やれやれ、平和な日々なんてドラマの世界には存在しないのかも…なんて思っちゃうくらい、今回の『タリミファミリー』は冒頭から大事件の勃発でしたね!
クリーニング店を営むイ家(タリミファミリー)に突然送り付けられた、一通の「立ち退き通知」。先祖代々暮らしてきた我が家から、たったの2週間で出ていけだなんて、まさに青天の霹靂です。
おばあちゃんは「この土地は亡くなったおじいさんのものだ!」と断固拒否。そりゃそうですよね。でも、借金を抱える父ジョングは、立ち退きの補償金を返済の足しにしようと、内心そろばんを弾いている様子…。
家族会議は案の定、大紛糾。長男ムリムは失業中の父を心配し、次女のチャリムは「このお金でカフェを開く!」なんて夢見ちゃって、もう大変。そんな家族の様子を、長女のダリムは静かに、でも鋭い視線で見つめていました。
ダリムの秘密調査、そして暴かれる土地の謎
ただ者じゃない我らがダリムは、やっぱり黙っていませんでした。こっそり弁護士と接触し、衝撃の事実を掴みます。なんと30年前、おじいさんが「大韓建設」という会社に土地の権利書を担保に入れていたというのです。しかもその会社はもう倒産済み…。怪しい匂いがプンプンしますよね。
家に帰る途中、ダリムは地域開発の担当者から「今回の立ち退きには、ある不動産開発業者が関わっている」という情報をゲット。点と点が、少しずつ線で繋がり始めます。
それぞれの戦い、それぞれの決断
一方、家族のメンバーもそれぞれの場所で戦っていました。
会社で上司からパワハラを受けていたムリム。無理難題を押し付けられますが、先輩の助けと、まさかの上司の汚職疑惑発覚で、奇跡の大逆転!なんと、明日から自分がチームの責任者になるという、予想外の展開を迎えます。
補償金でカフェを開く夢を見ていたチャリムは、彼氏と一緒に店舗探し。しかし、その彼氏の父親が経営するスーパーが、まさに立ち退きエリアに。酔った彼氏の口から飛び出したのは「立ち退きはゴルフ練習場を建てるためで、親父も一枚噛んでる」という衝撃の告白!信じていた彼氏の裏切りに、チャリムはカフェの計画書を破り捨て、「私は立ち退きに反対する!」と宣言します。
嵐の夕食、そして最後の通告
その日の夕食は、まさに嵐の前の静けさ…いや、嵐そのものでした。父ジョングが「立ち退きの同意書にサインした」と告白した瞬間、食卓は凍りつきます。おばあちゃんは怒りのあまりお椀を投げつけ、チャリムは彼氏一家の悪事を暴露。そんな中、ムリムは「俺が昇進したから家賃は払える!」と叫び、母ミヨンはバラバラになった家族を前に、割れたお椀を拾うことしかできませんでした…。
その夜、ダリムは書斎で古い書類を手に呆然とする父ジョングの姿を目撃します。その封筒には、あの「大韓建設」の文字が。ジョングはついに「おじいさんは騙されて、譲渡契約書にサインさせられたんだ」と白状します。
その瞬間、鳴り響くチャイム。ドアの外には立ち退き執行チームが。「3日後、強制的に立ち退きを実行します」。
家族が隠してきた秘密と嘘が、立ち退きというタイムリミットを前に、一気に暴かれようとしています。イ家は一体どうなってしまうのでしょうか。
『タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!』第6話の感想
今回のエピソードは、一つの「立ち退き問題」が、家族一人ひとりが抱える事情や欲望と複雑に絡み合い、物語が一気に深みを増した回でした。父親の借金、長男の仕事、次女の夢と恋愛、そして長女が追う過去の謎。これらが食卓のシーンで一気にぶつかり合う場面は、まさに圧巻でした。特に、これまで夢見がちだったチャリムが、彼氏の裏切りを知って現実を突きつけられ、家族の側に立つことを決意する姿には心打たれました。父親ジョングが隠していたであろう土地の秘密も明らかになり、家族の絆が根本から試される展開に。各キャラクターの行動原理がはっきりと描かれたことで、今後の彼らの選択から目が離せなくなりました。
つづく