物語は、ソナが学校の屋上から転落し、病院に緊急搬送されるというショッキングなシーンから始まる。現場に駆け付けた叔父のハン刑事は、そこにいた同級生のヒョンフプに話を聞くけど、彼女は「何も知らない」の一点張り。でも、その目つきは明らかに「これは自殺じゃない」って訴えてたんだよね。
場面は変わって学校。チョンミン先生は、同僚たちに「結婚、やめました」なんて衝撃の告白。どうやら婚約者が親友と浮気してたみたいで…。傷心の彼は、カナダに引っ越すまでの一週間、姉の家に身を寄せることに。
一方、ハン刑事の捜査は続く。ソナがいじめられていたこと、いじめっ子のヘヨンが事件の日から学校に来ていないこと、そして防犯カメラにはヘヨンがソナのカバンを盗む姿が映っていたことが判明する。
姉の家で過ごすチョンミン先生は、机の中から奇妙な丸い金縁のメガネを見つける。何気なくかけてみると…なんと、人々の頭上に関係を持った相手へと繋がる赤い線、「Sライン」が見えるようになってしまったんだ!ハン刑事の頭上におびただしい数の線が見えた時の彼のパニック顔、忘れられないよ。
このメガネのせいで、チョンミン先生の日常は一変する。彼は、いつも優しかった義兄が、同じマンションの誰かと浮気をしていることに気づいてしまう。
時を同じくして、新たな事件が発生する。ソナの事件の日から行方不明だった教師が、遺体で発見されたんだ。遺書には不倫を暴露されたことへの罪悪感が綴られていたけど、ハン刑事は現場の状況から他殺を確信する。
そして物語は、誰も予想できなかった衝撃のクライマックスへ。
チョンミン先生は、義兄の浮気現場を押さえるため、彼を尾行。ホテルで別の女性と会っているところを目撃し、問い詰める。義兄は「すべて解決して妻の元へ戻る」と約束するけど、翌日になっても姉に連絡はない。SNSで相手の女性を特定すると、彼女が妊娠していることまで分かってしまうんだ。
いてもたってもいられず姉のマンションへ急ぐと、そこには姉が浮気相手の車に突っ込んでいるという地獄絵図が…。駆け付けた義兄は、なんと浮気相手の女性をかばう始末。怒りに震えるチョンミン先生が義兄に殴りかかった、その時!
「やめて!」と叫んだのは、姉だった。
そして、信じられない事実が告げられる。
チョンミン先生が「浮気相手」だと思っていた女性こそが、義兄の「本当の妻」。そして、自分の姉は、その夫婦の家庭を壊す「もう一人の女性」だったんだ…。
一方、ハン刑事はソナの部屋で、Sラインとメガネが描かれたノートを発見。ヒョンフプに問い詰めると、彼女はついに「そのメガネをかければ、Sラインが見える」と真実を語るのだった。
『Sライン』第3話の感想
今回のエピソードは、登場人物たちが抱える秘密と嘘が次々と暴かれ、息つく暇もありませんでした。特に、チョンミン先生の視点で描かれる物語のどんでん返しには、見事に裏切られましたね。彼が信じていた姉の姿、そして義兄との関係性が根底から覆された瞬間は、見ているこちらも胸が締め付けられるようでした。「Sライン」という存在が、単なるSF的なガジェットではなく、人間の脆さや隠された欲望を浮き彫りにする装置として巧みに機能しているのが印象的です。誰かを信じることの難しさと、真実を知ってしまうことの残酷さ。このドラマが問いかけるテーマは非常に深く、それでいて身近な恐怖を感じさせます。複雑に絡み合った人間関係の糸が、今後どのように解きほぐされていくのか、目が離せません。
つづく