ついに、恐れていたその時がやってきてしまいました…。警察がチョンリョムクリーニングに乗り込み、ボンヒ、そして祖父母のマンドゥクとギルレが連行されてしまいます。騒然とする中、なんとガンジュが「俺も共犯だ!」と叫び、自ら警察の車に乗り込むという衝撃の展開に!
警察署での取り調べが始まると、家族はそれぞれ罪を認め、お互いをかばい合います。特にガンジュは、ダリムの目の手術のためにやったこと、彼女を心から愛しているからこその行動だったと必死に訴えます。 その姿は、ただただ切ない…。
一方、息子ガンジュまで逮捕されたと聞き、警察署に乗り込んできた母ジヨン。彼女はタリミファミリーへの示談を拒否し、厳罰を求めます。 しかし、ガンジュはそんな母の前で「ダリムとは別れない!」と宣言! これまで母の脅しに屈していたガンジュでしたが、家族が逮捕された今、もう母の脅しは通用しないと、愛するダリムを守るために強く立ち向かうのでした。
そして、運命の裁判の日。
判決は、警察官でありながら捜査を妨害した兄ムリムに「資格停止1年」という、事実上のクビ宣告。 そして、事件の主犯とされた祖父母と母ボンヒには、それぞれ「懲役1年」の実刑判決が下されました。
一方で、ダリム、チャリム、ミヨン、そしてガンジュは無罪に。 家族の罪を一身に背負うことになった3人の姿に、法廷は涙に包まれます。
裁判後、ダリムたちの家や店には「泥棒」「町の恥さらし」といった心無い落書きがされ、世間の冷たい風当たりを痛感します。 責任を感じたダリムは、ガンジュに辛い別れを告げます。 しかし、ガンジュは諦めません。毎日ダリムの職場に通い、彼女の心を溶かそうと必死にアプローチを続けます。
そんな中、ついにジヨンの元に100億ウォンが返還される日がやってきます。ガンジュは母と大金を守るため、ボディガードとして同行。 しかし、銀行へ向かう車を、以前ジヨンが解雇したペク・ウンたちが襲撃!
「母さんは車から出るな!」
ガンジュはたった一人で車を降り、母と大金を守るために奮闘します。 しかし、多勢に無勢。絶体絶命のピンチに、ジヨンは息子を見捨ててお金と共に逃げるのか、それとも…。
お金と息子の命を天秤にかけられ、葛藤するジヨン。その間にも、ガンジュはペク・ウンたちに追い詰められ、ついに鍵を奪われ、鋭い刃物で刺されてしまいます…!
「ガンジュ!」
母の悲痛な叫びが響き渡るのでした。
『タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!』第35話の感想
今回は、これまで積み重ねてきた嘘と秘密が法の下で裁かれ、物語が大きく動いた回でした。家族がそれぞれ罪と向き合い、判決を受け入れる姿は非常に重く、胸に迫るものがありました。特に、懲役1年の実刑を受けた祖父母とボンヒが、刑務所の中でかえって心が安らいだと語り合うシーンは印象的です。 罪を犯したことへの後悔と、罰を受けることで得られるある種の解放感が、複雑な人間心理を巧みに描いていると感じました。また、ガンジュのダリムへの一途な愛が、母ジヨンとの対立をさらに深め、物語に緊張感を与えています。最後の襲撃シーンは息をのむ展開で、お金とは、そして家族とは何かを改めて問いかける、非常に見ごたえのあるエピソードでした。
つづく