いやはや、今回の『優しい男の物語』第7話も、それぞれの想いが複雑に絡み合って、一瞬たりとも目が離せない展開でしたね!ミヨンを巡る男たちの争いも、パク家の姉妹と母親の問題も、どんどん深まっていく感じです。

まず冒頭から、テフンの執着っぷりが全開でした。ミヨンの家に押しかけてきて、言うことを聞かせようとするなんて…ちょっと怖いですよね。ソクチョルの名前をちらつかせて脅してくるあたりも、かなり悪質です。

そんなことがあったとは知らないソクチョルが、ミヨンのもとを訪れます。ミヨンはテフンとの一件を隠していましたが、後になって勇気を振り絞り、テフン本人に私の前から消えてとハッキリ告げました。よく言った、ミヨン!

一方、パク家も大変なことになっています。息子に会えなくて寂しいソッキョンが妹のソッキに電話をかけるのですが、その時のソッキは恋人のキホンと別れ話の真っ最中。キホンが病院長の娘と会っていたことに、ソッキは疑いを捨てきれません。婚約者がいるってはっきり断るために会ったんだというキホンの言葉も、今の彼女には届かないみたいです。

姉からの電話でイライラが頂点に達したソッキは、ついに実力行使に出ます。母親をアパートに呼び、ソッキョンを追い出す手伝いを頼むという、なんとも思い切った作戦…。ビョンスが危険を知らせてくれたものの、時すでに遅く、ソッキョンは母親に見つかってしまいます。

バスルームに隠れていたところを発見され、母親に必死に訴えるソッキョン。追い出すはずが、なぜか二人でラーメンをすすることに…。このシーン、なんだか切なくてグッときちゃいました。でも、そこにソッキが帰宅したことで、母と娘の大喧嘩が勃発。三人三様のやるせない気持ちがぶつかり合って、見ているこっちまで苦しくなるようでした。

その頃、ソクチョルの身辺もきな臭くなってきます。ソクチョルの組にいた内通者が、テフンにソクチョルがお前を殺すよう指示されたと密告。これを聞いたテフンは、完全にソクチョルが自分を狙っていると信じ込んでしまいます。

組のボスからテフン殺害を命じられたギャンブラーのドゥシクは、いったんは引き受けたものの、直前で金だけ持ち逃げ。ソクチョルたちはドゥシクの行方を必死で追います。

そんなゴタゴタの最中でも、ソクチョルの頭の中はミヨンのことばかり。彼女にドレスを届けようと車を走らせますが、まさかの故障!それでも諦めず、ミヨンのもとへ走るソクチョルが健気すぎます。

そのミヨンはというと、スカウトされた芸能事務所でソロ曲のレコーディングをしていました。しかし、自分を推薦したのがテフンだと知り、不安に襲われます。テフンに一人にしてと頼んでも、彼は強引にミヨンの腕を掴みます。絶体絶命のピンチ!…その時、二人の間に割って入ったのが、息を切らして駆けつけたソクチョルでした。まさにヒーローのような登場で、このエピソードは幕を閉じます。

『優しい男の物語』第7話の感想

今回は、登場人物それぞれが抱えるどうにもならない状況での葛藤が、非常に丁寧に描かれていた回だと感じました。特に印象的だったのは、ソッキョンと母親、そしてソッキの三人がぶつかり合うシーンです。お互いを大切に思う気持ちがあるはずなのに、素直になれず、傷つけ合ってしまう家族の複雑な関係性がリアルに伝わってきました。また、これまで守られるだけに見えたミヨンが、自らの意志でテフンに立ち向かう強さを見せた点も大きな見どころでした。そして、どんな状況でもミヨンへの一途な想いを貫き、不器用ながらも行動で示そうとするソクチョルの姿には、心を打たれます。物語の深みが増し、キャラクターたちの人間臭さがより一層際立った、見ごたえのあるエピソードでした。

つづく