謎の男と検察の思惑
物語は、サングラスをかけた謎の男がジュウン会長と会うシーンから始まります。ジュウン会長は弟ギソクの死について何か情報はないかと尋ねるんですが、この男、逆に「会長は何かご存じでは?」と探りを入れてくる。一筋縄ではいかないヤツですね。結局、この男がギソクの死の真相を探ることになります。
一方、検察の特別捜査部も動き出します。ジュウンとボンサン、この二人がかつてはオ会長という大物の下でギャングをやっていたこと、そしてオ会長の息子の死をきっかけにクーデターを起こし、今の地位を築いた過去が語られます。上層部はクムソン検事にこの事件の捜査を任せますが、どうやら「特定の方向」へ誘導したいという裏の思惑があるようです。検察内部もキナ臭いですねぇ…。
実行犯を追え!浮かび上がる「墓場」の存在
場面は変わって、我らが主人公ギジュン。彼は実行犯フィチャンの兄を脅し、ついにフィチャンに口を割らせることに成功します。そこで出てきたのが「墓場」という謎のチャットルーム。家出少年少女を見つけては雑用をさせるための闇サイトで、フィチャンもそこで仕事を請け負ったというのです。しかも、フィチャンのためにユンと名乗る女性弁護士まで手配されている周到さ。
ギジュンは警察署を出てきたユン弁護士の車に乗り込み、「墓場」について問いただします。彼女はあっさりとその仕組みを話し、運営会社「NClean」のCEO、シム・ソンチョルの名刺を渡します。
ついに黒幕の尻尾を掴んだ!
ギジュンがオフィスを訪ねると、ソンチョルは不在。しかし電話をかけると、二人は顔見知りの様子。電話口のソンチョルは明らかに動揺しています。彼が慌ててオフィスに戻ると、そこにはボコボコにされた従業員と、荒れ果てた事務所、そして仁王立ちするギジュンの姿が…。
観念したソンチョルはひざまずき、「ただ命令に従っただけだ」と命乞い。ギジュンの鉄拳を数発食らった後、ついに依頼主の名前を白状します。
その名は、ク・ジュンモ。
そう、対立組織のトップ、ボンサン会長の一人息子です。やっぱり内部抗争じゃないか!
二人の会長と、ギジュンの覚悟
ジュウン会長も、弟を殺すよう指示したのがライバルの息子ジュンモだったと知ります。部下は「戦争だ!」と息巻きますが、ジュウン会長は全面戦争は避けたい様子。しかし、この会話…なんとクムソン検事が盗聴していました!どこまで計算高いんだ、この男は。
そして、ついに二人の会長、ジュウンとボンサンが直接対決。ジュウンは「互いの領域は侵さない。もし破れば、代償を払う」という過去の約束を突きつけます。ボンサンは息子の犯行を信じようとしません。
その緊迫した部屋に、ギジュン本人が登場!
彼はジュンモの犯行を知っていることを明かし、「あんたたちは何もするな。ただ座って見てろ」と二人の会長に釘を刺します。ギジュンは、親の力を借りるのではなく、自分の手でケリをつける覚悟を決めたんですね。
ギジュンが去った後、ボンサン会長はジュウン会長に助けを請います。最初は冷たくあしらうジュウンでしたが、ボンサンが「デクロホテルを渡す」と切り出したことで、彼の目の色が変わります。
復讐の準備、そして…
息子ジュンモのもとへ向かったボンサン会長は、彼を殴りつけ、なぜあんなことをしたのかと問い詰めます。ジュンモは「ギソクに屈辱を与えられたから復讐したかった」と告白。なんとも身勝手な理由…。
一方、ギジュンは昔なじみのチェ・ビョンホという男に会い、「昔使っていたようなバットが欲しい」と特注の武器を依頼。さらに、弟の復讐に燃えるヘボムとも手を組み、ユン弁護士と「墓場」を利用してジュンモの居場所を突き止めます。
最後の衝撃
そしてラストシーン。回想で、あのサングラスの謎の男がジュウン会長に「黒幕はジュンモだ」と報告していたことがわかります。さらに、「ルールに従うか、破るか、それともボンサン・グループをすべて乗っ取るという新しいルールを作るか、お考えください」と、ジュウン会長を焚きつけていたのです。
その会話も、隣室でクムソン検事がすべて聞いていました。そして彼の机の上には、なんと「イ・ジュウンに対する家宅捜索令状」が…。
えぇぇぇ!?どういうこと!?
『広場』第2話の感想
第2話は、ギジュンの復讐劇が本格的に始動し、物語が一気に深みを増しました。単なる犯人探しに留まらず、ジュウン会長とボンサン会長の長年の確執、そして検察の暗躍という三つの軸が複雑に絡み合い、非常に見応えがあります。特に、ギジュンが会長二人を前にして啖呵を切るシーンは圧巻でした。彼の覚悟の強さと、背後でうごめく巨大な権力構造の対比が鮮やかです。各キャラクターの思惑が交錯し、誰が本当の敵で誰が味方なのか、全く予断を許さない展開に引き込まれました。
つづく