今回のメリーキルズピープル
デヒョンの告白と、隠された真実
まず話は過去に飛ぶ。ミナの安楽死の場面だ。彼女の状態はどんどん悪くなる。デヒョンは本気で安楽死を考えていた。そこにソジョンがやって来る。デヒョンの手にはバフロンの小瓶。ソジョンはミナを病院へ連れて行こうとする。でもミナは言うんだ。毎秒が地獄なのって。ソジョンはもう、何も言えなかった。結局、彼女たちはミナを思い出の場所に連れて行く。ソジョンが薬の入った飲み物を彼女に渡した。これが真実だ。
そして現在。デヒョンはミナの件で自白するつもりだった。それを弁護士のイスが止める。イスはデヒョンの家族に雇われていた。妹の結婚が近いから、彼を刑務所に入れるな、と。金で解決しようってわけだ。まったく、やるせないよな。
ソジョン、解放。でも新たな依頼が…
一方、ソジョンは警察にいた。ヤン神父がミナ殺害を自白した。だからジフン刑事はソジョンにもう帰っていいと告げる。ソジョンは納得しない。検死結果が出るまで帰らないと言い張る。その結果が出た。刑事たちはみんな驚く。ミナの遺体からバフロンは検出されなかった。どういうことだ?
仕事に戻ったソジョン。そこに衝撃の出来事が起きる。
イェナの双子の兄、ゴンスがステージで倒れた。
彼は救急病棟に運ばれる。
そこでソジョンに打ち明けるんだ。自分は嚢胞性線維症で、余命3ヶ月だと。
イェナはこのことを知らない。
ゴンスはソジョンたちの仕事のことも知っていた。
彼はソジョンに頼む。俺を治療してくれと。
ソジョンは条件付きで引き受ける。イェナに真実を話すことが条件だ。
でもゴンスは分かってる。イェナが絶対に同意しないことを。
それぞれの正義と、すれ違う想い
ソジョンから兄の願いを聞かされたイェナは、案の定、めちゃくちゃ動揺する。ゴンスを助けてくれとソジョンに泣きつくんだ。見ていて辛い。
ソジョンはヤン神父に会いに行く。謝罪するためだ。神父は怒っていた。もう病院には来るな、と。君は神を演じているとソジョンを責める。もしまた安楽死を手伝うなら通報するとまで言う。これにソジョンも黙っちゃいない。無責任だと神父に言い返す。ソジョンの母親が助けを求めた時、神父は彼女を拒絶した。その過去を突きつけたんだ。
警察では、ジフンが動いていた。麻薬取引のタレコミはガセだと言われていた。でも彼は諦めない。チームを率いて現場へ向かう。その執念が、やがて大きな進展に繋がる。最後にジフンが見つけたのは、湖の底に沈んだキム・シヒョンの車だった。
今回のエピソード、ぶっちゃけどうだった?
今回はとにかく、イェナとゴンスの兄妹の話に胸をえぐられた。自分の半身みたいな存在が、自ら死を選びたいと言い出したら、君ならどうする? イェナがそんなこと言わないでと叫ぶシーンは、彼女の痛みがダイレクトに伝わってきて、こっちまで苦しくなった。彼女が彼なしでどう生きたらいいかわからないと泣き崩れる姿は、本当に見ていられなかったな。
ソジョンがイェナに自分の母親の話をする場面も印象的だった。最初は母親を許せなかったけど、後からその愛の深さに気づいた、と。残された者は、旅立つ人が心配しないように生きていくしかない。このセリフは、このドラマの核心を突いていると思う。ただ死を手伝うだけじゃない。残される人間のケアまで含めて、彼女の仕事なんだと改めて感じた。
デヒョンも少しずつ人間味を取り戻してきたよな。ソンイと一緒にいる時の彼は、見ていて少し安心する。でも、あの胡散臭い弁護士イスが彼をまた悪い道に引きずり込まないか、そこが心配だ。刑事たちの捜査も大きく動いた。湖から引き揚げられた車。キム・シヒョンは一体どうなったのか。物語が色々な場所で同時に動いていて、目が離せない回だった。
つづく