いやー、第2話のラストは痺れましたね!弟ギソクの復讐を誓い、たった一人で組織に殴り込みをかけたナム・ギジュン。彼の登場で、物語は一気にトップギアに入りました。そして迎えた第3話、ついにあの男が本格的に動き出します!今回は、ギジュンの知られざる過去と、早くも渦巻き始める裏切りの詳細を徹底解説していきますよ!

嵐の襲来!ギジュンの暴力的なまでの登場

物語は、ボンサン会長がギジュンの恐ろしさに震え上がるところから始まります。彼は腕利きの暗殺者にギジュンの始末を依頼しますが、「自分では役不足だ」と断られてしまう始末。 それほどまでに、ギジュンの存在は裏社会で伝説的な恐怖となっているんですね。 会長は仕方なく、息子のジュンモを隠れ家に避難させるよう命じます。

一方、当のジュンモはというと、デクロホテルで「なんで一人の男のために大騒ぎしなきゃいけないんだ!」と駄々をこねる始末。 この小物感、たまりませんね(笑)。部下のイ・ドンギョンが彼をなだめている、まさにその時でした。

ドガァァン!

ホテルに、嵐のごとくギジュンが乗り込んできます! その登場はまさに暴力的の一言。チュンソクがなんとかジュンモを連れて裏口から脱出する一方で、ドンギョンが命がけでギジュンの足止めを試みます。

逃げおおせたジュンモですが、ギジュンの執拗な追跡は止まりません。ギジュンは次に、組織の幹部シム・ソンチョルの元へ。国外逃亡の準備をしていた彼の前に現れ、「1日やる。ジュンモの居場所を突き止めろ」と冷酷に言い放ちます。 この男、マジで容赦ない…!

組織に渦巻く不協和音と、11年前の真実

ギジュンの復讐劇と並行して、組織の内部でも不穏な動きが。ボンサン会長のもう一人の息子ソンチョルは、クムソン(ボンサン会長の側近)の謎めいた言葉から、彼が父親の部屋を盗聴していることに気づきます。 家を捜索し、盗聴器を見つけたソンチョルがクムソンを問い詰めると、彼は不敵な笑みを浮かべ、こう囁くのです。「お前と俺で、ボンサンを潰して全てを乗っ取らないか?」と。 親子、そして側近の間で、早くも裏切りの火種が燻り始めています。

さて、場面はジュンモたちが隠れるセーフハウスへ。ここでジュンモは、長年組織に仕えるチュンソクに、ギジュンとは一体何者なのかを尋ねます。 そしてチュンソクの口から、11年前に起きた衝撃的な事件の全貌が語られるのです。

【11年前の回想】

当時、ギジュンの兄ジュウンとボンサンは、オ会長に次ぐNo.2の地位にいました。 ある日、釜山の組織との抗争で絶体絶命のピンチに陥りますが、そこに現れた一人の男が戦況をひっくり返します。 それが若き日のギジュンでした。

この一件でオ会長の信頼を勝ち取ったジュウンとボンサン。しかし、これが会長の実の息子スンウォンの嫉妬を買い、二人は命を狙われることに。 その報復として、ギジュンはスンウォンを殺害した…とされていました。 さらにギジュンは兄ジュウンに「会長を殺らなければ、俺たちが殺られる」と進言し、クーデターを主導。 オ会長の部下たちを皆殺しにし、組織を乗っ取ったのです。

しかし、この回想シーンで、気になる一言が。オ会長の部下の一人が死ぬ間際にギジュンにこう告げるのです。「スンウォンを殺したのはお前じゃないと知っている」と…。

クーデターの後、組織のトップに立ったジュウンとボンサンは「平和を乱してはならない」というルールを制定。 全ての発端となった「会長の息子殺し」の罪をギジュン一人に被せ、その罰として、なんとギジュンのアキレス腱を切り、組織から追放したのです! 兄のため、組織のために全てを捧げた男を待っていたのは、あまりにも残酷な仕打ちでした。

仕掛けられた罠、そして衝撃のラストへ

現在。ビョンホはギジュンを訪ね、ボンサン・グループ全体を敵に回すのは無謀だと説得しますが、彼の耳には届きません。 一方、ボンサン会長はギジュンの弟ギソクの死について調査を始め、担当刑事の名がハン・ソギュンであったことを突き止めます。

その頃、隠れ家のジュンモはとんでもない行動に出ます。以前、ボンサン会長が断られたあの外国人暗殺者コンビに連絡を取り、ギジュン殺害を依頼したのです。

そして、チュンソクがギジュンの前に現れます。彼はボンサン一家に手を出すなと警告しつつも、驚くべきことにジュンモの隠れ家の住所をギジュンに渡すのです。 しかし…これは巧妙に仕掛けられた罠でした。 ジュンモがチュンソクに「ギジュンを殺せば、お前も助かるんだ」と彼を言いくるめていたのです。

教えられた住所、改装中のホテルへ向かったギジュンを、例の外国人暗殺者コンビが待ち伏せします。 しかし、我らがギジュンがそんな罠に屈するはずもありません。激闘の末、二人をあっさりと返り討ちに。 そして殺し屋の携帯を奪い、ジュンモに電話をかけ、こう告げるのです。

「すぐ会いに行く」と。

鳥肌モノの引きで終わるかと思いきや、第3話にはまだ続きがありました。

エピローグで明かされる、衝撃の真実。

11年前にオ会長の息子スンウォンを殺害したのは、ギジュンではありませんでした。 真犯人は…彼の弟、ギソクだったのです!

なんと…。ギジュンが全ての罪を被り、アキレス腱を切られ追放されたのは、実の弟の罪を隠すためだったのでしょうか。彼の復讐は、単なる弟の死への報復だけではなかったのです。過去の裏切り、濡れ衣、そして11年間の屈辱。その全てを清算するための戦いが、今、始まったのです。

『広場』第3話の感想

第3話は非常に内容の濃い回でした。ギジュンの過去、特に11年前の出来事が明かされたことで、彼のキャラクターに深い奥行きが加わりました。これはもはや単純な復讐劇ではありません。彼が尽くした兄や組織に裏切られ、罪をなすりつけられたという事実はあまりにも悲劇的です。また、ソンチョルとクムソンの策略など、ボンサン組織内の権力闘争も激化しています。しかし、エピローグで明かされたギソクが真犯人だったという事実は、物語の前提を根底から覆します。ギジュンの動機について、これまで考えていたこと全てを再評価させられました。過去と現在を巧みに織り交ぜ、より複雑な対立の舞台を整えた見事な脚本でした。

つづく