雪の降る夜、運命の再会を果たしたハン・ジェヒョン(学生時代)とユン・ジス(学生時代)。しかし、それは甘い初恋の続きではなく、残酷な現実の始まりでした。今回は、過去と現在が交錯し、二人の心が揺れ動く第2話のあらすじと、ブロガー目線の感想をお届けします!
「ずっと探してた」というジェヒョンの言葉に、ジスの心は一瞬揺らぎますが、すぐに冷静さを取り戻します。「先輩のことも、昔のことも覚えていません」と冷たく突き放すジス。でも、その言葉とは裏腹に、彼女の行動は雄弁に過去を物語っていました。
雪道を歩く二人。20数年前、ジスはジェヒョンの足跡を追いかけるように、幸せいっぱいの笑顔で歩いていました。しかし今、彼女は彼の足跡の隣を、ためらいがちに歩くだけ。このシーン、切なかったですね…。
宿では隣同士の部屋に。壁一枚を隔てて、お互いのことを想う二人。ジェヒョンは、ジスが昔自分が渡したハンカチを今も持っていることを知っていて、彼女の嘘を見抜いています。一方のジスも、ジェヒョンが学生時代に弾き語りした曲の歌詞を口ずさめるほど、鮮明に覚えていたのです。
再会したものの、二人の間には気まずい空気が流れます。そんな中、ジスが指にトゲを刺してしまい、ジェヒョンが昔と同じように手当てをしてあげるシーンは、胸が締め付けられました。懐かしい光景に、ジスの心は大きく揺れ動きます。
ソウルへ戻る汽車の中、ジェヒョンは少し離れた席からジスをずっと見つめていました。その熱い視線に、ジスも気づかないはずはありません。
ソウルに戻ったジェヒョンは、部下のチュ・ヨンウにジスの現状を調査させます。そして、彼女が置かれている過酷な状況を知ることになるのです。ジスは3年前に離婚し、息子の親権を得るために慰謝料も養育費もすべて放棄していました。そのため、スーパーのレジ打ちやピアノの個人レッスンなど、いくつもの仕事を掛け持ちして、必死に生計を立てていたのです。
そんな中、ジスの息子ヨンミンが起こした暴力事件が、二人を再び引き合わせます。加害者の母であるジスと、被害者の父であるジェヒョン。しかし、本当の試練はここからでした。
ヨンミンの件で学校に呼び出されたジスは、ジェヒョンの妻であり、財閥の娘であるチャン・ソギョンと対面することになります。ソギョンは、ジスがスーパーのデモに参加していることや離婚していることを理由に、保護者代表を辞任するよう迫るなど、高圧的な態度を取ります。
そして、校長室での話し合い。息子のため、ジスはプライドを捨ててソギョンに許しを請います。ソギョンが「私を満足させれば、今回の件は取り下げる」と言い放つと、ジスはためらうことなく彼女の前にひざまずきました。
その瞬間、ドアを開けて入ってきたのはジェヒョンでした。彼は床にひざまずくジスの腕を掴んで力強く立たせると、怒りに燃える妻ソギョンの表情を無視するのでした。
『花様年華~君といた季節~』第2話の感想
第2話は、美しい過去の思い出と、あまりにも過酷な現在の対比が鮮烈に描かれていましたね。学生時代のきらめくような恋と、20数年を経て再会した二人が置かれた立場の違いが、胸に深く突き刺さりました。特に印象的だったのは、ジスの強さと健気さです。息子のためにプライドを捨て、必死に毎日を生きる姿には心を打たれます。一方で、成功者となったジェヒョンもまた、昔の純粋な自分と現在の冷徹な自分との間で葛藤しているように見えました。そして、妻ソギョンの登場で物語は一気に緊迫感を増しましたね。彼女の存在が、これから二人の関係にどんな影響を与えていくのか。運命の歯車が再び大きく動き出した今、彼らがこれからどんな選択をしていくのか、静かに見守りたいと思います。
つづく