今回は、運命の糸が再び絡み合う、見逃せない第7話について熱く語っていきたいと思います!切なさと陰謀が渦巻く展開に、今回も目が離せませんでした。

運命の再会、しかし…

王様になったフォンが、行列を率いて町を訪れるシーンから物語は始まります。その町には、かつて死んだはずの初恋の相手ヨヌが、巫女ウォルとしてひっそりと暮らしていました。

王の行列を一目見ようと集まった人々の中に、ウォルの姿も。彼女は王の顔を見た瞬間、脳裏にぼんやりとした記憶の断片がよみがえり、得も言われぬ感情に突き動かされます。思わずひざまずく人々の中から立ち上がってしまったウォル。その姿を偶然見かけた陽明君(ヤンミョングン)は、息を呑みます。死んだはずのヨヌが、なぜここに…?

一方、フォンもまた、お忍びで町を散策するうちに、運命に導かれるようにウォルの住む小屋へとたどり着きます。しかし、記憶を失っているウォルは、目の前にいる男性が誰なのか分かりません。フォンは、あまりにもヨヌに似た彼女の姿に、ヨヌを恋しがる私の前に、天が魂を見せてくれたのか。いや、ただのそっくりな別人なのだろうと自分に言い聞かせ、寂しさを隠しながら彼女にウォル(月)という名を与え、その場を去るのでした。

フォンも陽明君(ヤンミョングン)も、それぞれがヨヌそっくりの女性の存在に心をかき乱され、幻だったのではないかと苦悩します。このすれ違い、本当に切ないですよね…。

宮殿に渦巻く黒い陰謀

久しぶりに再会したフォンと陽明君(ヤンミョングン)の兄弟。話題はやはり、二人にとって忘れられない女性、ヨヌのこと。お互いの気持ちを探り合うように言葉を交わす中、フォンは護衛官ウン(ウン)に酒を飲ませる賭けを陽明君(ヤンミョングン)に持ちかけ、王命だと言って無理やり飲ませて勝利します。少しだけ昔に戻ったような、兄弟の微笑ましい(?)一幕でした。

しかし、宮殿では不穏な空気が漂い始めています。フォンの父、先王の外戚であるユン・デヒョン一派は、フォンが自分たちの不正や汚職を暴こうとしていることに気づき、危機感を募らせていました。ユン・デヒョンはついに、国巫(クンム)に王を呪うよう、密かに命じるのです。

そんな中、正室であるポギョンは、自分の度量の広さを見せつけようと後宮を増やしてはいかがでしょうとフォンに進言します。しかし、フォンは彼女の偽善をすべてお見通し。にっこりと笑ってそうか、では早速、側室選びを始めようと即答します。完全に裏目に出てしまったポギョンは、悔しさのあまり大荒れ。

そして、その直後でした。フォンが突然、その場に崩れ落ち、意識を失ってしまったのです。ユン・デヒョンの呪いが、早速効果を現したのでしょうか…。

フォンとの出会いをきっかけに、断片的な記憶のフラッシュバックに悩まされるウォル。そして、陰謀によって倒れたフォン。二人の運命は、これからどうなってしまうのでしょうか。

『太陽を抱く月』第7話の感想

今回の第7話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。記憶を持つフォンと、記憶を失ったヨヌ(ウォル)の再会シーンは、あまりにも切なくて胸が締め付けられました。お互いが目の前にいるのに、その距離はどこまでも遠い。このもどかしさこそが、このドラマの真骨頂だと改めて感じさせられます。また、同じくヨヌを想い続ける陽明君(ヤンミョングン)の苦悩も深まるばかりで、彼の視点から見ても物語に一層の深みが出ています。一方で、宮殿ではユン・デヒョン一派の陰謀が本格化し、ポギョンの嫉妬心が物語に緊張感を与えています。彼女の策略を見抜き、冷静にかわすフォンの姿には王としての成長を感じましたが、その直後に倒れてしまう展開にはハラハラさせられました。愛と陰謀が複雑に絡み合い、それぞれのキャラクターの感情が丁寧に描かれた、見ごたえのあるエピソードでした。

つづく