この記事では、衝撃の連続だった『イカゲーム シーズン3』第4話のあらすじと、僕なりの感想をネタバレ全開で語っていきたいと思います!
第4話は、まさに絶望と衝撃の連続でした。物語は、前回の続き、ガラスの橋(のようなゲーム)の終盤から始まります。
プレイヤー96番が「次の投票でゲームを終わらせられる」と主張し、そのためには他のプレイヤーを殺すことも厭わない構えを見せます。しかし、我らがギフンは「人を殺して終わらせるなんてまっぴらだ」と、その狂気的な提案をきっぱりと拒否。この二人の対立が、序盤の緊張感を一気に高めます。
ゴール目前のプレイヤーたちが次々と脱落していく中、ヒョンジュの死の真相を知ったジュニは、元恋人であるミョンギに激しい嫌悪感をぶつけます。彼女は、もはやミョンギの助けを借りる気など毛頭なく、彼に自分の子供に近づかないよう警告。そして、ゴールが目前に迫り時間がなくなる中、ジュニはギフンに子供を託し、自ら死を選びます。このシーンは、あまりにも悲痛で、言葉を失いました…。
その頃、島の外では別のドラマが進行していました。兵士として潜入していたノウルは、プレイヤー246番と共にボートで島からの脱出を図ります。しかし、運営側のオフィサーが246番の娘を人質にとり、ノウルに島へ戻るよう脅迫。ノウルは246番だけでも本土へ逃がし、警察に通報するよう伝えると、一人で通気口から島へ再潜入します。彼女の覚悟と、それを知ったオフィサーが二人の殺害を命じる非情さが、物語にさらなる深みを与えます。
一方、兄の行方を追うジュノのパートも目が離せません。協力者であるパク船長、彼の正体には誰もが驚いたはずです。ウソクが警察に通報したことで、パク船長が10年前に一度イカゲームで勝利したプレイヤーであった可能性が浮上。そして、正体がバレたと知ったパク船長は、ジュノを助けていた傭兵たちを次々と殺害し始めます。ジュノとの死闘の末、パク船長は「ジュノを何としても生かせと命じられていた」と言い残し、息絶えます。彼もまた、この狂ったゲームの駒の一つに過ぎなかったのでしょうか…。
そして、物語はゲームの核心へと戻ります。ジュニの死によってプレイヤーとなった赤ちゃんを巡り、参加者たちの意見は対立。賞金が減ることを嫌った大半のプレイヤーが赤ちゃんの殺害を企てますが、ギフンが必死に守ります。ここで運営から「プレイヤー間の暴力禁止」という新ルールが発表されるのです。
最後の晩餐の後、最終ゲームを前に投票が行われます。ヒントとして「最低3人を脱落させれば、残りは勝者となる」という条件が提示され、ミョンギを含むほとんどのプレイヤーがゲーム続行に投票。ギフンは絶望します。
そして、このエピソードのクライマックス。眠っていたギフンが連れてこられた先には、フロントマンがいました。彼はギフンにナイフを渡し、「他のプレイヤーを皆殺しにすれば、赤ちゃんと二人で勝者になれる」と囁きます。信じられないギフンを前に、フロントマンはゆっくりとマスクを外します。
そこにいたのは、死んだはずの兄、ファン・イノでした。
イノは、自分もギフンの味方であり、二人で協力すれば赤ちゃんを救えると語りかけます。そして、「まだ人を信じられるか?」と問いかけるのです。この究極の問いを最後に、第4話は幕を閉じます。
『イカゲーム シーズン3』第4話の感想
今回のエピソードは、物語の根幹を揺るがすような事実が次々と明かされ、感情が大きく揺さぶられました。特に、ジュニが自らの命を絶つシーンは、母親としての究極の愛と自己犠牲が描かれており、胸が張り裂ける思いでした。彼女の選択は、この非人道的なゲームに対する最も人間的な抵抗だったのかもしれません。
また、パク船長の正体と彼の最期も印象的でした。彼がジュノに語った「お前と遊べて楽しかった」という言葉は、ゲームの勝者としての歪んだ喜びと、任務の狭間で揺れ動く人間性の名残を感じさせ、複雑な気持ちにさせられました。
そして何より、ラストのフロントマンの正体判明です。イノが生きていたこと、そして彼がギフンに突きつけた提案は、これまでの物語の前提を覆すほどの衝撃でした。単純な善悪では割り切れない、人間の複雑な心理と倫理観を問う、非常に重厚な問いかけだと感じました。この問いにギフンがどう答えるのか、物語がどこへ向かうのか、続きが気になって仕方がありません。
つづく