『優しい男の物語』第10話、今回はかなり心が揺さぶられる展開だったね。ソクチョルがやっと過去を清算しようと決めたのに、運命はそう簡単には許してくれないみたい。

まず、ソクチョルはチャンスからのギャングのボスにならないか?っていう誘いをキッパリ断って、完全に足を洗うんだ。そのことをミヨンに伝えて、二人の未来に少し光が見えたかと思ったんだけど…。

そう甘くはなかった。テフンのやつが裏で動いてたんだよ。ソクチョルが家に帰る途中、テフンの部下が運転するトラックにわざと轢かれて、病院送りに。ビョンスはこれ、ただの事故じゃないだろって心配するんだけど、ソクチョルはもう関わりたくない一心で、テフンに直接電話してやめてくれって頼むんだ。痛々しいよね。

一方で、ミヨンはお母さんの容態が悪化して、病院に駆けつける。そこにテフンも現れて、一緒にお母さんをソッキがいる病院に運ぶんだ。この時に、ミヨンはソクチョルの事故のことを知ってテフンを問い詰める。そしたらテフン、あっさり自分がやったって認めるんだよ。しかも、君のためじゃないと言いながら、ミヨンが好きだ。ソクチョルと別れないなら、めちゃくちゃにしてやるって脅迫まがいの告白までする始末。

この状況を知ったソクチョルは、心配してミヨンのところに駆けつけるんだけど、彼の優しさが、逆にミヨンを追い詰めてしまう。

ミヨンは、ソクチョルを守るには自分が身を引くしかないって決心するんだ。そして、公園でソクチョルに会って、別れようって告げる。彼女の言葉にショックを受けるソクチョルの顔で、10話は終わり。もう、どうしてこうなっちゃうんだろうね…。

サブストーリーとしては、ソッキョンが美容師として再出発したり、ソッキとキホンの関係に病院長が介入してきたりと、他のキャラクターたちもそれぞれ動きがあったよ。

『優しい男の物語』第10話の感想

今回のエピソードは、登場人物それぞれの守りたいものがぶつかり合って、見ていて本当に胸が苦しくなりました。ソクチョルがようやく過去と決別し、穏やかな生活を掴もうとした矢先に、テフンの歪んだ愛情がすべてを壊しにかかる展開は、あまりにも残酷です。彼の行動は決して許されるものではありませんが、彼なりの必死さが物語に緊張感を与えています。

そして何より、ミヨンの決断が心に残りました。愛する人を守るために、自ら別れを選ぶという選択は、彼女の深い愛情の表れなのでしょう。ソクチョルに嘘をつき、冷たく突き放す彼女の姿は痛々しく、その背負った覚悟の重さを感じずにはいられませんでした。キャラクターたちの感情が繊細に描かれており、それぞれの正義や愛情がすれ違う様子が、このドラマの深みを一層増しているように思います。物語が大きく動いた回でした。

つづく