今回は『メリーキルズピープル』の第4話。いやはや、今回もとんでもない展開が待っていましたね。ソジョン先生、四方八方から追い詰められて、見てるこっちがハラハラしっぱなしでした。早速、波乱の第4話の詳しいあらすじとネタバレを見ていきましょう!

物語は、ソジョンとデヒョンの会話から始まります。デヒョンは麻薬の売人ク・グァンチョルとの接触が問題なかったか心配しますが、ソジョンは大丈夫だったと答えます。しかし、その裏ではとんでもないことが起きていました。回想シーンで、グァンチョルがソジョンにシャツを脱がせ、写真を撮るという屈辱的な行為を強いていたことが明らかになります。 彼は、ソジョンたちが自分の薬を怪しい目的で使っていることを見抜きながらも、不気味な笑みを浮かべて薬の入った小瓶を渡すのでした。

その頃、刑事のジフンはソジョンの病院を訪れ、今やっていることをやめろと警告します。彼は必ずソジョンを逮捕すると宣言しますが、ソジョンは私は罪を犯していないと毅然とした態度を崩しません。 直後、キム・シヒョンが麻薬取引の現行犯で逮捕されたというニュースが飛び込んできますが、ジフンは逮捕された男が別人であることに気づきます。

事態の悪化を懸念したソジョンは、イェナに安楽死のサービスを一時中断するよう指示。 これに激怒したのが、裏で糸を引くペク議員です。彼はアン刑事に、どんな理由でもいいから病院の家宅捜索令状を取り、ソジョンを追い詰める証拠を見つけ出すよう命じます。

令状が出たとの知らせを受け、刑事たちが病院になだれ込みますが、ソジョンは少しも動じていません。彼女はすでに証拠となりうる書類を処分しており、デヒョンとイェナもヤン神父が運営する福祉病院で働いているという完璧なアリバイがありました。

そんな中、ソジョンは糖尿病と末期がんを患うユニという患者に出会います。 彼女は娘のためにお金を残したいと、高額な検査を拒否します。ソジョンはそんな彼女に、無料で治療が受けられるヤン神父の病院の住所を渡すのでした。

一方、グァンチョルは、部下であるはずのキム・シヒョンが、自分の警告を無視してデヒョンに薬を売り続けていることを知ります。 スパイさせていた部下からの報告で事実を知ったグァンチョルは、シヒョンを消すことを決意。 薄暗い路地に呼び出されたシヒョンに向け、銃声が響き渡ります。

撃たれて重傷を負ったシヒョンは、なんとキム・ジェフンという偽名を使い、ソジョンの病院の救急外来に運び込まれます。 銃創であるため警察に通報が入る中、グァンチョルはソジョンに電話をかけ、状況を収拾するから時間を稼げと命令します。

同じ頃、ジフンは江南のペントハウスの所有者キム・ジェフンこそが、探していた本物のキム・シヒョンだと特定。 特徴的なタトゥーから本人だと確信し、病院へ急行します。

さらに、事態は思わぬ方向へ。別の刑事からアン刑事にかかってきた一本の電話。それは、キム・シヒョンの協力者の中に警察官がいることを示唆する情報でした。 そして、車に乗り込んだアン刑事は、待ち伏せしていたグァンチョルに銃を突きつけられます。汚職警官の正体は、アン刑事だったのです。 グァンチョルは彼を脅し、病院からシヒョンを連れ出すよう命じますが、アン刑事は困難だと答えるしかありません。

追い詰められたグァンチョルは、ついにソジョンの前に現れ、彼女が薬を安楽死に使っていることを知っていると告げ、シヒョンを病院から出すよう脅迫します。 ソジョンがその脅しを拒絶すると、グァンチョルは恐ろしい実力行使に出ます。作業員に変装した部下を病院に送り込み、カフェテリアで小規模な爆発を起こさせたのです。 グァンチョルはソジョンに電話し、さらなる爆発をちらつかせて脅します。

万策尽きたソジョンは、彼の要求を飲むことを決意。ICUにいるシヒョンにハサミを渡し、自分を人質に取るよう指示します。 シヒョンはソジョンを人質に取り、病院の裏口へ。そこにはグァンチョルが車で待機していました。 彼らが車で走り去る中、ソジョンの視線の先には、必死でその車を追跡するジフンの姿があったのでした。

『メリーキルズピープル』第4話の感想

今回のエピソードは、ソジョンが置かれた状況の厳しさと複雑さが、より一層際立った回でした。医師としての倫理観、法を犯しているという現実、そして新たに加わった裏社会からの直接的な脅威。彼女が守ろうとするものが増えるほど、がんじがらめになっていく様子は見ていて非常に苦しいものがあります。特に、これまで正義の側にいると思われた警察内部に裏切り者がいたという事実は、物語に深い不信感と緊張感をもたらしました。誰が敵で誰が味方なのか、その境界線が曖昧になっていく中で、登場人物それぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語の密度を濃くしています。ソジョンが脅迫に屈し、自ら人質になるという選択を下すラストシーンは、彼女の無力さと、それでも何かを守ろうとする強い意志の両方が感じられ、強く印象に残りました。単純なサスペンスに留まらない、人間の心理を深く描いた秀逸な脚本だと改めて感じさせられます。

つづく