恋の三角関係がヒートアップ!映画館での攻防戦
前回、ダリム(イ・ダリム)を映画に誘ったガンジュ(ソ・ガンジュ)。しかし、そこに「兄」を自称するテウン(チャ・テウン)が割って入り、まさかの3人での映画鑑賞に!
選んだ映画はなんとホラー!目が見えないダリムのために、テウンが隣で必死に状況を説明するんですが、その様子が微笑ましくもあり、ちょっと過保護な感じもして面白いんですよね。一方のガンジュは、そんな二人の間に割り込めず、イライラを隠せない様子。
映画の後の食事会では、ダリムを巡る男たちの火花がバチバチ!
「ダリムは俺の妹だ!」と主張するテウンに対し、ガンジュは「妹と映画なんて見るか?」と応戦。テウンは、金持ちのボンボンであるガンジュがダリムを弄んでいると決めつけ、強い警戒心を見せます。
でも、ガンジュはただの遊びじゃないみたい。「君と観る映画はもっと楽しい」なんて、ストレートに好意を伝えていました。ダリムもまんざらではない様子で、二人の今後の関係から目が離せません!
母の決断!禁断の金に手を出すとき
その頃、タリミ家ではとんでもない事件が起きていました。
母のボンヒ(コ・ボンヒ)が、義父母のジョング(イ・ジョング)夫妻が隠していた大金(なんと300万ドル!)を見つけてしまったのです!
最初は「汚れたお金だ」と拒絶していたボンヒ。しかし、ダリムの目の手術に80万ドルが必要だと知っている彼女は、葛藤の末、ついに決断します。
「娘のためなら、どんな罰でも受ける」
そう言って、そのお金を使うことを決意するんです。このシーンのボンヒの母親としての覚悟には、胸が締め付けられました。義父母も涙ながらに賛成し、家族はダリムの未来に一筋の光を見出します。
ボンヒは早速ダリムを病院へ連れて行き、手術の手続きを進めます。お金の出所を尋ねるダリムに、ボンヒは「大学時代の友人であるチ会長(ガンジュの継父)が貸してくれた」と、とっさの嘘をついてしまうのでした。
突然の悲劇!クリーニング店が炎に包まれる
希望が見えた矢先、タリミファミリーに最大の悲劇が襲いかかります。
ガンジュがクリーニング店に預けていたトレンチコートを取りに来た際、ポケットにあったはずのライターを探し始めます。無事ライターは見つかったものの、故障を疑って火をつけた瞬間、クリーニング用の引火性の高いオイルに燃え移り、店は一瞬にして火の海に!
ガンジュは必死でジョング夫妻を助け出しますが、自身も煙を吸って意識を失ってしまいます。
知らせを受けて駆けつけたボンヒとダリムが目にしたのは、黒く焼け落ちたクリーニング店と、救急車で運ばれていくジョング夫妻とガンジュの姿でした。
そして、ボンヒは気づいてしまいます。ダリムの手術のために用意していた、あの現金が…すべて燃えてしまったことに。
病院で意識を取り戻したジョング夫妻も、お金が灰になったことを知り、ただただ泣き崩れるばかり。ようやく掴んだ希望が、一瞬にして絶望へと変わってしまいました。
ガンジュは警察の取り調べに対し、「自分の不注意だった。被害は全額弁償する」と素直に罪を認めます。しかし、燃えてしまったのが「裏金」である以上、タリミファミリーはその事実を誰にも告げることはできません。
失意のどん底に突き落とされたボンヒとジョング夫妻。彼らが向かった先は、まだ残りの現金が埋められているはずの、あの山でした…。
一方で、そんな事情を知らないダリムは、手術室のベッドの上に。果たして、彼女の運命は…?
『タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!』第8話の感想
ダリムの幸せを願う家族の強い思いが、ついに一線を超えさせてしまいましたね。ボンヒが「娘のためなら」と覚悟を決めた矢先に、すべてを焼き尽くす火事が起きるなんて、あまりにも皮肉な展開です。ガンジュの不注意が原因とはいえ、彼の優しさが裏目に出てしまったのも切ない点でした。登場人物それぞれの正義や愛情が複雑に絡み合い、誰一人として単純な善悪では語れない物語の深みを感じます。家族が再生するためには、まだまだ多くの試練が待ち受けていそうですが、彼らがどう乗り越えていくのか、見守りたいと思います。
つづく