皇太子イ・ボンに嫌われるためのソンチェクの作戦が、まさかの公開プロポーズというとんでもない結果を招いてしまった第3話。第4話では、物語がさらに大きく動き出します!ソンチェクを巡る恋の四角関係(?)や、王室に渦巻く陰謀、そしてソンチェクに迫る命の危機から目が離せません!

波乱の幕開け!公開プロポーズと父親の猛反対

物語は、火事が起こる2時間前の宴会シーンから始まります。皇太子イ・ボンに嫌われようと、わざと酔っぱらって失態を演じようとするソンチェクですが、その作戦はあえなく失敗。

次の手としてソンチェクが持ち出したのは、なんと手作りのジェンガ!ブロックにはきわどい質問が書かれており、答えられないと罰杯を飲むというゲームです。しかし、これが裏目に出てしまいます。イ・ボンがソンチェクに「最後のキスはいつだ?」と質問したのです。とっさに「キスなんてしたことない!」と嘘をつくソンチェク。するとイ・ボンは、前の晩の約束を持ち出し、皆の前で「ソンチェクは私の婚約者だ!」と高らかに宣言!時を同じくして、ソンチェクの家には皇太子の家臣が結婚の申し込みに訪れていました。

突然の婚約者宣言に一同が騒然とする中、ウネが桃アレルギーで倒れるアクシデントが発生。その混乱の中、ソンチェクが誤って火事を起こしてしまいます。イ・ボンはソンチェクを助け出し、スギョムはウネを家へ送り届けました。

ソンチェクを家まで送ったイ・ボンですが、そこで待ち受けていたのはソンチェクの父ホヨルの猛反対でした。「娘を王室に嫁がせる気はない!」と断固として結婚を認めません。イ・ボンが「ソンチェクが私の初体験を奪った」とまで言っても、父の決意は揺るぎません。その理由は、ソンチェクに王族としてではなく、普通の家庭で幸せになってほしいという親心からでした。

皇太子の悲しい過去と新たな陰謀

父親の反対にあい、傷心のイ・ボン。彼はソンチェクの兄たちに「2ヶ月以内に結婚しろ」とプレッシャーをかけます。

その夜、イ・ボンは亡き母の指輪を手に、辛い過去を思い出していました。彼の母親は夫を王位につけようと反逆を企て、その過程で命を落としていたのです。父と自らの命を守るため、イ・ボンは王の「猟犬」となることを誓わされました。血塗られた道を歩むことを強いられた彼の苦しみが、初めて明かされます。

一方、イ・ボンを手に入れたいファソンは、皇太后に泣きつき、協力を取り付けます。

忍び寄る魔の手とソンチェクの危機

翌日、ソンチェクはお腹を空かせた外国人マークを助けます。彼が嵐で船が難破し、一人だけ生き残ったと聞かされ、不憫に思い世話を焼くソンチェク。しかし、このマーク、実はファソンと裏で繋がっていたのです。

そんな中、スギョムがソンチェクを訪ねてきます。てっきり自分に気があるのかと思いきや、なんとウネへの恋心を告白!協力を求められたソンチェクは、事態の複雑さに頭を抱えます。

その頃、両親の墓参りをしていたイ・ボンは何者かに襲撃されます。それは、かつて壊滅させたはずの暗殺者集団「黒蛇(フクサ)一味」でした。イ・ボンは王に一味の復活を警告しますが、王は「守りたいものができたから臆病になったか」と意味深な言葉を告げます。

そして、ソンチェクに最大の危機が訪れます。マークと別れた直後、彼女は突然血を吐いて倒れ、伝染病の疑いで隔離施設に連れて行かれてしまうのです。

命がけの看病と皇太子の妃選び

ソンチェクが疫病で隔離されたと知ったイ・ボンは、迷わず収容施設へ駆けつけます。自らの命の危険も顧みず、彼は献身的にソンチェクを看病し続けます。「死ぬかもしれない」と弱気になるソンチェクを、力強く支えるイ・ボン。

しかし、イ・ボンがソンチェクのそばにいる間に、宮廷では皇太后が動き出していました。王に働きかけ、なんと皇太子の妃を公募する布告を出させたのです。ファソンやウネも応募する中、ソンチェクはもちろんそのことを知りません。

ようやく意識を取り戻したソンチェク。新鮮な空気を吸おうと外に出た彼女の元に、一枚の布告が風で飛んできます。応募の締め切りは目前!弱った体のまま、ソンチェクは必死に申し込み場所へと向かいます。果たして彼女は、時間内にたどり着き、自らの運命を掴むことができるのでしょうか!?

『主役の初体験、私が奪っちゃいました』第4話の感想

今回はコメディ要素とシリアスな展開のバランスが絶妙でした。ソンチェクの空回りする作戦に笑わされたかと思えば、イ・ボンの壮絶な過去や、彼が抱える孤独と苦しみが明かされ、物語に一気に深みが増しました。特に、これまで冷徹な「猟犬」としての顔しか見せてこなかったイ・ボンが、ソンチェクの前ではただの一途な男性になる姿に心を打たれます。伝染病の危険も顧みず、命がけでソンチェクを看病するシーンは、彼の愛情の深さを物語っていました。ファソンや謎の外国人マーク、そして黒蛇一味といった新たな脅威の登場で、サスペンス要素も加わり、今後の展開がますます気になります。ソンチェクが自分の運命にどう立ち向かっていくのか、そしてイ・ボンとの関係がどう進展するのか、目が離せません。

つづく