今回のターゲットは偽ドクター!

イランのチームは、イ会長を完全に手玉に取った。
彼女から250万ドルっていう大金を出させる準備は万端だ。
チームの口座に金が振り込まれる。
でも、ここで問題が発生する。
会長が約束の金額を全額送ってこないんだ。
それじゃあ手術はできないって、イランは突っぱねる。

結局、イ会長が追加で10%を支払うことで話がついた。
イランは手術を進めることに同意する。
この計画のキモは、本当に手術をするわけじゃないってこと。
本物っぽく見せかけて、会長を生かしておく。
変な動きさえしなければ、うまくいくはずだ。

偽りのオペ室、暴かれる本性

イランは最高の専門家たちを集めて、すべてが本物に見えるように仕組んだ。
ソンウは隣の部屋で、不安そうにモニターを見つめている。
ジェームズが映像に細工をして、ソンウの神経をさらに逆なでする。
イランたちはできるだけ時間を引き延ばす。
そして、ついにイランがメスを入れるふりをする。
心臓の周りを手術していると、わざと血管を傷つけた。

助けを求められたソンウが手術室に入ってくる。
ここで、あいつの本性が現れるわけだ。
もちろん、ソンウに手術なんてできるはずがない。
彼はグァンシクに泣きついて、代わりに手術してくれと頼み込む。
グァンシクは冷たく笑って、それを断る。
昔、自分が同じ立場だった時のソンウの冷たい態度を思い出していた。

グァンシクが部屋を出ていくと、驚きの事実が明かされる。
グホは、手術が全部ウソだったと知って言葉を失う。
モニターに映っていたのも、手術室の光景も、すべてが作り物だった。
手術台の上にはリアルな人形。
偽の血液と、本物そっくりの心臓。
全部、ソンウを騙して、周りを信じ込ませるための壮大な芝居だったんだ。
グァンシクもこの計画に乗っていた。
グホだけが、何も知らされていなかった。

イ会長は、自分の手術が真っ赤なウソで、自分が詐欺にあったと気づいて激怒する。
この作戦の本当の目的は、ソンウが偽医者だと世間にバラすことだった。
部屋にいた専門家たちが、ソンウの告白を全部聞いていた。
もう逃げられない。

グァンシクが記者会見を開いて、今回の件への関与を認める。
これでソンウの評判は完全に地に落ちた。
イ会長も、もう誰も騙せなくなる。
逆に、グァンシクには正当な評価が集まることになった。

イランの過去、悪夢の誕生日

ここから話は、イランの10歳の誕生日の回想シーンに切り替わる。
父親のユン会長が、娘のためにテーマパークを貸し切って盛大なパーティーを開いた。
ジェームズは、その時の警備員だった。
イランはこっそりドレスを着替えて、警備の目を盗んで敷地の外へ出てしまう。
そして、悪い奴らに誘い出されてしまった。

何時間も経って、ジェームズたちが捜査チームを組んでイランの行方を追い始める。
パーティーのテーマは不思議の国のアリスだった。
ジェームズは、ウサギの格好をした男たちがイランを誘い出したんじゃないかと推理する。
写真や会場に残されたシンボルをたどって、イランがパーティー会場から離れた白いトラックに乗り込んだことを突き止めた。
イランは騙されて城に連れて行かれた。
これが、以前出てきたチェスのゲームと繋がってくる。

少女の逆襲、そして現在へ

イランが消えてから2日。
犯人たちは警察内部にも協力者がいるみたいで、監視カメラの映像も消されていた。
3日目、ジェームズと警察署長は、捜査を公開するという大胆な決断を下す。
追い詰められた誘拐犯たちは、イランを始末しようと決める。
イランはその企みに気づいて、犯人たちをかくれんぼに誘う。
彼女は青いバケツの中で化学薬品を混ぜ合わせ、爆発の連鎖反応を起こす仕掛けを作った。

大きな爆発が警備の連中を吹き飛ばす。
その隙にイランは正面玄関から脱出する。
近くのトウモロコシ畑へ逃げ込むと、そこでジェームズが彼女を見つけた。
仮面の男も一人、そこにいた。
ジェームズが男と格闘し、なんとか取り押さえる。
イランもジェームズも無事だった。
この出来事が、彼女をここまで強くさせた理由だった。

イランの家にある、写真と赤い糸で埋め尽くされた壁。
あれは、この誘拐事件と繋がっていたんだ。
イランは、誰が、なぜ自分を誘拐したのかを突き止めようと決意している。

第6話の感想

今回は、前半と後半で全く違う顔を見せる回だったね。前半の医療詐欺は、とにかく痛快だった。偽医者ソンウが、自分のプライドと保身のためにオロオロする姿は見ていて気持ちが良かった。特に、過去に彼に見捨てられたグァンシクが、今度は彼を突き放すシーンは最高のカタルシスがあったよ。仕掛けも大掛かりで、人形と偽の血液まで使った偽オペには度肝を抜かれた。

そこから一転、後半はイランの重い過去が描かれた。ただの天才詐欺師じゃなくて、彼女の行動の根っこに壮絶な誘拐事件があったことが分かった。幼いイランが、自分の知恵だけで爆弾を作って脱出するシーンは、彼女の今の強さの原点を見ているようだった。ジェームズとの深い絆が、この事件から始まっていたっていうのもグッとくる。ただの詐欺コメディじゃない、キャラクターの深掘りがこのドラマの面白さを加速させてる。

つづく