『モーテル・カリフォルニア』第2話、今回も過去と現在が複雑に絡み合い、登場人物たちの隠された想いが次々と明らかになりました。ヨンスとガンヒ、そして新たな男の登場で、物語は一気に加速します!
さっそく、第2話の詳しいあらすじとネタバレを見ていきましょう。
葬儀場での再会と衝突
物語は、ヨンスの祖父の葬儀場から始まります。ヨンスの隣には、父チュンピルの姿が。彼は、かつて想いを寄せたガンヒがいつ現れるかと、心待ちにしている様子です。
そこへ、当のガンヒが姿を現します。ヨンスは驚きと懐かしさから、思わずガンヒを強く抱きしめてしまいます。ガンヒは突然のことに戸惑いながらも、ヨンスの祖父の遺影に弔意を示します。すると、まるで幻のように遺影の祖父がガンヒに「会いたかった」と語りかけるのでした。
しかし、穏やかな再会の時間は長くは続きません。葬儀場に集まった昔の同級生たちは、モーテルで育ったガンヒのことを陰で噂し始めます。その中には、かつてガンヒたちを「ギャングスターズ」と呼んでいじめていた主犯格、ホニョルの姿も。
我慢の限界に達したガンヒは、いじめっ子たちのテーブルへ向かい、昔の雷事件を持ち出して彼らを牽制します。しかし、反省の色もないホニョルはガンヒに飲み物を浴びせかけるという暴挙に。怒ったガンヒは、テーブルの麺を彼の頭にぶちまけてその場を去りますが、逆上したホニョルが投げつけた瓶からガンヒを守ったのは、やはりヨンスでした。ヨンスはガンヒを侮辱するホニョルに拳を叩き込み、二人の間の変わらない絆を見せつけます。
ソウルでの新たな挑戦とヨンスの想い
場面はソウルへ。会社を辞めたガンヒは、家賃の安いコシウォンで暮らしていました。そんな彼女に、以前の上司ソクギョンと、有名デザイナーのエスターから仕事のオファーが舞い込みます。二人はガンヒのデザインを高く評価し、破格の待遇で彼女をチームに迎え入れたいと言うのです。ガンヒはデザイナーとしてのプライドを尊重してくれた二人の申し出を受け入れ、新たな一歩を踏み出すことを決意します。
一方、故郷に残ったヨンスは、ガンヒが仕事を辞め、苦しい生活を送っていることを友人アルムから聞いて知っていました。そんな中、ヨンスは動物実験から犬を救おうとしていたナヌという女性と出会います。獣医であるヨンスの優しさに、ナヌはすっかり心を奪われてしまうのでした。
クリスマスイブの衝撃的な夜
12月25日、ガンヒの誕生日。それは、父チュンピルが毎年高級ホテルで彼女の誕生日を祝う特別な日でもありました。しかしその夜、ガンヒは友人アルムからの電話で、ヨンスがナヌとデートしていることを知ってしまいます。
動揺したガンヒは、父との約束を破り、自分に好意を寄せるソクギョンを「所有権を主張する男から逃げるため」という口実で利用しようとします。彼女はソクギョンを連れて、チュンピルが待っているはずのホテルの部屋へ。
しかし、ドアを開けた先に待っていたのは、父チュンピルではなく、ヨンスでした。
さらに衝撃的なことに、ヨンスとソクギョンは顔見知りのよう。過去の回想で、ヨンスがソウルでガンヒを探し回り、コンビニで働く彼女を見つけたこと、そしてその時、上司とのトラブルに介入したのがソクギョンだったことが明らかになります。
何も知らないソクギョンは、目の前のヨンスに向かってこう言い放ちます。
「ガンヒの所有権を、俺に譲ってくれないか」
三角関係の火蓋が切られた瞬間でした。
『モーテル・カリフォルニア』第2話の感想
第2話は、登場人物たちの過去の傷と現在の葛藤がより深く描かれ、物語に一層の厚みを与えていました。特に印象的だったのは、主人公ガンヒの複雑なキャラクターです。故郷でのいじめっ子に一歩も引かない強さを見せる一方で、ソウルでは安宿暮らしを余儀なくされ、旧友にさえ嘘をついてしまう脆さも持ち合わせています。彼女が抱えるプライドと孤独感がひしひしと伝わってきました。また、一途にガンヒを想い続けるヨンスの純粋さと、スマートに現れたソクギョンの存在が鮮やかな対比を生み出しており、今後の三人の関係から目が離せません。過去の出来事が現在の人間関係に影を落とす構成は秀逸で、それぞれのキャラクターが何を背負って生きているのか、もっと知りたくなりました。
つづく