パンドラの箱が開かれた!ジヨンの怒りとガンジュの苦悩
事の発端は、ジヨンがボンヒが自分の1000万ドルを掘り起こしたという事実を突き止めたことでした。 家族全員が知っていたのに自分だけが蚊帳の外だったと知り、ジヨンの怒りは頂点に達します。
テウンが間に入り、ボンヒを通報すれば税金逃れの件でジヨン自身も損をすると説得を試みますが、焼け石に水。 チャリムまでもが父に代わって土下座し、会社を辞め、父とはもう会わないとまで言って許しを請いますが、ジヨンの怒りは収まりません。 彼女は弁護士に相談し、まずはお金を取り返してからボンヒを通報するという、抜け目のない計画を立てるのでした。
一方、母の怒りを鎮めるため、そして何よりタリミ一家を守るため、ガンジュはタリミの家を出て実家に戻るという辛い決断をします。 事情を知らないタリミ一家は寂しがりますが、ガンジュは本当の理由を告げられず、胸が張り裂けそうな思いを隠すしかありませんでした。
ジヨンの怒りの矛先は、ガンジュを連れ戻すために乗り込んだクリーニング店でも爆発します。 「もう二度とあんたたちとは関わらない!」と一方的に取引の終了を宣言し、ガンジュを無理やり連れて帰ってしまうのでした。
「別れよう」――心にもない言葉と、揺るがない愛
愛するタリミと彼女の家族を守るため、ガンジュはさらに辛い決断を迫られます。それは、タリミとの別れでした。
会社の飲み会の席で、ガンジュは「もう飽きた。つまらないから別れよう」と、心にもない冷たい言葉をタリミに投げかけます。 しかし、タリミはガンジュの嘘をすぐに見抜きます。「愛してるって目に書いてあるじゃない!」と、彼の言葉を全く信じようとしません。 むしろ、愛情表現で返す彼女の健気な姿に、ガンジュはますます苦しむことになるのでした。
その後もガンジュは何度も別れを切り出しますが、タリミの「何があってもあなたのそばにいる」という強い意志の前では、彼の決意は揺らぐばかり。 彼女を傷つけたくない一心で突き放そうとするガンジュと、どんなに冷たくされても彼の愛を信じ続けるタリミ。二人の切ないやり取りは、見ているこちらの胸を締め付けます。
連鎖する衝撃!明かされた真実とジヨンの最後通告
物語はここで終わりません。ジヨンは、レストランの店主であるギルレ(ムリムの義母)に、事の真相をすべて暴露してしまいます。 ボンヒが1000万ドルを盗んだこと、そのお金でタリミの目の手術をしたこと、そしてガンジュがその穴埋めをしたこと…。さらに、自分の娘婿であるムリムが、ガンジュの共犯者として手伝っていたことまで知ったギルレは、怒りとショックでクリーニング店に怒鳴り込みます。
「うちの婿を泥棒の共犯者にする気!?」と泣き叫ぶギルレ。 平穏だったはずの二つの家族の関係は、完全に崩壊してしまいました。あまりのショックにギルレはその場で倒れてしまいます。
万策尽きたボンヒは、両親と共にジヨンの屋敷へ直接謝罪に向かいます。 土下座して許しを請うボンヒ一家に対し、ジヨンは氷のように冷たい声で最後通告を突きつけました。
「この町から出ていきなさい。クリーニング店も閉めて、私の目の前から消えるのよ」
そして…
「あなたの娘も会社を辞めさせなさい。二度と私の息子に会わせないで」
さもなければ警察に通報する、というジヨンの言葉に、ボンヒは力なく「はい…」と答えるしかありませんでした。
『タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!』第33話の感想
ついに全ての真実が明るみに出てしまい、物語は一気に緊迫感を増しましたね。ガンジュの苦渋の決断と、それを信じようとしないダリムの健気な純粋さが胸を打ちます。しかし、何と言っても今回はジヨンの怒りのすさまじさに圧倒されました。彼女の立場を考えれば当然の怒りかもしれませんが、ボンヒ一家に突きつけた要求はあまりにも過酷です。特に、ダリムの解雇とガンジュとの絶縁を迫る場面は、見ていて本当に心が痛みました。罪を犯したとはいえ、家族を守ろうとするボンヒたちの姿、そして愛する人を守るために嘘をつき続けるガンジュの姿に、ただただ、やるせない気持ちでいっぱいになります。果たして彼らはこの絶望的な窮地をどう乗り越えるのでしょうか。
つづく