いやー、前回のラストでようやく再会できたフォンとヨヌ! 花びらが舞う美しい夜、二人はお互いの気持ちを確かめ合います。フォンがボギョンと会っていたのは人違いだったと知り、ホッとするヨヌの表情がたまらなく可愛いんですよね。 私の妃になる者が嫉妬深いのは困るなんて、もうヨヌが自分の妃になる気満々のフォン! 待っている。そなたなら必ず世子嬪になれるという力強い言葉に、二人の未来は明るいものだと信じたくなります。
その言葉通り、国中にお妃選びのための禁婚令が下されますしかし、宮殿では大妃ユン氏が自分の姪であるユン・ボギョンを世子嬪に内定しているというのは公然の秘密でした。もし最終選考まで残って落選すれば、ヨヌは王の女と見なされ、一生誰とも結婚できずに孤独に過ごすことになってしまいます。 娘の不幸を案じる母と兄のヨムは、ヨヌの参加に猛反対します。
でも、私たちのヨヌはただのお嬢様じゃありません。一度指した手は動かせないとも教わりましたと、兄である天才ヨムを言い負かすほどの芯の強さを見せ、自らの意志で運命に立ち向かうことを決意します。
一方、フォンもただ待っているだけの王子様ではありませんでした。内定の話を知ると、父である王に公正な選考を直訴しますが、慣例を覆すことの難しさを諭されます。そこでフォンが取った行動がすごい! なんと、成均館の儒生たちに働きかけて上訴を起こさせ、世論を味方につけるという策士ぶりを発揮。これにより、選考の主導権を大妃から王の元へと取り戻すことに成功するのです。この若さでこの政治手腕、末恐ろしい世子様です!
その頃、フォンとヨヌの幸せそうな姿と、父王が常にフォンを選ぶ現実を目の当たりにしたヤンミョングンは、静かに都を去ることを決意します。彼の背中がなんとも切ない…。
そして迎えた最終選考。王からこの国の主である余を貨幣にすると価値はどれほどか?という難問を出されたヨヌは、見事な答えで王を唸らせ、満場一致で世子嬪の座を射止めます。 大喜びのフォンは、夜、こっそりヨヌの元を訪れ、心のこもった贈り物を渡します。幸せの絶頂にいる二人。しかし、その輝かしい月の光を覆い隠そうとする黒いウンが、すぐそこまで迫っていました。大妃とユン一族がこのまま黙っているはずもなく、不穏な空気が漂い始めたところで、第4話は幕を閉じます。
『太陽を抱く月』第4話の感想
今回は、フォンとヨヌの純粋な恋が大きな壁に立ち向かい、そして一度は勝利を収めるという、非常に見応えのある回でした。特に印象的だったのは、子役たちの卓越した演技力です。幼いながらも、フォンとヨヌの互いを想う真っ直ぐな気持ちがひしひしと伝わってきました。また、二人がただ運命に流されるのではなく、フォンは知恵を絞って政治を動かし、ヨヌは強い意志で道を切り開く姿には、感心させられます。一方で、兄であるヤンミョングンのやるせない姿には胸が締め付けられます。すべてを持っている弟と、何も手に入れられない自分。彼の苦悩が物語に深みを与えていますね。甘く幸せな時間と、その裏でうごめく権力争いの黒い影。この鮮やかな対比が、物語から目を離せなくさせます。
つづく