ついに火蓋が切られたヨンジン高校の生徒会長選挙!第4話は、まさに「戦争の始まり」というサブタイトルがふさわしい、白熱した選挙戦の幕開けとなりました。今回は、各陣営の戦略がぶつかり合い、そして主人公セフンに最大の試練が訪れる、見どころ満載のエピソードでしたね。

選挙戦スタート!対照的な両陣営

選挙戦初日、校門前は朝から熱気に包まれます。

候補者1番、クァク・サンヒョン陣営は、まるで高級ブランドの新作発表会。お揃いのスタイリッシュなジャンパーに身を固め、なんと香水を振りかけたチラシで有権者にアピール!「ウォーキング・ラグジュアリー・ブティック」の異名を持つサンヒョンらしい、華やかな戦略です。

一方、候補者2番、現職会長のヤン・ウォンデ陣営は、まるで文化祭の決起集会のような雰囲気。合唱部メンバーが中心となり、エネルギッシュな応援歌とダンスで一体感をアピールします。特に、ランニングメイトのパク・ジフンが、コロナ禍で中止になった修学旅行の復活を公約に掲げ、人気曲の替え歌を熱唱!これが生徒たちの心にブッ刺さり、一気にウォンデ陣営に流れを引き寄せます。

そんな中、サンヒョン陣営のランニングメイト、ノ・セフンは大失態!なんと、支給されたお揃いのジャンパーを忘れ、体育倉庫にあった誰のものとも知れない汚れた体操服で登場。おまけに、その服には謎のシミが…。相手陣営から「うんこ付いてるぞ!」とからかわれ、最悪のスタートを切ってしまいます。

大差をつけられたサンヒョン陣営の起死回生策

初日の選挙戦を終え、放送部が発表した支持率は、サンヒョン35%に対し、ウォンデが65%と圧倒的リード。この結果に、サンヒョン陣営は重い空気に包まれます。

ここで動いたのが、サンヒョンのブレーンであるハ・ユギョン。彼女は「これは戦争よ」と檄を飛ばし、ただの高校の選挙ではない、権力を手にするための戦いだと説きます。そして、セフンに対し、元合唱部でウォンデ陣営の内情に詳しいことを利用し、彼らの弱みやスキャンダルを探るよう、非情なスパイ指令を下すのでした。

セフンを襲う悲劇と、不気味な影

ユギョンからの指令に戸惑うセフン。そんな彼に、さらなる悲劇が襲いかかります。夜道で謎のバイクによるひき逃げ未遂に遭い、病院に運ばれてしまうのです。

見舞いに来たサンヒョンや、もう一人のランニングメイトであるユン・ジョンヒに心配されるセフン。そこへ、なんとライバルであるはずのヤン・ウォンデが現れます。

「学校の生徒が事故に遭ったと連絡があって」と爽やかに話すウォンデ。しかし、セフンがどうやって病院まで来たのか尋ねると、ウォンデは「バイクで」と答えます。セフンがバイクの色を問い詰めると、ウォンデの表情が一変。「何を疑ってるんだ?」と冷たい視線を向けるところで、物語は幕を閉じます。

セフンを襲ったのは、本当にウォンデだったのか?選挙戦は、早くも危険な領域へと足を踏み入れていきます。

『ランニングメイト』第4話の感想

高校の生徒会選挙という舞台設定でありながら、その内容はまるで本格的な政治ドラマさながらの駆け引きと緊張感に満ちていました。特に、ハ・ユギョンが「これは戦争だ」と語るシーンは、単なる青春物語ではない、このドラマの持つ深みとスリリングな本質を象徴しているように感じます。彼女の冷徹なまでの勝利への執着が、今後どのように物語をかき乱していくのか、目が離せません。

一方で、主人公セフンの不運っぷりには同情を禁じ得ませんが、彼がスパイという汚れ役をどうこなし、この逆境を乗り越えていくのかが大きな見どころになりそうです。対照的な両陣営の選挙戦略も非常に巧みで、華やかさと物質的な魅力で攻めるサンヒョン陣営と、共感と一体感で心を掴むウォンデ陣営の対比が鮮やかでした。

そして、ラストシーンのサスペンスフルな引きは見事の一言。ひき逃げ犯の可能性がライバル候補に向けられたことで、単なる選挙戦から、互いのすべてを潰し合うような激しい抗争へと発展していく予感がします。キャラクターそれぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語に厚みを与えている素晴らしい一話でした。

つづく