引き裂かれた二人!父の怒りと健気な恋心

案の定、イ・ギュの登場で気まずさMAX。イ・ボンは、ソンチェクとイ・ギュが幼なじみだったと知り、内心穏やかじゃない様子。そんな中、二人が仲睦まじくしているところを、ソンチェクの父ホヨルに目撃されちゃったから、さあ大変!

激怒したお父さん、ソンチェクを問答無用で部屋に閉じ込めちゃうんです。まさに「お嬢様の外出禁止令」発動!妻がとりなそうとしても、ガンとして聞き入れません。

でも、このカップルはへこたれません!イ・ボンはソンチェクの家の外で見張りを続け、ソンチェクはなんと「糸電話」を作って彼と連絡を取るんです。このアナログな感じが、逆に二人の絆の強さを感じさせて、キュンとしちゃいますよね。どうやってお父さんを説得するか、二人で必死に作戦会議です。

イ・ボンの涙ぐましい(?)婿入り大作戦!

ソンチェクに会いたい一心で、イ・ボンはお父さんのご機嫌を取ろうと奮闘します。まずはソンチェクの兄たちを酒と贈り物で買収(笑)。兄たちから得た情報をもとに、高級な山人参酒をプレゼントするのですが…なんとこれが偽物!逆にお父さんの怒りを買うという、まさかの大失態。

もう後がないイ・ボンが取った最終手段は、雪が降る中、ソンチェクの家の前でひたすら待ち続けること。この健気で誠実な姿に、ついに頑固親父も心を動かされます。

ホヨルは、敵の多いイ・ボンが娘を守れるのか心配だったんですね。イ・ボンはソンチェクを必ず守ると誓い、「二度と外泊させない」などいくつかの条件付きで、ようやく交際を認めてもらえました。いやー、よかったよかった!

不穏な王宮と、明らかになるイ・ギュの本性

一方、王宮では不穏な空気が流れていました。突然帰ってきたイ・ギュに対し、王は警戒心を隠せません。王は、兄弟を競わせるため、王家の撃鞠(キョック)というスポーツイベントに二人を招待します。

この撃鞠の試合が、またすごい。イ・ギュは勝つために卑劣な手段を使い、イ・ボンのスティックが王に当たりそうになるというヒヤッとする場面も。試合後、イ・ボンのもとに届いた脅迫状は、なんとイ・ギュの差し金だったことが判明します。

そして、ソンチェクが助けを求めて訪れた巫女は、イ・ギュとすれ違った際に、彼から血に飢えた恐ろしい気配を感じ取るのでした。優しい笑顔の裏に隠された、彼の本当の顔が少しずつ見えてきて、ゾッとします。

衝撃のラスト!ソンチェク、誘拐される

お父さんとの約束を守るため、イ・ボンはソンチェクと距離を置くようになります。会えなくて寂しいソンチェクのもとに、イ・ボンから「清渓川(チョンゲチョン)で会おう」という手紙が。

でも、これは罠でした。ソンチェクが待ち合わせ場所に行くと、そこにいたのは謎の男。以前、ウネ(チョ・ウネ)が密会していた男です。ソンチェクはなすすべなく誘拐され、男は「ボスの命令で、お前を殺す」と告げます。

そして、そのボスとは…なんと、反乱軍のリーダーであったイ・ギュだったのです!王家への復讐を計画していた彼のターゲットに、ソンチェクが…。

物語は現代パートに移り、この小説を読んでいたK(現代のソンチェク)の周りでも不穏な出来事が起こり始めます。小説の世界と現実が、どうリンクしていくのか…。

ラストは、ソンチェクのブレスレットを手に、呆然と立ち尽くすイ・ボンの姿で締めくくられます。彼女を守ると誓ったばかりなのに…!

『主役の初体験、私が奪っちゃいました』第8話の感想

今回は、物語の雰囲気がガラリと変わる、まさに転換点となる回でした。前半は、ソンチェクのお父さんを説得するためのドタバタラブコメディ。イ・ボンの不器用だけど一途なアプローチや、糸電話での可愛らしいやり取りに、思わず笑みがこぼれました。厳しいお父さんの愛情も感じられて、心温まる展開でした。

しかし、後半からは一転して、息をのむサスペンスフルな展開に。今まで好青年だと思っていたイ・ギュの恐ろしい本性が明らかになり、物語に一気に緊張感が走りました。彼の行動の裏には、王家への深い恨みがあったのですね。ソンチェクとイ・ボンの恋物語だけでなく、王位を巡る骨肉の争いや過去の因縁が複雑に絡み合い、物語にぐっと深みが増したように感じます。

愛する人を守ると誓った直後に、その彼女が最大の敵の手に落ちてしまうというラストは、あまりにも衝撃的でした。イ・ボンはソンチェクを無事に救い出すことができるのか、そしてイ・ギュの復讐の本当の目的は何なのか。今後の展開から目が離せません。

つづく