ギョヌ(演:チュ・ヨンウ)からのお返しジェスチャーに、仕事も勉強も上の空のソンア(演:チョ・イヒョン)とギョヌ。甘酸っぱい恋の始まりにニヤニヤが止まらない第4話ですが、物語はそんな二人を待ってはくれません!
ソンアがギョヌを悪霊から守れる期間は、残りあと8日。ソンアと霊的な母親は、例のいわくつきの家から悪霊を完全に追い出すための儀式の準備を進めます。そんな中、再生数稼ぎに目がくらんだ動画配信者のコンビが、その家に無断で侵入しライブ配信を始めてしまいました。
ソンアは「ここはあんたたちが来ていい場所じゃない!」と警告し二人を追い払いますが、彼らは懲りずに再び侵入。案の定、一人が悪霊に取り憑かれ、もう一人を殺そうとする大惨事に…。
一方、学校ではソンアがギョヌのために、人間お守り(自分)の代わりとして、目鼻口を描いたリップクリームのお守りをプレゼント。その渡し方が最高に不器用で、見ているこっちが赤面しちゃいそうでした。
そんな微笑ましい一幕もありつつ、ソンアの巫女としての能力が、またしても誤解を生みます。いじめっ子につきまとっている犬の幽霊(どうやら亡くなった飼い犬らしい)を見て、思わず「かわいい」と呟いてしまうソンア。それを聞いたギョヌとジホ(演:チャ・ガンユン)は、ソンアがいじめっ子本人を好きだと勘違いしてしまい、ショックを受けます。
物語はさらに不穏な方向へ。ギョヌの両親に雇われたという新たな巫女、イェン・ホア(演:チュ・ジャヒョン)が登場します。彼女はいきなりギョヌに塩を投げつけ、「もうすぐ死ぬ」と不吉な予言を突きつけるのでした。ギョヌを守るはずのリップクリームお守りは、残念ながら彼の部屋に置きっぱなし…。
学校では、例の配信動画をきっかけに「ソンアは巫女なんじゃないか?」という噂が広まり始めます。自分を弁護しようとしないソンアに苛立ったギョヌは、大勢の前で「巫女なんて大嫌いだ!」と叫んでしまうのです。
傷つくソンア。そして、そんな彼女を慰めるジホ。ジホはギョヌに、辛い時は笑顔で乗り越えるようソンアに教えたのは自分だと明かし、彼女への片想いを告白します。切ない三角関係が本格化してきましたね…。
その夜、ソンアとギョヌは二人きりに。停電が起こり、暗闇に引き寄せられるように幽霊たちが集まってきます。その時、ギョヌは過去の辛い記憶をフラッシュバックしていました。彼もまた、痛みを笑顔で隠してきたのです。自分の痛みをソンアにぶつけてしまったことを謝るギョヌを、ソンアは強く抱きしめ、悪霊たちを追い払います。すれ違いの末に、二人の心は確かに近づいた瞬間でした。
翌日、ギクシャクしながらもどこかいい雰囲気の二人。ギョヌはアーチェリーを辞めないとコーチに宣言し、罰として学校といわくつきの家の間を50周走ることに。
その頃、ソンアは浄化の儀式の準備中、別の儀式を行っていたイェン・ホアと鉢合わせしてしまいます。イェン・ホアはソンアを別の巫女だと勘違いし、彼女のマスクを剥ぎ取って一緒に踊るよう誘います。
そしてラストシーン。ランニングを終えたいわくつきの家にたどり着いたギョヌが目にしたのは…なんと、あのイェン・ホアと楽しそうに踊るソンアの姿でした。誤解が誤解を呼ぶ、衝撃のラストで第4話は幕を閉じます。
『巫女と彦星』第4話の感想
今回は、主人公二人の関係性が一気に深まった重要な回でした。ただ甘いだけでなく、ギョヌの過去のトラウマや「巫女嫌い」という大きな壁が提示され、物語に奥行きが出てきました。彼がソンアに自分の弱さを見せ、謝罪するシーンは、痛みを分かち合うことで生まれる絆の強さを感じさせます。また、ソンアを巡るギョヌとジホの三角関係も、ジホの切ない告白によって明確になり、今後の展開から目が離せません。新キャラクターのイェン・ホアは、敵か味方か分からないミステリアスな存在感が際立っており、物語を大きく掻き回してくれそうで期待が高まります。コメディとシリアス、ロマンスとホラーのバランスが絶妙で、キャラクターそれぞれの感情が丁寧に描かれていた秀逸なエピソードでした。
つづく