工事現場で起きたストライキ問題は、ますます泥沼化していました。解決に乗り出したミン・チェリンでしたが、作業員たちに掘られた深い穴に突き落とされてしまいます。暗く冷たい穴の底で、チェリンの脳裏に蘇ったのは、幼い頃の忌まわしい記憶。それは、ミン家の本物の孫娘、ミン・スアの厄災を代わりに受けるための「身代わり儀式」でした。たった一人、野外の穴に置き去りにされたあの日の恐怖が、再び彼女を襲います。

パニックに陥りながらも、必死で穴から這い上がろうともがくチェリン。その時、手を差し伸べたのは秘書のチャ・ウニョクでした。恐怖で朦朧とするチェリンは、彼をかつて自分を救ってくれたキム室長と見間違えるほどでした。ウニョクのおかげでなんとか脱出したものの、ストライキ問題の解決には至りません。

一方、チェリンの婚約者であるムン・ジェサンは、父であるムン・テサン会長から「3日以内に解決しろ」と最後通告を突きつけられ、焦りを募らせます。彼は酒や料理を持ち込んで作業員たちとの和解を試みますが、プライドの高さが災いし、逆に彼らを侮辱。事態はさらに悪化してしまいます。

その頃、ウニョクの恋人であるハ・ヨンジュの家では、結婚式の招待状を囲んで幸せな時間が流れていました。しかし、ウニョクの心は晴れません。彼はヨンジュに「富裕層のような、他人の人生を考えたことはないか?」と意味深な質問を投げかけます。彼の心には、ヨンジュへの愛情とは別に、金と権力への渇望、そして何より、困難に屈しないチェリンの強い眼差しが焼き付き始めていたのです。

そんな中、チェリンの養母パク・ヘランは、行方不明の娘スアの部屋を訪れたヨンジュのことが忘れられず、彼女に会おうとします。しかし、ヘランの言動に腹を立てたヨンジュは、そのことをチェリンに報告。チェリンはヨンジュをなだめ、これを機に二人は友達になる約束を交わしました。

プライドをズタズタにされたジェサンは、ついに暴挙に出ます。雨の降る夜、ウニョクに命じてストライキのリーダーであるメン班長を工事現場の穴に突き落とし、その写真をチェリンに送りつけたのです。写真を見たチェリンは、ためらうことなく現場へ急行。彼女は自ら泥だらけになりながら、重機とロープを使って必死にメン班長を救出します。その常軌を逸した執念と行動力に、最初は反発していたメン班長も心を動かされ始めます。

そして、その一部始終を、ジェサンの命令で現場に残っていたウニョクが、複雑な表情で見つめているのでした。

『かくれんぼ』第7話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの「本性」と「心の揺れ」が鮮明に描かれた回でした。特に印象的だったのは、ミン・チェリンの底知れない強さです。過去のトラウマに苛まれながらも、目的のためなら泥まみれになることも厭わない彼女の姿は、痛々しくも見る者を惹きつけます。それとは対照的に、見栄とプライドだけで事を解決しようとして失敗するムン・ジェサンの未熟さが際立っていました。そして、二人の間で板挟みになり、自らの欲望と良心の間で揺れ動くチャ・ウニョクの葛藤が、物語にさらなる深みを与えています。それぞれの運命が複雑に絡み合い始め、物語が大きく動き出す予感に満ちた、非常に見ごたえのある内容でした。

つづく