ついに、それぞれの人物が隠してきた秘密と嘘が、堰を切ったように溢れ出す衝撃の第26話!穏やかな日常が崩れ去る音と、新たな裏切りの気配に、息をのむ展開が待ち受けていました。

過去との決別、そして新たな罠

穏やかな食卓を囲むミン・チェリンと父、そしてチャ・ウニョク。父は会社の危機を救い、チェリンを支え続けてくれるウニョクに心からの感謝を伝え、娘の未来を託します。その光景は、まるで本当の家族のよう。しかし、その幸せな瞬間は、復讐に燃えるムン・ジェサンによって監視されていました。彼の目に宿る狂気は、次なる嵐を予感させます。

チェリンは、祖母ナ・ヘグムの悲願を叶えるため、そして自らの罪悪感から逃れるため、ハ・ヨンジュを海外研修に送り出す計画を立てます。ヨンジュの母ト・ヒョンスクも、娘の正体が暴かれることを恐れ、この話に飛びつきました。母のただならぬ様子に、ヨンジュは心を痛めながらも、海外行きを決意するのでした。

旅立ちを前に、ヨンジュはウニョクと最後の対面を果たします。彼が自分を愛していたのではなく、ただ感謝していただけという事実を突きつけられ、彼女は静かに過去との決別に涙を流しました。

20年前の罪と、終わらない「かくれんぼ」

空港でヨンジュの背中を見つめるチェリンの脳裏に、20年前の記憶が蘇ります。

幼いスア(現在のヨンジュ)が行方不明になった後、家を追い出されたチェリン。彼女は偶然にも、ト・ヒョンスクに連れられたスアを発見します。すぐさま祖母ヘグムに電話するも、「嘘つき」と罵られ、信じてもらえなかった絶望感。その瞬間、幼いチェリンの心に芽生えた復讐心から、彼女はスアの手を放してしまったのです。

そう、二人の長い長い「かくれんぼ」は、この時から始まっていたのでした。チェリンはヨンジュに罪悪感を抱きながらも、彼女が再び自分の前から姿を消し、「かくれんぼ」が続くことを願ってしまうのでした。

衝撃のラスト!二つの裏切り

しかし、運命は彼女たちを逃しません。

中国企業との重要な契約調印の場。チェリンが向かった先に待っていたのは、なんと中国企業の代表として現れたムン・ジェサンでした。驚き、その場を去ろうとするチェリンの前に立ちはだかったのは…チャ・ウニョク。信じていたはずの彼の裏切りを匂わせる登場に、チェリンは言葉を失い、ジェサンは満足げな笑みを浮かべます。

時を同じくして、空港の搭乗口。出国しようとするヨンジュの前に、誘拐犯チョ・ピルドゥが立ちはだかります。「俺がお前を誘拐した犯人だ」という衝撃の告白。さらに彼は問いかけます。「共犯者が誰か、知りたくないか?」と。

信じていた者の裏切りと、封印されていた過去の真実。二つの衝撃的な事実が同時に突きつけられ、物語は一気に加速していきます。

『かくれんぼ』第26話の感想

今回は、登場人物たちが抱える業の深さが、胸に重くのしかかる回でした。特にチェリンが20年前にスアを見捨てた過去の告白は、彼女がただの被害者ではなく、罪悪感という十字架を背負って生きてきたことを浮き彫りにします。彼女の孤独な戦いと、幸せを掴もうとするほどに過去の過ちが追いかけてくる皮肉な運命に、やりきれない気持ちになりました。

そして、ラストシーンのダブルの衝撃。ジェサンの復讐は想定内でしたが、ウニョクの行動には頭を揺さぶられました。彼もまたチェリンを裏切ったのか、それとも何か別の意図があるのか。一方で、ヨンジュもついに自らの過去の核心に触れることになります。彼女が真実を知った時、物語はどう動くのか。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、誰の言葉を信じ、誰の未来を願えばいいのか、見ている側も試されているような感覚に陥ります。物語の歯車が大きく、そして残酷に回り始めたことを実感させられました。

つづく