いやあ、今回も息つく暇がなかったですね!裁判長室の爆破という衝撃的なラストで終わった第2話。一体どうなっちゃうの!?とハラハラしていましたが、第3話はその直後からスタートしました。
爆発で負傷したキム・ガオンを、なんとカン・ヨハンが自らお姫様抱っこで救出!そのまま病院で手当てを受けさせると、有無を言わさず自分の豪邸に連れて帰っちゃいます。まるで「俺のそばにいろ」と言わんばかりの強引さ…!ヨハンの真意が読めなくて、ガオンと一緒にこっちまで混乱しちゃいますよね。
一方、世間は爆破事件で大騒ぎ。しかしヨハンは少しも怯むことなく、記者たちの前で次の公開裁判の被告が法務部長官の息子、イ・ヨンミンだと高らかに宣言!これには市民も大喝采。悪徳権力者への容赦ない姿勢は、見ていてスカッとします。
息子の裁判を阻止したい法務部長官チャ・ギョンヒは、怒り心頭。家に帰るなり息子のヨンミンをボコボコに殴りつけ、何としてでも裁判を中止させると誓います。この母親も大概ヤバいですが、権力にしがみつく人間の醜さが見て取れますね。
さて、ヨハンの屋敷に軟禁状態のガオン。豪華すぎる暮らしに戸惑いながらも、ヨハンの監視を続けようとします。そこで出会ったのが、車椅子に乗る謎の少女エリヤ。ガオンに対してとても冷たい態度をとる彼女も、この屋敷の大きな謎の一つです。
そして迎えたイ・ヨンミンの公開裁判当日。裁判が始まると、なんと被害者だったはずのシェフが「イ・ヨンミンを訴えません」と証言を覆します!権力による圧力がかかったのは明らか。誰もが「万事休すか…」と思ったその瞬間、ヨハンがニヤリ。なんと、これまでヨンミンに暴行を受けながらも声を上げられなかった他の被害者たちとオンラインで繋ぎ、次々と悪事を暴露させたのです!この大逆転劇には、思わず鳥肌が立ちました。
裁判後、ガオンは屋敷の中でずっと気になっていた鍵のかかった部屋に侵入。そこで一枚の写真を見つけます。そこに写っていたのは、幼い少女と一人の男性。ガオンが家政婦にその写真を突きつけると、彼女はついに重い口を開き、ヨハンの壮絶な過去を語り始めました。
写真の男性はヨハンの異母兄イサクで、この屋敷の本来の相続人だったこと。ヨハンは父親から虐待され、唯一の味方だった兄イサクは10年前の教会火災で亡くなったこと…。家政婦の口から語られるヨハンの悲しい生い立ちに、胸が締め付けられます。ラストでは、ヨハンがその教会火災の犯人らしき人物をビルの屋上から突き落とす(ように見える)シーンで幕を閉じました。彼の正義は、やはり復讐なのでしょうか。謎がさらに深まる展開でした。
『悪魔判事』第3話の感想
今回は、これまで謎に包まれていたカン・ヨハンの内面に少しだけ触れることができた、非常に重要な回でした。彼の冷徹で容赦のない行動の裏には、父親からの虐待や唯一の理解者だった兄の死という、あまりにも過酷な過去があったのですね。単なるダークヒーローではなく、深い傷を抱えた一人の人間としての側面が見えたことで、キャラクターの魅力が一層増しました。一方で、キム・ガオンがヨハンの屋敷で生活するという展開は、二人の関係性の変化を予感させます。疑いながらも、どこかヨハンから目が離せないガオンの心情が巧みに描かれていました。裁判の痛快な逆転劇と、重厚な人間ドラマのバランスが絶妙で、物語への没入感がさらに高まりました。
つづく