ついに結ばれた二人!しかし前途多難…

前回、皇太后様をギャフンと言わせたイ・ボン王子。王様はその手腕を聞いて大笑いしていましたが、当のイ・ボンは皇太后を黙らせた「秘密」については固く口を閉ざします。王様は少し不満げな様子。結婚を延期しろと命じますが、イ・ボンは「自分の問題は自分で解決します」とキッパリ断り、男気を見せつけます。

その頃、我らがヒロイン、ソンチェクは大変なことに!なんと宮殿で何者かに池へ突き落とされてしまいます。そこに颯爽と現れたのがイ・ボン!まさに王子様!彼はソンチェクを助け出し、自分の屋敷へと連れて行きます。

この事件をきっかけに、お互いの気持ちを再確認した二人。ソンチェクはイ・ボンへの抑えきれない愛を告白し、ついに…ついに結ばれるのでした!いやぁ、長かった!

しかし、幸せな時間は束の間。イ・ボンの腕の中でうっかり朝まで過ごしてしまったソンチェク。翌朝、彼のために腕によりをかけて(?)朝食を作りますが、これがとんでもなくマズイ!それでもイ・ボンは「愛する人が作ってくれたから」と、全部たいらげるんです。愛だねぇ!

迎えに来たウリに連れられて家に帰ると、父親が大激怒!でも、ソンチェクは悪びれる様子もなく「早く結婚させてくれたら外泊じゃなくなるでしょ!」と逆ギレ気味に宣言。そこへイ・ボン本人も登場し、結婚の許しを請いますが、お父さんはガンとして首を縦に振りません。兄たちも「王子に仕えるなんてまっぴらごめん」と大反対。ソンチェクとイ・ボンの恋路は、いきなり大きな壁にぶち当たってしまいました。

それぞれの思惑と、新たな恋のライバル

一方、イ・ボンにまんまと騙されたファソンは、王子の結婚選抜が中止になったと知り、悔しさで大荒れ。ウネのお父さんもこの結果にはがっかり。娘のウネは父の言葉に傷つきながらも、子どもたちのための慈善活動に心を注ぐことを選びます。

ソンチェクは、自分を池に突き落としたのはファソンに違いないと確信し、彼女のもとへ乗り込みます。「これ以上、私に手を出さないで」と強く警告しますが、ファソンは犯行を否定。二人の火花はバチバチです!

そんな中、物語を大きくかき回す新キャラクターが登場します。その名はイ・ギュ!

実はこのイ・ギュ、かつてイ・ボンと親友でしたが、ある事件をきっかけに仲違いし、復讐を誓っている危険な人物。スギョムは、彼がイ・ボンへの憎しみを抱えたまま帰国したことを心配しています。

そして、運命のいたずらか、このイ・ギュが街でソンチェクと偶然出会います。なんと二人は幼なじみで、かつて結婚の約束までした仲だったのです!しかし、ソンチェクは全く彼のことを覚えていません。

甘いデートの終わりは、修羅場の始まり

家族の反対に悩みながらも、イ・ボンはソンチェクとの「今」を大切にしようと決意。市場を丸ごと貸し切って、二人きりのデートを楽しみます。「将来は子供を12人作ろう」なんて、甘い会話を繰り広げる二人。見てるこっちが照れちゃいますね!

同じ頃、スギョムもウネを訪ねてデートに誘いますが、父親の邪魔が入り、気まずい雰囲気で終わってしまいます。こちらの恋も一筋縄ではいかないようです。

幸せなデートの最中、イ・ボンがソンチェクのために花を買いに少し席を外した、その時でした。ソンチェクはいじめられているイ・ギュを助け、二人は再び言葉を交わします。

そこへ花束を持ったイ・ボンが帰還。ソンチェクと親しげに話すイ・ギュの姿を見て、イ・ボンの表情は一瞬で凍りつきます。愛する女性を挟んで、二人の王子が火花を散らす!まさに一触即発の状況で、第7話は幕を閉じました。

『主役の初体験、私が奪っちゃいました』第7話の感想

今回の第7話は、物語の大きな転換点となりました。前半でソンチェクとイ・ボンがついに結ばれるという、視聴者が待ち望んだ甘い展開が描かれたかと思えば、後半では家族からの猛反対、そして最強の恋敵ともいえるイ・ギュの登場と、一気に物語が複雑さを増しました。幸せの絶頂から、あっという間に波乱の渦中へ突き落とすような構成は見事としか言えません。

特に印象的だったのは、ソンチェクの成長です。これまでは物語の筋書きに翻弄されることが多かった彼女が、自らの意思でイ・ボンへの愛を告白し、ライバルのファソンにも毅然と立ち向かう姿は、もはや単なる「脇役」ではありませんでした。また、イ・ボンもただ冷徹なだけでなく、愛する人のまずい手料理を無理して完食するような、人間味あふれる一面を見せ、その魅力がさらに深まったように感じます。新たな登場人物によって、それぞれのキャラクターがどう変化し、関係性がどう動いていくのか。今後の展開から目が離せません。

つづく