ネタバレあらすじ
グンスの決意と新たな依頼
イェナは母親の墓を訪れていた。そこに兄グンスのことで電話がかかってきて、急いで病院へ向かう。イェナは兄に、どんな選択をしても受け入れると伝えた。グンスはもう逝く準備ができたと言う。イェナは正式にソジョンへ兄の最期を依頼した。
その頃、警察ではジフンたちがキム・シヒョンの死因を調べていた。彼は湖に沈められる前に射殺されていたことがわかる。
一方、裏社会の男グァンチョルはジン・ヨンスという富豪に会っていた。ヨンスはスイスで安楽死を受ける予定だったが、体調が悪化して渡航できなかった男だ。グァンチョルが同じ手助けを申し出ると、ヨンスは言い値で支払うと同意した。
ソジョンはイェナとグンスに、薬がまだ手に入らないから待ってほしいと告げる。二人は待つ間、海へ旅行に行くことにした。
デヒョンの苦悩と危険な取引
デヒョンは、亡くなった患者の娘ソンイを一日預かっていた。ソンイは、母親が使っていたショッピングカートが保管されている場所へ行きたいと頼む。彼女はカートの中から、母の仕事中に自分が眠っていた毛布を手に取った。
だが、そこにグァンチョルの手下が現れる。デヒョンはソンイだけをタクシーで家に帰らせるしかなかった。グァンチョルの元へ連れて行かれたデヒョンは、ジン・ヨンスの話を聞かされる。デヒョンはソジョンを巻き込まないため、自分がその仕事を引き受けると申し出た。ヨンスの家に行くと、彼の弁護士から少しでも苦痛があれば契約は無効だと釘を刺される。
その夜、ソジョンは家の外で待っているジフンに気づく。彼を訴えると脅すソジョンに、ジフンは君を守りたいだけだと言った。シヒョンを殺した犯人が、ソジョンをも狙うかもしれないからだ。
癒えない過去との対峙
海辺で、グンスは近くの介護施設にいる父親に会いたいとイェナに頼む。しばらくためらった後、イェナは同意した。病院でグンスは父親に、自分がもうすぐ死ぬことを告げる。そして最後の願いとして、イェナに謝ってほしいと頼んだ。彼女が恨みを抱かずに生きていけるように。だが、父親は激怒してその場を去ってしまう。
同じ頃、グァンチョルは警察幹部のアン・テソンに連絡していた。警察の証拠品保管室にある自分の物、つまり薬物を返してほしいと要求する。テソンは部下にそれを実行するよう命じた。
デヒョンはソジョンと話すが、グァンチョルとの取引については隠し通す。彼はグンスのために薬を探すと約束した。その後、デヒョンはグァンチョルの手下から電話を受ける。ジン・ヨンスの実行日が今度の土曜に決まったと知らされた。
最期のお別れパーティー
父親との面会が失敗に終わった後、イェナは兄に、謝罪なんてもらわなくてもうまく生きていけると言う。そして、グンスのために生前葬としてお別れパーティーを開くことを提案した。
パーティー当日、グンスの友人たちが集まる中に、あの父親が現れた。双子は驚く。父親は今度こそ、二人の子供に心から謝罪した。グンスは涙を流す。彼が帰る時、イェナは父親に札束を渡した。ソジョンはその光景を目撃する。イェナは、兄に何の心配もなく旅立ってほしかったのだと説明した。
パーティーの最中、デヒョンは呼び出されてジン・ヨンスの元へ向かう。覚悟を決めたヨンスに、デヒョンは薬を注射した。彼が息を引き取った後、グァンチョルはデヒョンにこれは始まりに過ぎないと告げる。警察署では、ジフンたちが証拠品室から薬が盗まれたことに気づいていた。
パーティーでは、グンスがバンド仲間と最後の演奏を披露する。彼はイェナもステージに上げた。その後、双子は静かにお別れを告げ、グンスはイェナの腕の中で安らかに息を引き取った。
回想シーンが流れる。グンスはイェナへの最後のビデオメッセージを録画していた。君は僕の半身だ。良い人生を送ってくれと。
感想
いやー、今回は泣けたな。グンスとイェナの兄妹愛がもう…。特にイェナが親父にお金渡してまで謝罪させたシーン。グンスに心残りなく逝ってほしいっていう、その気持ちが痛いほど伝わってきた。綺麗事だけじゃないのがリアルだよ。一方でデヒョンはどんどんヤバい道に進んでる。ソジョンを守るためなんだろうけど、完全にグァンチョルの駒にされちゃってる。こっちのハラハラも止まらない。感動的なお別れの裏で、警察内部の裏切りとか、きな臭い話も進んでて、一息つく暇もない。本当にうまい脚本だよ。
つづく