を見つけましたが、あまりにも大きな壁にぶつかり逃げ出してしまった過去が。しかし皮肉にも、その逃げ出した先でセジンという光を見つけたのでした。
明かされる過去の傷跡と卑劣な罠
ソウルに戻ってきたミジ(中身はミレ)の前に、スヨンの弟であるテイが現れます。彼は姉の無念を晴らすため、証拠集めのために会社に潜入していたのです。そして、会社を告発するかどうかの決断をミレに迫ります。スキャンダルの渦中にいたミレこそが、この戦いの先頭に立つべきだと。しかし、一度戦って負けたミレは、すっかり気力を失っていました。
姉妹は口論の末、一度は元の生活に戻ることを決めます。
ここで、ミレとサンヨンの忌まわしい過去が詳細に描かれます。かつて、職場でいじめられていたミレに対し、サンヨンは同情的な素振りを見せていました。しかし、その裏の顔は卑劣そのもの。
ある夜、サンヨンは取引先のシハン建設のボスと泥酔し、ミレを呼び出します。彼を車で送る途中、助手席で眠り込んだサンヨンにシートベルトをかけようと身を乗り出したミレに、彼は突然キスを迫ったのです。ミレが即座に拒絶すると、サンヨンはしきりに謝罪しました。しかし、悪夢はここからでした。
なんとサンヨンは、会社で「ミレが自分に言い寄ってきた」と嘘の噂を広め、ミレを陥れたのです。セクハラの被害者であったはずのミレは、一転して「上司を誘惑した不倫女」というレッテルを貼られてしまいます。人事部は「なぜすぐに報告しなかったのか」「なぜ二人きりで残業したりコーヒーを差し入れたりしたのか」と彼女を責め立て、ガスライティングによって「自分は被害者ではないのかもしれない」と思い込まされ、会社から逃げるように去るしかなかったのです。
さらに、このシハン建設こそが、新CEOの親族が経営する会社であり、会社ぐるみで不正な優遇措置が行われていたことも判明。スヨンはその不正の告発者でした。
姉妹の絆と、反撃の狼煙
テイは匿名掲示板にシハン建設の不正を告発する投稿を行い、ミレに証拠の入ったUSBメモリを託します。決断を迫られるミレ。
一方、ミジはホスとの関係を深めていきます。ロサから息子の後見人を頼まれるも、その息子を人質に取ったチョングの脅迫により、ロサとの間に亀裂が生じてしまいます。傷心のミジを、ホスは優しく抱きしめ支えるのでした。
そんな中、ついに事件が起こります。ミレのアパート前で待ち伏せしていたサンヨンが、異動を強要。ミレはその会話を録音しようとしますが、気づかれてデータを消されてしまいます。「これは評判をかけた戦いだ。君の味方は誰もいない」と嘲笑うサンヨン。
絶体絶命かと思われたその時、「一人いる!」と叫びながら現れたのは、姉のミジでした!彼女はサンヨンに殴りかかり、全員警察署へ。そこに駆けつけたホスの助けもあり、ミレはついに決意します。サンヨンをセクハラで告訴し、この腐った会社と戦うことを。
しかし、ラストには不穏な影が。レストランの売却を拒んだロサへの報復として、チョングが記者へ「友人の人生を盗んだ女」というタイトルの告発メールを送信するところで、9話は幕を閉じます。
『未知のソウル』第9話の感想
今回の第9話は、物語の核心に迫る非常に重要なエピソードでした。これまで断片的にしか語られなかったミレの過去が、これほどまでに辛く、理不尽なものだったとは胸が締め付けられる思いです。被害者が加害者に仕立て上げられるという、現実にも起こりうる卑劣な構図に強い憤りを感じました。サンヨンのキャラクターの非道さが際立っており、俳優の演技も見事でした。
しかし、そんな絶望的な状況だからこそ、ミレが反撃を決意した瞬間のカタルシスは格別でした。そして、何と言ってもミジの存在です。どんな時も妹を信じ、体を張って守ろうとする姿には心打たれました。この姉妹の深い絆こそが、このドラマの最大の魅力だと再認識させられます。ホスの揺るぎないサポートも、暗い展開の中での大きな救いとなっています。ついに反撃の狼煙が上がった今、彼女たちがこれからどうやって巨大な権力に立ち向かっていくのか、目が離せません。
つづく