第8話は、テフンとソクチョルのピリッとした空気からスタート。ソクチョルがこれ以上今の態度を続けるなら、俺たちの関係も気まずくなるぞとテフンに釘を刺すシーンは、今後の波乱を予感させますよね。

その緊張感とは裏腹に、ソクチョルとミヨンの関係は急接近!ソクチョルがプレゼントしたワンピースを着て、二人は小旅行へ。この二人のシーンは、見ているこっちが照れちゃうくらい甘い雰囲気でした。

一方、パク家では大きな動きが。ソッキョンとソッキのもとに、母親からソッキョンを迎えに行くという連絡が入ります。また逃げ出すんじゃないかと心配する妹ソッキに、今度こそ絶対に帰ると約束するソッキョン。その言葉を信じたいところですが…。

そんな中、ソッキとキホンのカップルもいい感じ!最近のギクシャクした空気を乗り越えて仲直りし、二人で短い休暇デートに出かけます。この二人は本当に癒やしですね。

ここで、テフンの過去が少し明らかに。亡き姉のお墓を訪れるテフンの回想シーンで、彼が組織を抜けた後に襲われたところを、かつてソクチョルが身を挺して守ったことが描かれます。このご恩は一生忘れませんと誓ったテフン。彼の今の複雑な心境を思うと、胸が締め付けられます。

兄と姉がそれぞれデートに出かけている間、一人になったソッキョンのもとに、トラブルメーカーの親友が。自動車質屋という怪しい儲け話を持ちかけられ、1年で1億ウォン稼げるとそそのかされます。一瞬心が揺らぐソッキョンですが、家に帰るからと、その誘いをきっぱり断るんです。

ところが、事態は急変します。ソッキョンの母が娘がまた逃げる夢を見たと不安になり、その日のうちに迎えに来ることに。ソクチョルは代わりにビョンスを向かわせ、ソッキとキホンが母親を迎えに行きます。この計画をビョンスから聞かされたソッキョンは、再び葛藤の渦に…。

そして、ついにその時が。母親たちがソッキの家に到着すると、そこにソッキョンの姿はもうありませんでした。彼女はソクチョルに電話でごめんなさいと謝罪。ソクチョルは、ただ静かにその決断を受け入れるのでした。

行き先も告げずにバスに乗り込むソッキョン。そして、時を同じくして愛を確かめ合うソクチョルとミヨン。この対比が切なかったですね。

…と、しんみりしたところで終わるかと思いきや!このドラマはそう簡単にはいきません。その夜、なんとソッキョンが実家に戻ってくるんです!真夜中の帰宅に家族は騒然。激怒する父親の怒号が響き渡る中、第8話は幕を閉じました。いやー、最後の最後でとんでもない爆弾を投下してきましたね!

『優しい男の物語』第8話の感想

今回のエピソードは、登場人物それぞれの決断が物語を大きく動かした回でした。特に印象的だったのは、一度は逃げ出したソッキョンが、最終的に自らの意志で家に戻ることを選んだ点です。彼女の行動は一見すると支離滅裂に思えるかもしれませんが、その裏には自由への渇望と家族への想いという、相反する感情の激しい葛藤があったのだと感じます。また、ソクチョルとミヨンの関係が穏やかに深まっていく様子は、物語の中の数少ない救いであり、二人の純粋な愛情表現には心温まるものがありました。一方で、ソクチョルの優しさに恩義を感じながらも、複雑な立場に置かれているテフンの苦悩も描かれ、物語に一層の深みを与えています。各キャラクターが抱える過去や想いが、今後の展開にどう影響していくのか、目が離せません。

つづく