嵐の幕開け!テウンの豹変とガンジュの孤立
停職中のガンジュは、会社で雑用をしながら肩身の狭い思いをしています。そんな彼を不憫に思ったダリムは、会長に「ガンジュさんもテウンお兄さんも辛い思いをしています」と取りなそうとしますが、これが裏目に出てしまいます。会長は、ダリムの言葉から、ガンジュを陥れたネット掲示板への投稿者がニューヨークにいたテウンではないかと疑い始めてしまうのです。
その頃、ガンジュ自身も投稿の発信元がニューヨークであることを突き止め、テウンへの疑念を深めていました。そして、ついにガンジュとダリムの前で、テウンは自分が投稿したとあっさり認めるのです!「お前が当たり前に手にしてきたものを、これからは俺も手に入れる」と、ガンジュに冷たく宣戦布告。今までとはまるで別人のようなテウンの姿に、ダリムはショックを隠せません。
信じたいダリム、揺れるガンジュ
ダリムは「テウンお兄さんがそんなことをするはずがない」と必死に彼を信じようとしますが、ガンジュは面白くありません。「なぜあいつの肩を持つんだ!」と、自分を信じてくれないダリムに嫉妬と怒りをぶつけてしまいます。視力を取り戻してから、二人の間には微妙な距離が生まれていましたが、この一件で亀裂はさらに深まってしまうのでしょうか。
一方、ダリムの姉チャリムは、ダリムに「テウンには他に好きな人がいる」と衝撃の事実を告げます。ダリムの恋心は、届く前に打ち砕かれてしまうのでしょうか…。
イ家のドタバタと警察の捜査線
シリアスな展開が続く中、イ家では相変わらずのドタバタ劇が。ジョングおじいさんとギルレおばあさんが、ムリムの結婚式で集まったご祝儀の台帳をなくしたと大騒ぎ!家じゅうをひっくり返して探しますが、見つかりません。実はその台帳、ムリムがうっかりパトカーに置き忘れ、同僚が保管してくれていたのでした。
その頃、警察では会長宅の窃盗事件の捜査に大きな進展がありました。犯人が使っていた盗難車から、なんと金庫破りに使われる「酸素カッター」が発見されたのです。ムリムは、会長が被害額(1000ドル)を偽っており、家には秘密の金庫があったのではないかと推理。事件の裏に隠された大きな秘密に迫っていきます。
黒幕たちの暗躍と兄弟の対決
ガンジュの母ペク・ジヨンは、占い師のもとを訪れ、ガンジュとテウンの未来を占わせます。そして、テウンに直接接触し、「ガンジュを追い落とすために協力する」と持ちかけ、彼の心を揺さぶります。
ついにガンジュとテウンは再び直接対決。「父さんを侮辱したお前を許さない」と怒りをぶつけるガンジュに対し、テウンは「俺がお前と同じ立場だったら、お前みたいな奴を父親だと思うか?」と冷たく言い放ちます。二人の対立は、もはや後戻りできないところまで来てしまいました。
ラスト、ガンジュは一連の事件の裏にいるであろうペク・ウン(ラブ・キャピタル)の元へ向かいます。果たして、彼は全ての真相を突き止めることができるのでしょうか?
『タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!』第17話の感想
今回は、物語の雰囲気がガラリと変わる転換点でしたね。これまで善良そのものだったテウンが、実の母との再会を経て、ついに自分の権利を主張し始めました。彼の豹変ぶりは、ガンジュへの同情を誘うと同時に、物語に新たな緊張感をもたらしています。ガンジュも、ただのお坊ちゃまではなく、停職中も会社のために雑用をこなす真面目さや、父を思う気持ちの強さが描かれ、彼の人間的な魅力がより深く感じられました。
ダリムを巡る三角関係も、ただの恋愛模様ではなく、二人の男のプライドと人生を懸けた戦いの一部として描かれているのが面白いです。一方で、祝儀帳を巡るおじいちゃんとおばあちゃんのコミカルなやり取りが、シリアスな展開の良い息抜きになっていて、このドラマらしいバランス感覚が光っていました。それぞれのキャラクターが抱える秘密と嘘が少しずつ明らかになり、物語の奥行きが一気に増した回だったと思います。
つづく