いやあ、今回の『モーテル・カリフォルニア』第5話、見ましたか?ガンヒとヨンスの距離が近づいたかと思えば離れて、もう心がぐちゃぐちゃですよ!過去の約束と現在のすれ違いが交錯して、なんとも言えない気持ちになりました。早速、今回のエピソードを振り返っていきましょう!

アイスクリームの約束とすれ違い

物語はアイスクリーム店から始まります。そこで偶然ヨンスを見つけたナヌ。ヨンスは「誰かのために買いに来た」と言いますが、その「誰か」が誰なのか気になりますよね。実はその時、店の中にはガンヒもいたんです!でも、二人に気づかれないように隠れてしまうガンヒ…切ない!

ここで、2010年の回想シーンが挟まります。モーテルでの騒ぎを見て落ち込むガンヒを、ヨンスがアイスクリームに誘うんです。そして二人は「アイスは、他の誰ともじゃなく、お互いとだけ食べる」と約束を交わします。このピュアな約束が、現在の状況に重くのしかかってきますよね…。

店を出たガンヒは、一人でヨンスの悪態をついていると、なんとそこにヨンス本人が登場!「なんで泣いてるんだ?」と聞くヨンスに、ガンヒは「あなたが変わった」と言い残して立ち去ってしまいます。本当は追いかけてきてほしいのに、素直になれないガンヒがもどかしい!

結局、ヨンスはガンヒに直接渡せず、モーテルのスタッフであるクォンさんにアイスを託すのでした。

帰郷と立ちはだかる壁

モーテルに戻ったガンヒを待っていたのは、彼女の帰郷を嗅ぎつけた町の人々。そんな彼女を人だかりから守ったのは、ソクギョンでした。そして、モーテルの中では父チュンピルが企画したサプライズの歓迎パーティーが!

屋上では、懐かしい友人たち「ギャングスターズ」がお揃いのTシャツでガンヒを迎えます。焚き火を囲んで語り合う中で、子供時代にいじめられていたヨンスをガンヒが守ったことなど、彼らの絆の原点が描かれました。

しかし、友人たちと話す中で、ガンヒは自分が「負け犬」のように感じてしまうとソクギョンに本音を漏らします。ソウルでの生活がうまくいかなかった自分にとって、「ホテル・ハナ」の成功だけが、自分の選択が正しかったと証明する唯一の道だと感じているんですね。

そんな中、町の牛肉祭りの影響で、ホテルの建設工事が中断しかねないという新たな問題が浮上。祭りの交通規制で、コンクリートミキサー車が現場に入れないというのです。

ヨンスの献身とガンヒの苛立ち

この問題を耳にしたヨンスは、なんと祭りの実行委員会を説得するために、1ヶ月間の無料奉仕を申し出て、ステージの場所を移動させることに成功します。

さらに、この問題にはガンヒの過去のトラウマも絡んでいました。祭りの関係者の一人は、かつて幼いガンヒの前で、彼女の母親や父親を侮辱した男だったのです。その男がガンヒに土下座を強要した瞬間、またしてもヨンスが現れて彼女を守ります。

でも、ガンヒはヨンスに感謝するどころか、「私の暗い過去を全部知っているあなたに見られるのが恥ずかしい」と怒りをぶつけてしまうのでした。プライドが高い彼女らしいですが、見ている側としては歯がゆいですよね。

偽装恋愛の真相と祭りの夜

そして舞台は牛肉祭りへ。会場では、ヨンスとナヌがお似合いだと噂されています。実はこれ、ナヌがヨンスに提案した「偽装恋愛」だったんです!結婚を急かされたくないナヌと、好きな人(もちろんガンヒのこと!)を待ちたいヨンスの利害が一致した結果でした。ヨンス、一途すぎます…。

祭りの最中、ヨンスはガンヒと話す機会を得ます。ナヌとのことを説明しようとした瞬間、ガンヒはそれを遮り、自分たちを悪く言っていた町の人々が今では祝福してくる皮肉について語ります。

そんな中、祭りでまたしても騒動が。スンジャが夫の浮気現場を目撃し、大喧嘩に。チュンピルが仲裁に入りますが、その姿を見たガンヒは、病気の母よりもいつもスンジャを優先していた父の姿を思い出し、悲しみに暮れます。

「私のことが好きなの?」

モーテルに戻ったガンヒは、クォンさんからヨンスが買ってくれたアイスを受け取ります。彼が約束を覚えていてくれたことに気づき、ヨンスの部屋へ。するとそこには、父がプレゼントしてくれたはずの大きなテディベアが。

ガンヒはヨンスを探してモーテルを飛び出し、ベンチでギターを弾いている彼を見つけます。そして、ついにまっすぐに問いかけるのです。

「私のことが好きなの?なんで私を助けてくれるの?」

しかし、ヨンスの答えはあまりにも切ないものでした。

「これが僕にできるすべてなんだ。君に負担をかけたり、怒らせたりしたくない。だから…君を忘れる時間をくれないか」

ガンヒの本当の気持ちに気づかないまま、自分の想いに蓋をしようとするヨンス。このすれ違いのまま、第5話は幕を閉じました。

『モーテル・カリフォルニア』第5話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの感情の機微が非常に丁寧に描かれていて、深く引き込まれました。特に、高いプライドの裏に隠されたガンヒの弱さと、それを不器用ながらも必死で支えようとするヨンスの優しさが胸に迫ります。過去の約束という甘酸っぱい思い出が、現在の二人の関係をより複雑で切ないものにしている演出が見事でした。偽装恋愛という新たな要素も加わり、それぞれのキャラクターが抱える事情や想いが少しずつ明らかになっていく過程は、物語に更なる奥行きを与えています。単純な恋愛模様だけでなく、家族との確執や過去のトラウマといったテーマも絡み合い、見応えのある人間ドラマが展開されていると感じました。

つづく