衝撃の連続!テウンとガンジュ、二人の秘密が嵐を呼ぶ

物語は、ボンヒとテウンの心温まる出会いの回想シーンから始まります。雪の降る寒い日、クリーニングの回収ボックスで凍えていた若き日のテウン。孤児院を出たばかりで、なけなしのお金を大事に握りしめ、使うことすらできなかった彼に、ボンヒは温かい食事と寝床、そして「いつでもおいで」という優しい言葉をかけます。この二人の絆の原点を知ると、今の状況がより一層切なく感じられますね。

その感動も束の間、物語は一気に修羅場へ!ボンヒはジ会長のオフィスに乗り込み、なんと会長に向かって強烈な平手打ち!「あなたがテウンを捨てた父親でしょ!」と叫ぶボンヒ。その場には会長の妻ジヨンもいて、事態は最悪の展開に。

ジ会長は、大学時代に付き合っていたノ・エリという女性との間にできた子供がテウンであることを認めますが、自分は今までその存在を知らなかったと主張します。さらにボンヒの口から、そのノ・エリが大学にもぐりこんでいた飲み屋の女性だったことが暴露され、ジヨンは衝撃と屈辱で崩れ落ちます。夫の裏切りと隠し子の存在…ジヨンの怒りは頂点に達し、ボンヒと激しい口論を繰り広げます。

一方、この騒動の最中、ガンジュがとんでもない爆弾を投下します。「テウンはビルのオーナーで、株で儲けている大金持ちだ」と。これを聞いたボンヒは、不動産屋で登記簿を確認し、自分たちが住み、働いている「チョンリョムヴィラ」の所有者がテウン本人であることを突き止めます。

この事実は瞬く間にタリミファミリー全員に知れ渡り、一家は大パニック!今まで貧しい青年だと思って家族同然に接してきたテウンが、実は自分たちの大家で、大金持ちだったなんて…。信頼を踏みにじられたと感じた家族のショックは計り知れません。特に、貧乏人が嫌いだとテウンをフッたチャリムは、彼が家出したのは自分のせいだと勘違いし、激しく後悔します。しかし、ボンヒは「テウンが家を出たのは、実の父親のことでショックを受けたからだ」と告げるのでした。

しかし、悲劇はこれだけでは終わりません。今度はガンジュに災難が降りかかります。会社の内部掲示板に、「ガンジュが会社の支援でMBA留学した際、同時にニューヨークの映画学校にも通っていた。これは横領ではないか」という告発文が投稿されたのです。

投稿はすぐに削除されますが、噂は一瞬で社内に広まります。秘書としてこの事実を知ってしまったダリムは、ガンジュに伝えるべきか葛藤しますが、ガンジュ本人から「秘書は口が堅いことが仕事だ」と釘を刺されてしまいます。

結局、ジ会長の耳にもこの一件が入り、ガンジュは会長室に呼び出されます。ガンジュは事実を認めつつも、映画学校の学費は自費で賄い、MBAもきちんと修了したと弁明しますが、嘘を何よりも嫌う会長の怒りは収まりません。ジ会長はガンジュに対し、役員室からの退去と人事待機という、事実上の懲戒処分を冷徹に言い渡すのでした。

愛する家族だと思っていた人々の秘密、そして自分自身の過去の過ちが暴かれ、窮地に立たされるガンジュ。物語は一体どこへ向かうのでしょうか。

『タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!』第15話の感想

今回のエピソードは、これまで築き上げてきたコミカルな雰囲気を一変させ、各キャラクターが抱える過去の秘密や心の傷が噴出する、非常に重厚な回でした。特に、二人の「息子」、テウンとガンジュがそれぞれ異なる形で親との関係に苦しみ、自らのアイデンティティを揺さぶられる姿には胸が締め付けられました。テウンの隠された富と出生の秘密、そしてガンジュの学歴に関する疑惑。これらの暴露は、単なるスキャンダルではなく、彼らがこれまで何を背負って生きてきたのかを浮き彫りにします。親世代の過ちが、時を経て子供たちの人生に暗い影を落とすという、このドラマの根底にあるテーマが鮮明になったように感じます。物語に深みと緊張感が一気に増し、登場人物たちの感情の機微から目が離せなくなりました。

つづく