第4話は、もう「え、そんなことある!?」の連続でしたね。チェリンの結婚から始まる波乱の幕開け、そしてまさかの初夜…。さっそく、息もつかせぬ展開を振り返っていきましょう!
死の淵からの生還、そして結婚へ
前回、自暴自棄になって橋から身を投げようとしたチェリン。彼女をギリギリで救ったのは、秘書のウニョクでした。「屈辱にまみれて生きていく私を、その目に焼き付けて」と言い放つチェリンの瞳には、絶望と同時に強い意志が宿っていました。この女はただでは終わらない、そんな予感をひしひしと感じさせます。
一方、ウニョクの恋人であるヨンスは、彼のために選んだスーツを手に幸せの絶頂。しかし、ウニョクの心はどこか上の空。チェリンのことが頭から離れない様子が、見ているこちらまで切なくなります。
ウェディングドレスが招いた悲劇
物語が大きく動いたのは、ウェディングドレスショップでのこと。チェリンの養母ヘランは、行方不明の娘スアを想い、一着のドレスに心を奪われます。「スアに似合うわ…」と呟く姿は、痛々しいほど。
そこへ偶然現れたのが、母ドヒョンスクに連れられたヨンス。なんと彼女が試着したのは、ヘランが目を付けていたまさにそのドレス!ドレス姿のヨンスを見たヘランは、正気を失い「それはスアのドレスよ!」と叫びながらヨンスに掴みかかり、ドレスを破いてしまうのです。
母親を侮辱され、ドレスを台無しにされたヨンス。そして、遅れて到着したチェリンは、事情も分からぬままヘランに平手打ちされる始末…。それぞれの母親を想う気持ちが、最悪の形で交差してしまいました。この偶然の出会いが、今後の彼女たちの運命を大きく狂わせていくことになるなんて、この時は誰も知る由もありません。
出所した男と謎の女
場面は変わり、スア誘拐事件の犯人チョ・ピルドゥが出所します。彼を待ち構えていたのは、事件の真相を追う弁護士のペク・ドフン。「スアを連れ去った“あの女”は誰だ」と問い詰めますが、ピルドゥは「道端の女に渡しただけだ」とはぐらかすばかり。この“女”の存在が、今後の大きな鍵となりそうです。
偽りの結婚式と暴かれた裏切り
そしてついに、チェリンとテサングループの御曹司ムン・ジェサンの結婚式が執り行われます。喜びのかけらもないチェリンの表情とは裏腹に、祖母ヘグムは厄介払いができたとばかりに冷たい視線を送ります。チェリンは「必ずこの家に戻ってくる」と心に誓い、新たな戦いの場へと向かうのでした。
しかし、新婚初夜、チェリンを待っていたのはあまりにも残酷な現実でした。仕事が忙しいと早々に部屋を出ていく夫ジェサン。実は彼、同じホテルに愛人を連れ込んでいたのです!
その頃、ジェサンを監視するウニョクは、車に仕掛けた盗聴器がなくなったことに気づき、チェリンたちの部屋へ忍び込みます。しかし、チェリンはすでに盗聴器の存在に気づいていました。ウニョクが自分のバッグを漁っているところを見つけたチェリンは、彼を問い詰めます。
もみ合いになる二人。その時、隣の部屋で愛人と過ごしていたジェサンが、チェリンの悲鳴を聞きつけドアを激しく叩きます。「誰といるんだ!」と怒鳴る夫。部屋の中には、夫を監視する秘書と、その秘密を知ってしまった妻。絶体絶命の状況で、第4話は幕を閉じます。
『かくれんぼ』第4話の感想
今回のエピソードは、各キャラクターが抱える心の闇や業が、より深く、そして複雑に絡み合い始めた回でした。特に印象的だったのは、ウェディングドレスを巡るヘランとヨンスの衝突です。娘を失った母の狂気と、幸せの象徴であるドレスを汚された娘の怒り。この二つの感情がぶつかり合う場面は、物語の悲劇性を際立たせていました。チェリンは結婚という新たなステージに進んだものの、そこは安息の地どころか、夫の裏切りという新たな地獄の始まりでした。しかし、彼女がただのか弱いヒロインではなく、盗聴器の存在に気づくなど、逆境の中でこそ聡明さと強さを発揮する人物であることが改めて示されました。登場人物たちの行動一つ一つに説得力があり、彼らがなぜそのような選択をするのかが丁寧に描かれているため、物語にぐいぐいと引き込まれます。
つづく