かつてバリバリのキャリアウーマンだったコ・ヘラが、7年のブランクを経てインターンとして社会復帰!波乱の幕開けとなった第1話に続き、第2話ではヘラのプライドと現実が激しくぶつかり合います。
物語は、ある女性がビルの屋上から身を投げようとする衝撃的な過去のシーンから始まります。彼女の手から滑り落ちたのは、妊娠しないという誓約書。そこに現れたのは、なんとコ・ヘラでした。この不穏な過去の断片は、一体何を意味するのでしょうか…。
現在。マーケットハウスでインターンとして働き始めたヘラ。しかし、元部下だったソ課長からはネチネチと嫌味を言われ、かつてのプライドはズタズタ。それでも生活のため、ヘラはコーヒーを淹れたり、雑用をこなしたりと、必死に食らいついていきます。
そんなヘラに、元同僚で今や絶対的権力者となったチェ・ジウォンが、悪魔のような取引を持ちかけます。働くママや妊婦を自主退職に追い込んでくれれば、あなたをもう一度マネージャーとして採用してあげると。
生活の安定と失われたキャリアを取り戻したいヘラは、この非情な提案に心が揺れます。最初のターゲットは、妊婦のイさん。ヘラは彼女の体調を気遣うふりをしながら、退職へと誘導しようと試みます。
そんな中、社内で緊急事態が発生!重要な商品のデザインを担当するデザイナーが、締め切り直前にして音信不通になってしまったのです。オフィスがパニックに陥る中、ヘラとイさんは、SNSでデザイナーがマラソン大会に参加している写真を発見!
一方、ヘラの夫コン・スピョは、会社をクビになったことを家族に言えず、一人でテーマパークへ。しかし、そこで学校をサボっていた娘とばったり遭遇!父と娘は、互いの秘密をヘラに隠すという共犯関係を結ぶのでした。このコミカルなシーンが、本編の緊張感を和らげてくれますね。
川辺でデザイナーを発見したヘラ。しかし、彼女はジウォンとの取引を思い出し、あえて彼を捕まえずに見逃すという非情な決断を下します。デザイナーを逃せば、責任は担当者であるイさんに向かう…。ヘラは自らの昇進のために、罪のない同僚を犠牲にしようとしたのです。
この一件による過度なストレスで、イさんは早産に見舞われ、病院へ緊急搬送されてしまいます。自分の行動が引き起こした結果に、ヘラは激しい罪悪感に苛まれます。ジウォンの前で自らの責任を認めるヘラ。しかし、ジウォンは母子ともに無事で、さらにイさんが自主退職を決めたと聞き、安堵の表情を浮かべるのでした。
友を犠牲にしてまで手に入れたいキャリアとは何なのか。ヘラの心に芽生えた罪悪感は、今後彼女をどう変えていくのでしょうか。
『伝説のインターン コ・ヘラ ~Cold Blooded Intern~』第2話の感想
今回のエピソードは、主人公ヘラが直面する過酷な現実と、彼女の倫理観が試される展開に強く引き込まれました。キャリアを取り戻すためとはいえ、元同僚のジウォンから持ちかけられた妊婦を退職に追い込むという非情なミッションは、見ているこちらの胸も痛みます。特に、罪悪感を抱きながらも、昇進のためにデザイナーを見逃し、結果的に妊婦のイさんを追い詰めてしまうシーンは圧巻でした。彼女の心の葛藤が痛いほど伝わってきて、単なるサクセスストーリーではない、このドラマの深みを感じさせます。一方で、失業を隠す夫と学校をサボる娘のコミカルなやり取りが良い緩衝材となっており、物語のバランス感覚が絶妙です。ヘラがこの罪悪感をどう乗り越え、冷徹な世界で戦っていくのか、目が離せません。
つづく