よぉ、元気にしてるか? 今回の『エスクワイア』第10話、正直言ってかなり重いテーマだったな。でも、こういう話があるからドラマはやめられないんだよ。早速、中身に入っていこうぜ。
あらすじ
始まりは一つの事件から
物語は、キム・ヨンミという女性が、チェ・ソユンを岩で殴りつける衝撃的なシーンから始まる。ヨンミは血のついた岩を手にトラックで逃走する。彼女の手は震え、タバコを何本も吸っては、血のついた吸い殻を窓から捨てていく。
少し落ち着きを取り戻して車を走らせるヨンミ。だが、ライターに気を取られた一瞬の隙に、道路にいたソユンを轢いて殺してしまうんだ。
ヒョミン、謎の弁護依頼
場面は変わって法律事務所ユルリム。カン・ヒョミンの元に刑事から一本の電話が入る。逮捕されたヨンミが、ヒョミンを弁護人として指名したらしい。ヒョミンにはまったく心当たりがない。誰なんだ、その女は?
刑務所でヨンミと対面したヒョミン。ヨンミは、ヒョミンが自分を覚えていないことに呆れた様子だ。しかも、この事件はヒョミンにも責任の一端があると言う。意味が分からないヒョミンだったが、過去の繋がりを解明するためにも、結局この事件を引き受けることにしたんだ。
ネタバレ
絡み合う人間模様
事務所では、ジヌがソクフンに愚痴をこぼしていた。チームがドライすぎるから、飲み会を開きたい。特に、ホ・ミンジョンに参加してほしいらしい。その魂胆に気づきながらも、ソクフンはニヤリと笑って同意する。
一方で、ホヨンは深刻な問題を抱えていた。母親の恋人が彼女の名義で詐欺を働き、被害者から2000万ウォンの支払いを要求されている。それは彼女たちの全財産に等しい額だった。
ヒョミンは、母親に厳しい教訓を与えるべきだと助言する。ソクフンもホヨンを気遣い、双子のための服を渡す。さらに、ユルリムの住宅ローン制度を教え、正式なメンバーになれば道は開けると励ますんだ。
その夜の飲み会の後、ジヌは酔った勢いでミンジョンに迫る。一緒に過ちを犯そうと。そして二人はキスをし、一夜を共にする。しかし翌朝、ミンジョンの姿はどこにもなかった。彼女はストレスを発散するためにジムへ行っていたんだ。
明かされる壮絶な過去
刑務所で、ヨンミの過去が明らかになる。彼女は学生時代、ソユンが率いるグループから酷いいじめを受けていた。顔にタバコを押し付けられ、執拗な暴力を受ける毎日。そのせいで、今でも悪夢にうなされている。
そんな中、ソユンの母親が法律事務所に怒鳴り込んできた。ヒョミンにコーヒーを浴びせようとしたところを、ソクフンが身を挺してかばい、ロビーは大騒ぎになる。
この出来事で、ヒョミンの記憶が蘇る。彼女は、二人が通っていた学校の同級生だった。そして、いじめの現場を目撃していた傍観者だったんだ。ヨンミが名前を変えていたせいで、今まで気づかなかった。ヨンミの本名はキム・ソユンだったが、いじめが原因で改名していたんだ。
ヨンミはヒョミンにこう言う。傍観者も同罪だ。沈黙は、いじめを認めたのと同じだからと。ヒョミンは弁護士として、そして過去の当事者として、非常に難しい立場に立たされる。
裁判の行方
ヒョミンの弁護戦略は、最初の暴行と交通事故を切り離して考えることだった。一つは傷害事件、もう一つは交通事故による死亡。殺意の有無が最大の争点だ。
法廷では、さらに驚きの事実が明らかになる。過去、ヒョミンの母親がいじめ問題に介入しようとしていた。しかし、ソユンの父親が学校の理事長だったため、その権力でもみ消されていたんだ。
ヒョミンは切り札を出す。ソユンが過去3年間で12回もの交通違反を犯していた記録だ。特に、横断歩道のない場所を渡る常習犯だった。ヒョミンの母親も証言台に立ち、ソユンが過去半年で34回も同じバーから出てきては道路を不正に横断していたことを証言する。
最終弁論で、ヒョミンは自分が傍観者だったことを告白する。そして、いじめの証拠映像を提出し、長年にわたるヨンミの精神的苦痛を訴えた。いじめられる前のヨンミの写真を見せ、彼女がどれほど傷つけられたかを陪審員に問いかける。これは罰ではなく、彼女の更生を促すための弁論だった。
ヨンミも最後に罪を認め、どんな罰でも受けると言った。
判決は、懲役2年。最悪の事態は避けられた。事件は終わり、夜の屋上でソクフンとヒョミンが静かに話すシーンで、このエピソードは幕を閉じる。
感想
今回のエピソードは、ただの殺人事件の裁判じゃなかったな。テーマは傍観者の罪だ。ヒョミンが過去の自分と向き合い、ただの弁護士としてじゃなく、一人の当事者として法廷に立った姿にはグッときた。彼女が自分の過去を告白し、被害者のために頭を下げるシーンは、このドラマのハイライトの一つだと思う。
ヨンミに下された懲役2年という判決。これが重いのか軽いのかは、人によって意見が分かれるだろうな。でも、重要なのは刑期の長さじゃない。彼女がこれからどう生きていくか、そして社会が彼女のような被害者をどう受け入れていくかだ。
あと、ジヌとミンジョンの関係もついに動いたな。酔った勢いとはいえ、やっとくっついたかと思ったら、翌朝ミンジョンがいないっていう展開がまたリアルでいい。ミンジョンが抱える複雑な事情も気になるよな。それぞれのキャラクターが抱える問題が、メインの事件と絡み合ってて、本当に見ごたえがあったよ。
つづく