友情と策略の狭間で

物語は、同僚のソジンが休職を取りやめるところからスタート。もちろん、これはヘラが裏で手を回した結果。ソジンは何も知らずにヘラに心から感謝し、二人の間には温かい友情が芽生え始めます。会社の同僚たちもソジンの復帰を喜び、チームの雰囲気は最高潮に!その夜の飲み会では、すっかり打ち解けたヘラとソジンの姿がありました。

しかし、この友情劇の裏では、ヘラと上司ジウォンの冷たい密約が存在していました。ヘラは、ソジンを辞めさせない代わりに正社員の座を諦めるという取引をしていたのです。しかも、ヘラは最初からジウォンが自分を昇進させる気がないことを見抜いていました。この腹の探り合い、ゾクゾクしますよね!

でも、壁に耳あり障子に目あり。この二人の会話を、同僚のスンジュが聞いてしまったから、さあ大変!ヘラとソジンの急接近を、スンジュは苦々しい思いで見つめるのでした。

インターンの逆襲と母の顔

上層部もヘラの動きには気づいていました。ジウォンの上司は、あのインターンから目を離すなと警告。その言葉通り、ヘラはインターンにもかかわらず、会議で堂々と新しい仕事を引き受け、存在感を見せつけます。

そして、待ちに待った給料日!他の社員と比べれば雀の涙ほどの給料でしたが、ヘラは大喜びで家族のために買い物をします。この姿を見ると、彼女がただの野心家ではなく、家族を愛する一人の母親なんだなと実感させられますよね。

しかし、家庭でも問題が勃発。娘のイヨンがタトゥーアーティストになりたいと告白。さらに、夫のスピョが会社をサボって遊園地にいたことまで暴露され、家庭内に不穏な空気が流れます。これを受けて、夫のスピョは一念発起し、営業職への転職を決意するのでした。

訪れた結末、衝撃の解雇

翌日、ヘラの策略を知るスンジュがあなたのせいでソジンさんが誤解されていると詰め寄ります。図星を突かれたヘラは、罪悪感に苛まれることに。

その夜、ヘラは会社に残ってジウォンを待ちます。そして、二人はついに本音で語り合うことに。昔の先輩はこうじゃなかったと、ヘラは昔を懐かしむように、そして少し責めるようにジウォンに語りかけます。しかし、その言葉がジウォンの心の琴線に、いや、逆鱗に触れてしまったのです。

感情を爆発させたジウォンは、ヘラに衝撃の一言を言い放ちます。

クビよ

えええええ!?ここで!?あまりにも突然の解雇宣告で、第5話は幕を閉じました。

『伝説のインターン コ・ヘラ ~Cold Blooded Intern~』第5話の感想

今回のエピソードは、ヘラの計画が順調に進む一方で、その代償として彼女の心が少しずつ蝕まれていく過程が巧みに描かれていました。目的のためには手段を選ばない冷徹な戦略家としての顔と、同僚との友情や家族への愛情に揺れる人間らしい顔。この二面性が、コ・ヘラというキャラクターに深い奥行きを与えています。

特に印象的だったのは、ジウォンとの最後の対決シーンです。ヘラの昔は違ったという言葉は、単なる批判ではなく、過去の二人の関係性を知るからこその、ある種の甘えや期待が込められていたのかもしれません。しかし、それがジウォンにとっては最も触れられたくない部分だったのでしょう。彼女がなぜあれほどまでに激昂したのか、その冷たい仮面の下にどんな過去や痛みを隠しているのか、今後の展開で明らかになるのが非常に気になります。二人の女性の複雑な関係性が、物語をさらに面白くしています。

つづく