今回は選挙戦の汚い部分と、人間の内に潜む恐ろしさが一気に噴き出した、まさに神回だった!さっそく、波乱の第5話を振り返っていこう!
頭の包帯は同情票の切り札?激化する選挙戦
物語は、頭に痛々しい包帯を巻いて登校するノ・セフンの姿から始まる。どうやら何者かに襲われたらしいんだけど、犯人は不明。サンヒョン陣営は「これは同情票を集めるチャンス!」とばかりに、セフンの怪我をアピールするんだ。
でも、ライバルのヤン・ウォンデ陣営がそれを黙って見てるわけないよね。「どうせ自作自演だろ」「票が欲しいだけのパフォーマンスだ」なんていう悪意ある噂を流し始める。もうこの時点で、高校生の選挙とは思えないドロドロした雰囲気がプンプンしてる。
選挙戦はさらにヒートアップ!サンヒョンは「学校に人気カフェを誘致する!」なんていう夢のある公約を掲げるんだけど、ウォンデは「雨の日に困らないように傘を貸し出す」っていう、超現実的な公約で対抗。おまけに、派手な散水パフォーマンスまでやってのけて、生徒たちの支持を一気に集めちゃうんだ。この辺の攻防は見ていて本当に面白い!
燃やされたポスターと泥沼のパフォーマンス合戦
そんな中、とんでもない事件が起きる。なんと、ウォンデ陣営の立て看板が、何者かによって燃やされちゃったんだ!
これにはウォンデ陣営もブチギレ。「民主主義は死んだ!」とばかりに、喪服みたいな黒い服を着て、お葬式みたいなサイレントデモを始める。これがまた、生徒たちの注目を集めるんだよね。
対するサンヒョン陣営も負けてはいない。「僕たちの潔白を証明する!」って、支持者の一人がみんなの前でバリカンで頭を丸めるっていう、衝撃的なパフォーマンスで応戦!もう、どっちもどっち!選挙戦は完全に泥仕合の様相を呈してくるんだ。
最悪の暴露とセフンの暴走
そして、物語は最悪のクライマックスへ。ウォンデ陣営のギョンテが、とんでもない爆弾を投下する。それは「良心宣言」と題された壁新聞。
内容は「過去に僕とノ・セフン、オ・デヒは、ハ・ユギョンのヌード画を描いてセクハラをした」という衝撃的なものだった。
この暴露で、セフンの評判は一気に地に落ちる。仲間だと思っていたサンヒョン陣営のメンバーからも疑いの目を向けられ、完全に孤立してしまうんだ。
追い詰められたセフン。彼の表情からは、いつもの冷静さは消え、得体のしれない何かが生まれようとしていた。そしてラストシーン、セフンは過去のいじめの件で弱みを握っているチェ・ジョンソを呼び出す。
「あいつを消してくれ、ジョンソ。…自転車で轢いてもいい」
これはもう、頼みじゃない。命令だ。ランニングメイトとして影で支えてきたはずのセフンが、ついに「怪物」として覚醒した瞬間だった。彼の瞳に宿る狂気は、見ているこっちが凍り付くほど。一体、この選挙戦はどこへ向かうのか…。
『ランニングメイト』第5話の感想
今回のエピソードは、高校の生徒会長選挙という舞台を借りて、人間の本性が剥き出しになっていく過程を巧みに描いていました。特に印象的だったのは、これまで参謀として冷静に立ち回っていたノ・セフンの変貌です。追い詰められた人間が、いかにして一線を超えてしまうのか。その恐ろしさが、最後のチェ・ジョンソへの命令シーンに凝縮されていました。彼の行動は、単なる復讐心だけでなく、自己保身や歪んだ支配欲から来ているように感じられ、キャラクターの奥行きを深くしています。また、各陣営のパフォーマンス合戦も、現代のSNS社会における承認欲求や過激化するアピール合戦を風刺しているようで、非常に見応えがありました。
つづく