デヒョンの裏切りと、まさかの事故

話はジン・ヨンスの弁護士から始まる。彼はク・グァンチョルに、もっと金になる客を見つけられると持ちかける。その頃、グァンチョルはデヒョンが残りの薬を盗んだことに気づく。これはヤバい展開だ。

一方、ソジョンはグンスの死の後、救急車を呼ぶ。現場にはジフン刑事も現れる。彼は明らかにソジョンを疑っていた。その視線が痛い。

デヒョンは車で家に帰っていた。そこにグァンチョルの手下たちが現れて、彼の車を取り囲む。車はひっくり返され、大事故になった。やり方が汚すぎる。

追い詰められていくソジョン

ソジョンはICUにいるデヒョンを見る。そしてグァンチョルの元へ乗り込んだ。よくもデヒョンを傷つけたと、彼女は怒りをぶつける。グァンチョルは協力しようと持ちかける。でもソジョンははっきり断る。私の周りの人を傷つけたら、警察に行くと。彼女の覚悟は本物だ。

警察も動いていた。ジフンとブ刑事はグンスの葬儀にいた人たちを尋問する。防犯カメラの映像もチェックする。彼らはソジョンがどこで薬を手に入れたのか探っていた。じわじわと包囲網が狭まっていく感じがする。

病院でデヒョンが目を覚ました。ソジョンは、あんな危険なことをした彼を叱る。デヒョンはもう限界だった。こんなに悪い状況になったんだ。もうこの仕事はやめようと提案する。彼の気持ちも分かる。

新しい依頼者と、その裏に潜む黒い影

イェナがデヒョンの看病のために病院へやってくる。そんな中、ソジョンの救急外来に新しい患者が運ばれてきた。睡眠薬を大量に飲んだ女性だ。付き添ってきた夫はパク・テヒョンと名乗った。

このパク・テヒョンは、前にイェナに安楽死を頼んできた人物だった。彼は腫瘍を患っている。それだけじゃない。幻覚を見るタイプの認知症も抱えていた。存在しない人が見えるらしい。彼はソジョンに、この苦しみから解放してほしいと頼む。

刑事たちはデヒョンの足取りを追っていた。彼がジン・ヨンスを安楽死させたと推測し始める。デヒョンはグァンチョルの部下にまた狙われると思っていた。彼はイェナに頼んで、ヤン神父の病院へ移ることにした。

ソジョンは気づく。テヒョンの妻はうつ病を患っている。夫が死んだら、後を追うつもりかもしれない。ソジョンは健康な人は死なせられないと伝える。でも妻はうつ病も病気だと譲らない。この問題は本当に根が深い。

デヒョン、警察のスパイになる

刑事たちはヤン神父の病院まで来て、デヒョンを尋問する。デヒョンは何も話さない。刑事たちは次に、デヒョンとイェナがいつも一緒にいる理由を突っ込む。デヒョンはとっさに付き合っていると嘘をついた。その場しのぎだけど、やるしかない。

刑事たちが去った後、ヤン神父がデヒョンに尋ねる。君もソジョンと同じことをしているのかと。そして、それは罪だと改めて言った。神父の言葉が重くのしかかる。

ジフン刑事は諦めない。上司の命令を無視して、一人でグァンチョルに会いに行った。グァンチョルはペク議員を知っていると認める。アン・テソンを紹介されたことも話した。警察署に戻ると、ジフンはアン・テソンに単独行動を厳しく叱責される。警察内部も一枚岩じゃない。

ソジョンは再びデヒョンに会う。彼はもう一度、きっぱりと言った。この仕事はもうやめたい。俺たちがやってることは殺人と変わらないでもソジョンは続けることを選ぶ。二人の関係は最悪の形で終わったように見えた。

裏切りの先にあるもの

話はさらにややこしくなる。パク・テヒョンの甥が、あのジン・ヨンスの弁護士だった。彼は叔父の死を待って、遺産を相続するつもりだ。すべてはグァンチョルの筋書きだった。グァンチョルが弁護士に同情を引くようにソジョンに近づけと指示していた。

パク・テヒョンは家で見てしまう。甥が自分の妻に暴力を振るっているところを。彼は甥に俺たちを放っておいてくれと頼む。そして、甥の望み通りに遺書を書くと約束した。あまりにも悲しい約束だ。

デヒョンは警察のイスに電話していた。自首したいと伝える。彼は盗聴器をつけて、ソジョンを捕まえる作戦に協力することに同意した。もう完全に裏切ったように見える。

デヒョンはソジョンに連絡する。考えが変わった。パク・テヒョンの最後を見届けたい二人はテヒョンのアパートで会う約束をする。デヒョンは隠しカメラと盗聴器を身につけて現場に向かった。

部屋に入った、その時だった。デヒョンの元にグァンチョルから電話がかかってくる。電話の後、彼はシャツのボタンを外した。そこには盗聴器が仕掛けられていた。彼はそれをソジョンに見せる。ソジョンは衝撃で言葉を失った。

感想

今回はマジで息が詰まる回だった。デヒョンが薬を盗んで事故に遭ったあたりから、ずっとハラハラしっぱなし。彼は本当にソジョンを裏切ったのかって、本気で疑ったよ。警察のスパイになるって決めた時は、もう二人の関係は終わりだと思った。でも最後の最後で、盗聴器をソジョンに見せた。あれはどういう意味なんだろう。グァンチョルからの電話で何があったのか、めちゃくちゃ気になる。ソジョンを助けるための、デヒョンなりの芝居だったってことか。新しい依頼者のパク・テヒョンの話も重い。遺産目当ての甥が全部仕組んでたなんて、胸糞悪い。ソジョンもデヒョンも、どんどん追い詰められていく。誰を信じたらいいのか、もう全然分からない。警察も一枚岩じゃないし、敵だらけだ。デヒョンの最後の行動が、唯一の希望に見えた。

つづく