いやもう、今回はガンヒとヨンスの過去と現在が交錯して、切ないやらもどかしいやらで感情がぐちゃぐちゃになりました!故郷に足を踏み入れたガンヒを待ち受けていたのは、予想だにしなかった展開の連続。早速、詳しく振り返っていきましょう!
悪夢からの幕開け、そして故郷へ
物語は、ガンヒが悪夢から覚めるシーンで始まります。ヨンスの結婚式に乗り込んで「行かないで!」と叫ぶも、冷たく突き放される…という、なんとも後味の悪い夢。一度は故郷ハナ邑での仕事を断ったガンヒですが、結局は上司の事故というアクシデントも重なり、同僚のソクギョンと共に故郷へ向かうことになります。
そして、仕事の依頼主が待つ場所へ向かうと…そこはなんと、彼女が捨てたはずの実家『モーテル・カリフォルニア』だったのです。
父との再会と、隠された過去
モーテルで父チュンピルと再会したガンヒは、初対面のクライアントとして振る舞います。事情を知らないソクギョンは、ガンヒから「父は10歳の時に亡くなった」と聞かされていたため、驚きを隠せません。
ガンヒはプレゼンで、かつて父が夢見ていた「プールとジャズバーのあるホテル」の構想を、さも自分のアイデアのように語ります。娘が自分の夢を覚えていてくれたことに気づいたチュンピルは、静かに感動し、誇らしげに彼女の仕事ぶりを見つめるのでした。この親子の不器用な愛情表現、グッときますよね。
初恋の相手との気まずすぎる再会
仕事を終えたガンヒとソクギョンが滞在先のホテルへ向かうと、そこでばったりヨンスと、彼の同僚らしき女性ナヌに遭遇してしまいます。ガンヒはとっさにその場を離れますが、ヨンスは彼女を追いかけます。ガンヒは「仕事が終わったら静かに去る」とだけ告げるのでした。
その後、ガンヒはソクギョンに、ヨンスが自分の初恋の相手であり、「救世主」だったと打ち明けます。回想シーンでは、転校生のヨンスがいじめられていたガンヒを守ってくれたこと、そして高校時代に彼から告白された甘酸っぱい過去が描かれました。
噂と誤解、そしてまさかの夜
町では、ガンヒが戻ってきたという噂と、なぜかソクギョンがギャンブルかドラッグに手を出しているというあらぬ噂まで広まっていました。心配になったヨンスはソクギョンを尾行しますが、彼が道端で虐待されていた犬を助ける心優しい青年だと知り、誤解は解けます。
一方、ガンヒはヨンスの動物病院を訪れ、そこでナヌと顔を合わせます。ナヌが撮ったガンヒと猫の動画を見たヨンスは、ガンヒを探しに駆け出します。
その夜、ガンヒは食堂で一人、ヤケ酒をあおっていました。ヨンスとナヌがお似合いであることに打ちのめされ、泣きながら酔いつぶれてしまいます。連絡を受けたヨンスたちが駆けつけ、意識のないガンヒをモーテル・カリフォルニアへ運びます。ヨンスが介抱していると、寝ぼけたガンヒは彼のパーカーを掴み、「約束を破って他の女と会うなんて」と彼を責めるのでした。
そこへ、ガンヒの行方を捜していたソクギョンが乗り込んできます。ガンヒが「ギャングに連れ去られた」と勘違いしたソクギョンはモーテルで大騒ぎ。そこでついに、ヨンスからチュンピルがガンヒの父親であるという真実を知らされるのです。
明かされた真実の先にあるもの
翌朝、ガンヒは昨夜の記憶がかすかに蘇り、恥ずかしさで悶絶します。その後、ソクギョンと共にヨンスの病院を訪れたガンヒは、ヨンスとナヌの仲睦まじい様子を目の当たりにしてしまいます。
帰り道、ソクギョンから「彼女がいい人で安心した?」と聞かれたガンヒは、「あなたは本当に誰かを好きになったことがないのね」と寂しげに呟きます。
ラストは、一人ベンチで泣いているガンヒの元にヨンスが現れるシーン。彼に「なぜ泣いているんだ?」と問われたガンヒは、「あなた、本当に変わったわね」と告げるのでした。すれ違い続ける二人の心は、一体どこへ向かうのでしょうか。
『モーテル・カリフォルニア』第4話の感想
今回のエピソードは、登場人物たちの感情の機微が丁寧に描かれていて、深く引き込まれました。特に、ガンヒが故郷や父親、そしてヨンスに対して抱える、愛情と憎しみが入り混じった複雑な感情が痛いほど伝わってきます。初恋の相手が別の女性と親しげにしている姿を見て、嫉妬や寂しさを感じながらも素直になれない姿は、非常にリアルで胸が締め付けられました。また、ソクギョンのキャラクターにも深みが出てきましたね。ただの遊び人かと思いきや、実は心優しく、ガンヒを心配するあまり暴走してしまう不器用さが魅力的です。誤解とすれ違いが幾重にも重なり、物語はさらに複雑な様相を呈してきました。それぞれのキャラクターが抱える過去の傷と現在の葛藤が、今後の展開にどう影響していくのか、目が離せません。
つづく