前回のラストでフォンがウォルの正体に気づき、ヨヌか?と問いかけたあの瞬間から、誰もが固唾をのんで見守っていたのではないでしょうか。第17話は、その答えから幕を開けます。もう、序盤から涙腺崩壊必至ですよ!
ついに明かされる真実!フォンとヨヌ、涙の再会
ウォルが愛しいヨヌであったと確信したフォン(王)。二人はお互いの気持ちを確かめ合い、8年という長すぎた歳月を埋めるかのように、涙ながらに強く抱きしめ合います。やっと…やっと再会できた二人。その姿を見ているだけで、胸が締め付けられます。
しかし、この感動的な再会の場面を、物陰から悲痛な表情で見つめる男がいました。そう、陽明君(ヤンミョングン)です。彼もまた、ウォルがヨヌではないかと感じていましたが、その確信が最悪の形で現実のものとなってしまいました。愛する女性が、弟である王と抱き合う姿…。彼の絶望は計り知れません。
その場を去ろうとした陽明君(ヤンミョングン)の前に刺客が現れ、事態は一変!ウン(ウン)と共に応戦する陽明君(ヤンミョングン)ですが、腕を負傷してしまいます。駆けつけたフォンも加勢し、その隙に陽明君(ヤンミョングン)はヨヌを連れて母のいる寺へと避難します。陽明君(ヤンミョングン)の母は、息子がかくまった女性が、かつて彼が深く想いを寄せていたヨヌであることにすぐに気づくのでした。
王と兄、二人の対決
翌朝、陽明君(ヤンミョングン)はヨヌに、本当は解憂石の件でとっくに正体に気づいていたと告白します。しかし、真実を口にすればウォルとしての彼女さえも失ってしまうことを恐れ、ずっと気づかないふりをしていたのです。なんて切ない…。
そこへ、フォン自らが迎えにやってきます。ヨヌを宮殿の隠れ家へと連れ帰ることを命じると、フォンは陽明君(ヤンミョングン)に剣を向け、私を殺せ。さすれば王位も、あの女性も、すべてそなたのものだと、悲しい対決を挑みます。しかし、陽明君(ヤンミョングン)に王を斬ることなどできるはずもありませんでした。
宮殿に戻ったフォンとヨヌ。政務が手につかないフォンは、なんと書斎の道具一式をヨヌの隠れ家に運び込み、二人だけの甘い時間を過ごします。じゃれ合ったり、見つめ合ったり…今まで離れていた時間を取り戻すかのような幸せな光景に、思わず笑みがこぼれます。
忍び寄る新たな脅威と、誓いの口づけ
しかし、幸せな時間も束の間。大王大妃が乗り込んできて、かつての約束を盾に、巫女チャン・ノギョンとヨヌを引き渡すようフォンに迫ります。宮殿の外では、ユン・デヒョン一派が虎視眈々と王の失脚を狙っており、不穏な空気が漂い始めます。
その夜、フォンはヨヌを連れて夜の散歩に出かけます。そして、かつてヨヌに贈ったかんざし太陽を抱く月と、活人署から取り戻したもう片方のかんざしを取り出し、ついに一対にしてヨヌの髪に挿してあげます。二度とそなたを離さないという強い決意と共に、二人は深く、そして甘い口づけを交わすのでした。
『太陽を抱く月』第17話の感想
今回は、待ちに待ったフォンとヨヌの再会が描かれ、物語が大きく動いた回でした。8年越しの想いが通じ合った瞬間の二人の涙には、観ているこちらも感情を揺さぶられずにはいられません。ようやく訪れた幸せな時間を慈しむように過ごす二人の姿は、本当に微笑ましかったですね。その一方で、全ての真実を知り、絶望の淵に立たされた陽明君(ヤンミョングン)の存在が、この物語に深い奥行きと切なさを与えています。王と兄、それぞれの立場と想いがぶつかり合った剣の試合は、本作屈指の名場面と言えるでしょう。甘く幸せな展開だけでなく、大王大妃やユン・デヒョンといった敵対勢力の動きも活発化し、物語の緊張感が一層高まりました。
つづく