新入部員ウンを巡る攻防が、とんでもない展開になりましたね!廃部を企む教頭たちの妨害を、奇策と情熱で乗り越えようとするガラムとラグビー部。今回は、そんな彼らの前に立ちはだかった「3種目対決」の顛末と、ラストに訪れた衝撃のシーンまで、余すところなく語っていきます!
新入部員獲得へのイバラの道!教頭の新たな妨害
鳴り物入りで迎えた新入部員ウン。しかし、ラグビー部の廃部を狙うジョンマン教頭が、そう簡単に入部を許すはずもありませんでした。教頭が持ち出してきたのは、「複数種目で勝利した者が、その中から専門を選ぶ」という5年前に形骸化したはずの入学規定。
これにより、ウンはラグビー、フェンシング、アーチェリーの3種目で2勝しなければならなくなってしまったのです。あまりに理不尽な要求にカン校長は抗議しますが、ジョンマン教頭は聞く耳を持ちません。
しかし、我らがチュ・ガラム監督は諦めません。「生徒が自分で選ぶことを支えるのが最善だ」と校長を励まし、ラグビー部は前代未聞の挑戦に向けて動き出します。
仲間と元カノと…それぞれの思惑が交錯する特訓
とはいえ、時間は限られています。ラグビー部は、フェンシングとアーチェリーの経験が全くないウンを勝たせるため、必死の特訓を開始。ガラムは他チームの練習を偵察するなど、情報を集めようと奔走します。
そんな中、キャプテンのソンジュンは、かつてアーチェリー部に所属していたウジンに頭を下げ、ウンの指導を頼み込みます。ソンジュンとウンが土下座までして懇願した結果、ウジンはしぶしぶながらも基本を教えることを承諾。しかし、練習中にウンとウジンが親しげに話す姿を見たソンジュンは、嫉妬の炎を燃やしてしまうのでした。
一方、水面下ではジョンマン教頭がさらなる暗躍を。射撃部コーチであり、ガラムの元カノでもあるイジに対し、終身雇用のコーチ職をちらつかせ、ガラムの監視役になるよう取引を持ちかけます。
その頃、ガラムはイジを尾行していました。すると、彼女が友人のソクボンの店で、過去の辛い出来事を吐露しているのを聞いてしまいます。ガラムのドーピング問題が報じられた時、イジは射撃の代表選考会を控えていました。しかし、彼を心配するあまり選考会に集中できず、チャンスを逃してしまったのです。「あいつが戻ってきてから、私の人生はめちゃくちゃだ」と叫ぶイジ。ガラムは、自分の過去が彼女の人生に深い影を落としていたことを知り、言葉を失うのでした。
策略渦巻く対決当日!ウジンが下した謎の決断
そして迎えた運命の3種目対決。
最初のラグビー対決では、ウンが誰もが驚くほどの身体能力を発揮し、見事勝利!特にソンジュンは、彼の才能に衝撃を受けます。
続くフェンシングでは敗れたものの、ウンは相手の動きを読んで1点を奪うという大健闘を見せ、チームに希望を与えました。
いよいよ最後のアーチェリー対決。…と思いきや、ここでまたもやジョンマン教頭の汚い手が!アーチェリー部員が「都合よく」全員食中毒になったとして、急遽、より専門技術が問われる射撃に対決種目が変更されてしまったのです。ラグビー部が秘密裏にアーチェリーの練習をしていたことを突き止め、先回りした教頭の非情な策略でした。
そして、ウンの対戦相手として現れたのは、なんと射撃部のエース、ウジン。ソンジュンはウジンにわざと負けてほしいと懇願しますが、彼女は「ラグビー部がなくなれば、うちの部が格上げされる」と冷たく突き放します。
試合前、ガラムはウンに「負けてもいい」と優しく声をかけます。その言葉に後押しされ、ウンは射撃に挑みますが、結果はわずか7点。周囲から嘲笑が起きる中、ラグビー部の仲間だけは、彼を温かく励まし、抱きしめました。
誰もがウジンの圧勝を確信したその時、信じられない光景が広がります。ウジンは、なんと全てのショットを意図的に外したのです。唖然とする一同を背に、彼女はウンに入学祝いの言葉を告げて、静かに射撃場を去っていきました。
一体なぜ?ガラムが理由を尋ねると、ウジンは「なぜ負けてもいいなんて言ったんですか?」と逆に問い返し、「なぜ自分が負けたのか、わからない」と謎めいた言葉を残すのでした。
度重なる計画の失敗に業を煮やした教頭たちは、次のターゲットを「大会での勝利を阻止すること」に定め、イジとの契約も一方的に破棄します。
そしてエピソードのラスト、ガラムを突然の不調が襲います。持病の発作で体の片側が動かなくなり、床を這って助けを求めようとするガラム。その鬼気迫る姿を、イジが発見したところで、第4話は幕を閉じました。
『TRY 〜僕たちは奇跡になる〜』第4話の感想
今回のエピソードは、単なるスポ根ドラマの枠を大きく超える、キャラクターたちの心理描写が実に巧みでした。特に印象的だったのは、射撃対決でのウジンの行動です。彼女がなぜ意図的に負けを選んだのか、その明確な答えは示されませんでした。しかし、嘲笑されても仲間から温かく迎えられるウンの姿と、「負けてもいい」というガラムの言葉が、勝利至上主義の中で戦ってきた彼女の心を揺さぶったことは想像に難くありません。結果だけが全てではない、というこのドラマの根幹にあるメッセージが、彼女の行動を通して静かに、しかし強く伝わってきました。また、ガラムが抱える病という新たな不安要素が提示され、彼のキャラクターに更なる深みを与えています。ラグビー部の未来だけでなく、ガラム自身の運命からも目が離せない展開となってきました。
つづく