いやー、前回のラスト、すごかったですよね。ヨンスとガンヒのキスシーンで終わるなんて!第7話は、もちろんその直後からスタートです。
甘い雰囲気も束の間、そこに現れたのはチュンピル!慌てたガンヒはヨンスをベッドに隠し、なんとかその場をやり過ごします。でも、この一件で二人の心はまたしてもすれ違い始めるんですよね…。ガンヒは「まだ友達でいられる」なんて言うけど、ヨンスにしてみれば「キスしといてそりゃないだろ!」って話ですよ。屋上で繰り広げられる口論は、過去の約束の話にまで発展。「ソウルに一緒に行くって言ったじゃない!」「君が突き放したんだろ!」…ああ、もう切ない!結局、「もうやめよう」と、二人は関係に一旦ピリオドを打つことに決めちゃいます。
翌朝から、ヨンスの態度は氷のように冷たくなります。ガンヒを徹底的に避け、同じ食堂で昼食をとることすらしない徹底ぶり。ガンヒがプレゼントした新しいマフラーを見つけても、突き返すように彼女のドアノブにかけておく始末。このシーン、昔ガンヒがヨンスからのネックレスを断った出来事を思い出させますよね。ヨンス、意外と根に持つタイプ…というか、それだけ傷ついたってことなんでしょう。
そんな気まずい中、みんなでロバの家を作るボランティアに参加することに。ここでもヨンスはガンヒに完全無視を決め込みます。作業中、ガンヒは「自分の家を建てる計画があるの。ヨンスのためのゲストルームも作るから、将来は奥さんや子供を連れて遊びに来てね」なんて話すんですが、これは子供の頃、雪の上に家の絵を描いて「ヨンスの部屋だよ」と見せた、あの日の約束のこと。でも、ヨンスはその意味に気づかない…。このすれ違い、見ていて胸が苦しくなりました。
その夜、事態は思わぬ方向へ。屋台で一人飲んでいたヨンスは、ソクギョンとエスターに遭遇します。てっきりソクギョンがガンヒを傷つけたと勘違いして絡むヨンスですが、なんとエスターは妊娠中!しかもソクギョンとはただの親友だと知ってびっくり。誤解が解けたヨンスとソクギョンは、今度は「ガンヒにふさわしいのはどっちか」で飲み明かし、気づけば同じベッドで朝を迎えるという珍事件が発生(笑)。これを機に二人は友情を誓い、ヨンスは「友達でいるのも悪くない」と考え直し、ガンヒに「友達でいよう」と提案します。
一件落着かと思いきや、今度はヨンスの母スンジャが暴走!なんと、ヨンスとナヌをくっつけようと、「Will You Marry Me」という公演のチケットと花束をヨンスの名前でナヌに送ってしまうんです。そんなこととは知らないガンヒは、ナヌがヨンスから花束をもらったと知って大ショック。モーテルに戻ると、そこには好きな子(アルム)に会えず落ち込むスンオンが花束を持っていて…。ガンヒはその花束をスンオンから受け取ると、やってきたヨンスに「男の人からもらったの」と嘘をついてしまうのでした。
もうめちゃくちゃ!…と思いきや、物語はクライマックスへ。ガンヒとヨンスは、偶然にもソウルへ向かう同じバスに乗り合わせます。気まずいながらも少しずつ言葉を交わし、ガンヒがヨンスの肩で眠ってしまうなんてシーンも。そのお返しに、ヨンスはガンヒにソウルを案内してもらうことに。彼女が働くオフィス、そして10年間、考試院(コシウォン)で暮らしながら必死に手に入れた自慢の我が家へ。
「よく頑張ったな」と、ヨンスはガンヒを優しく抱きしめます。そして、彼が体を離そうとしたその時、ガンヒが顔を近づけてこう言うんです。
「ねえ…友達って、キスしてもいいんだっけ?」
ここで7話は終わり。もう、心臓が持ちません!
『モーテル・カリフォルニア』第7話の感想
今回のエピソードは、登場人物たちの感情が複雑に絡み合い、非常に見ごたえのある回でした。「友達」という一つの言葉を巡って、ヨンスとガンヒの心が近づいたり離れたりする様は、実にもどかしく、そしてリアルです。特に印象的だったのは、子供時代の「雪の上の家の絵」という伏線。美しい思い出が、現在の切ないすれ違いをより一層際立たせていました。ヨンスの不器用な嫉妬や、母親の強引な介入、そしてソクギョンとの意外な友情など、サイドストーリーも物語に深みを与えています。甘いシーンとしんみりするシーンのバランスが絶妙で、キャラクターたちの人間らしい弱さや強さに強く引き込まれました。
つづく