大金発見!老夫婦の甘くて危険な夢
物語は、イ・ジョングおじいちゃん(マンドゥク)とミヨンおばあちゃんが、山の中でとんでもないものを発見するところから始まるの。そう、大量のドル札が詰まったカバン!最初は「ムリムの結婚資金に…」「ボンヒの更年期治療に…」なんて可愛いことを言ってた二人だけど、欲望はどんどんエスカレート。「どうせ先は長くないんだから、捕まってもいいじゃないか!」と開き直って、リュックにパンパンにお金を詰めて持ち帰ることに!
でも、やっぱり小心者の二人。警察官の息子ムリムがいる家で、この大金をどう隠すか大慌て。結局、クリーニング店の古いエアコンの中に隠すんだけど、これが後々とんでもない騒動を巻き起こすのよね…。いつバレるかヒヤヒヤしながらビクビクしてる二人の姿が、コミカルだけど切実で、思わず応援したくなっちゃった。
ボンヒの屈辱と、ガンジュとダリムの再会
一方、クリーニング店を切り盛りするパワフルな母、コ・ボンヒ。今回は彼女の過去とプライドがズタズタにされる、見ていて辛いエピソードだった…。
昔、大学時代に自分が株を売ってまで学費を貸してあげた同級生、チ・スンドン。今や大企業の会長になった彼が、テレビで巨額の寄付をしているのを見て、ボンヒは決意する。「あの時のお金を返してもらおう!」と。娘ダリムの目の治療には大金が必要だからね。
でも、40年ぶりに再会したスンドンは、まるで物乞いを見るかのような冷たい態度。「そのお金なら、君の結婚祝いとしてとっくに返したはずだ」と言い放つの。当時の恋人に代理で渡させたって言うんだけど、ボンヒには全く記憶がない…。あまりの屈辱に、ボンヒは言葉を失うしかなかったわ。
その夜、やけ酒をあおったボンヒの不満が大爆発!亡くなった夫への恨みつらみ、今の自分の惨めな境遇への怒りを、家族の前でぶちまけるシーンは圧巻だった。「私の人生を台無しにして!」「なんで私だけこんな惨めな思いをしなきゃいけないの!」って、彼女の心の叫びが痛いほど伝わってきた。
そんな中、物語に新しい風を吹かせたのが、ソ・ガンジュとイ・ダリムの再会。ガンジュは家政婦のペさん(ボンヒの母)を連れ戻しに行った食堂で、偶然ダリムと再会。ぶっきらぼうだけど、どこかダリムのことが気になるガンジュ。視力を失いつつあるダリムに「映画を見に行こう」と誘うの。この二人のぎこちないやり取りが、今後の展開を期待させるよね!
そしてラストシーン。酔って火照った体を冷まそうと、ボンヒがエアコンのスイッチを入れようとした瞬間…!中からハラハラと舞い落ちるドル札!驚愕するボンヒと、血の気が引くおじいちゃん&おばあちゃん。この先、一体どうなっちゃうのー!?
『タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!』第7話の感想
今回の第7話は、物語の大きな転換点だったと感じます。前半は、大金を手にした老夫婦のコミカルな騒動で笑わせてくれましたが、後半は一転、ボンヒが抱える長年の苦悩と屈辱が描かれ、胸が締め付けられました。特に、酔って本音を吐露するシーンは、ただの強い女性ではない、彼女の人間的な弱さや悲しみが溢れ出ていて、深く感情移入してしまいました。必死に家族を支えてきた彼女が、過去の恩を仇で返されるような仕打ちを受け、プライドを傷つけられる姿は見ていて本当に辛かったです。
一方で、ガンジュとダリムの関係が少しずつ動き出したのも見どころでした。お互いに素直になれないながらも、惹かれ合っている様子が初々しいです。重いテーマを扱いながらも、こうした若者たちの恋模様や、老夫婦のドタバタ劇が絶妙なバランスで描かれているのが、このドラマの魅力だと思います。家族の絆、お金の意味、そして個人の幸せとは何かを、改めて考えさせられる深い一話でした。
つづく