急転直下!ガンジュ、家も会社も失う
物語は、ガンジュ(ソ・ガンジュ)が父であるチ会長に隠れて母ペク・ジヨン(ペク・ジヨン)の消えた1000万ドルを探していたことがバレてしまう、最悪のシーンから幕を開けます。激怒した会長は家を出て行こうとしますが、母ジヨンは「二人とも共倒れになるわけにはいかない」と機転を利かせ、なんと息子のガンジュを家から追い出すという荒療治に出ます。
しかし、ガンジュの受難はそれだけでは終わりませんでした。会社では、留学中にファッションの勉強だけでなく、内緒で映画の勉強もしていたことが問題視され、懲戒委員会が開かれてしまいます。結果は、留学費用50万ドルの返還と辞職勧告。彼はあっけなく会社を追われ、家も職も失い、まさに天国から地獄へと突き落とされてしまうのです。
やけ酒をあおり、道端で酔いつぶれるガンジュ。そんな彼を偶然見つけたのは、なんとダリム(イ・ダリム)でした。「情けない」と言いながらも、彼を放っておけないダリムの優しさが、寒空の下で凍えるガンジュの心を少しだけ温めます。
ダリムの追跡!テウンの無実を証明せよ
一方、正義感あふれる我らがヒロイン、ダリムは、ガンジュを中傷する社内掲示板の投稿者がテウン(チャ・テウン)ではないと確信していました。彼女は持ち前の洞察力で、投稿時間とテウンのニューヨークからの帰国時間を照合。投稿があった時間、テウンは飛行機の中にいたという完璧なアリバイを突き止めます。
「どうしてやってもいないことをやったなんて嘘をつくの?」
ダリムは証拠の航空券を手にテウンに詰め寄りますが、テウンは「親父は俺が犯人だと思ってるし、そう信じたいんだ」と、会長との埋まらない溝に苦しむ胸の内を明かすのでした。愛する父に信じてもらえない息子の悲しみと、そんな彼を何とかして救いたいと願うダリムの強い意志が、見る者の胸を打ちます。
新たな疑惑?会長とクリーニング店の秘密
物語は、ガンジュの金の行方だけでなく、新たな謎も提示します。ガンジュの部下キム・ジェソン(キム・ジェソン)が手に入れたクリーニング店の防犯カメラ映像。そこには、なんとチ会長がクリーニング店の女主人ミヨン(ミヨン)の前でシャツを脱ぐという、なんとも親密そうな姿が映っていました。
ジェソンは会長の浮気を疑いますが、ガンジュは「父さんはそんな人じゃない」と必死に否定。しかし、大企業の会長が自らクリーニング店に洗濯物を持っていく姿は、確かに不自然です。この二人の関係は一体…?そして、この映像は消えた金と何か関係があるのでしょうか。
それぞれの決意、そして涙の再会
ダリムの行動は、止まりません。彼女はテウンの無実を証明する航空券を、チ会長に直接突きつけます。証拠を目の当たりにした会長の心は、どう動くのでしょうか。彼はついに、テウンが待つクリーニング店へと向かいます。
その頃、ガンジュは母ジヨンの店で一夜を明かしていました。父がテウンに会いに行ったと知ったジヨンは、怒りに燃えクリーニング店へ乗り込もうとします。しかし、ガンジュは涙ながらに母を制止します。「僕が悪いんだ。母さんは悪くない」と。父を心から慕いながらも裏切られ、全てを失った息子の涙と、そんな息子を不器用ながらも守ろうとする母の愛が交錯し、感動的なラストシーンを迎えました。
『タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!』第18話の感想
今回のエピソードは、主要キャラクターたちの人間関係とその変化が深く描かれた、非常に見ごたえのある回でした。特に、エリート街道を突き進んでいたガンジュが一夜にして全てを失う展開は、物語に大きな緊張感をもたらしました。しかし、そんな彼の窮地を救おうと奔走するダリムの行動力と優しさには、心からの声援を送りたくなります。彼女の存在が、このドラマの良心であり、希望の光だと改めて感じさせられました。また、これまで冷徹に見えたチ会長の心にも、息子テウンへの複雑な感情が垣間見え、今後の親子関係の修復に期待が持てます。一方で、会長とクリーニング店の女主人ミヨンとの間に漂う不穏な空気は、新たなミステリーの始まりを予感させ、物語に更なる深みを与えています。それぞれのキャラクターが抱える痛みや秘密が、少しずつ明らかになっていく過程から目が離せません。
つづく