いやはや、今回の『かくれんぼ』第11話は、人間関係がガラッと変わる、まさに激動の回でしたね!信じていた友情がもろくも崩れ去り、そこから生まれる憎悪が新たな悲劇の引き金を引いてしまう…。見ているこっちの胸まで締め付けられるような展開の連続でした。
愛と裏切り、そして復讐の決意
物語は、チェリンとウニョクの関係を知ってしまったヨンジュのシーンから始まります。親友であり、憧れの存在だったチェリンが、自分の恋人ウニョクと心を通わせていた…。写真一枚を握りしめ、裏切られた怒りと悲しみに震えるヨンジュの姿は、痛々しいほどでした。
家に帰ってきたウニョクに、ヨンジュは最後の望みをかけて問い詰めます。「私を愛したことはある?」と。しかし、ウニョクの口から出てきたのは、残酷な沈黙。この瞬間、ヨンジュの中で何かがプツリと切れ、愛は憎しみへと変わってしまいました。「あなたを私のそばに置いて、一生地獄で苦しめてあげる」。このセリフ、ヨンジュの絶望の深さが伝わってきて、ゾッとしましたね。
一方、チェリンとウニョクは、お互いの辛い境遇を分かち合い、心を寄せ合います。「俺があなたを守る」というウニョクの言葉に、初めて愛を感じるチェリン。この二人の穏やかな時間が、これから始まる嵐の前の静けさのようで、かえって切なかったです。
ヨンジュの恐るべき復讐劇がスタート
復讐を決意したヨンジュの行動は、迅速かつ的確でした。彼女がターゲットにしたのは、チェリンが喉から手が出るほど欲しがっているもの…そう、養母ヘランの愛です。
ヨンジュはヘランに連絡を取り、まるで本当の娘のように懐き、スアの服を着てみせます。娘の面影を重ねて喜ぶヘラン。そこへ呼び出されたチェリンは、信じがたい光景を目の当たりにします。自分がお母さんと呼びたくても呼べなかった人に、ヨンジュが甘えている。そして、スアの格好をしたヨンジュを問い詰めるチェリンに対し、ヘランは「この子をいじめないで!」とヨンジュを庇い、チェリンを追い出そうとするのです。
愛する人に拒絶され、親友にその場所を奪われる。チェリンが味わった絶望は、計り知れません。そして、傷ついたチェリンの姿を見て、ほくそ笑むヨンジュ…。友情が憎しみに変わった瞬間、女の復讐はここまで残酷になれるのかと、背筋が凍る思いでした。
忍び寄る陰謀と、衝撃のラスト
人間関係の泥沼劇の裏では、チェリンの会社を乗っ取ろうとするムン会長と息子ジェサンの陰謀も着々と進行中。さらに、失踪した娘スアの手がかりを掴もうと奔走するチョ・ピルドゥの動きも気になるところです。
そして、物語のラストは、まさかの形でヨンジュとジェサンが遭遇!顧客の家で化粧を終えたヨンジュの前に現れたのは、黒いフェイスパックに口紅で落書き、ちょんまげという珍妙な姿の男。そう、あのジェサンです!驚いて悲鳴を上げるヨンジュを見て、ジェサンは彼女が結婚式から逃げ出した花嫁だと気づくのでした。この最悪で、どこかコミカルな出会いが、今後の物語にどう絡んでくるのか…目が離せません!
『かくれんぼ』第11話の感想
今回のエピソードは、登場人物たちの感情が激しくぶつかり合い、物語が大きく舵を切った印象です。特に、今まで健気なヒロインだったヨンジュの豹変ぶりには息をのみました。愛する人を奪われた悲しみが、あれほどまでに冷徹な復讐心に変わる過程は、恐ろしくも説得力があり、彼女の心の痛みを思うと一概に責めることもできません。一方で、ようやく心の拠り所を見つけた矢先に、親友と母親の両方から突き放される形となったチェリンの孤立は、見ていて胸が痛みました。彼女を取り巻く四面楚歌の状況は、まさに泥沼。物語の終盤、緊張感あふれる展開の中で突如として現れたジェサンのコミカルな姿は、一瞬の清涼剤かと思いきや、新たな波乱を予感させる不気味な余韻を残しました。複雑に絡み合った人間関係が、この先どのような結末を迎えるのか、深く考えさせられる回でした。
つづく