あらすじとネタバレ

仁顕の婚礼とオクチョンの宣戦布告

ついに仁顕(イニョン)王后の婚礼の日が来た。きらびやかな衣装をまとって、行列が宮殿の門に近づいていく。その時、仁顕の目に飛び込んできたのは、チャン・オクチョン、その人だった。

オクチョンは、普通ならひれ伏す場面で、まっすぐに仁顕を見つめ返す。その目は完全に挑戦的だ。ビビった仁顕は、たまらず女官に命じて御簾(みす)を下ろさせる。オクチョンの脳裏には、叔父チャン・ヒョンとの約束がよぎる。自分が王の一番の側室になり、叔父は王の外戚になる、という約束が。

粛宗(スクチョン)と仁顕の婚礼の儀式は、前の王妃との時よりもさらに冷え切っていた。それでも仁顕は、人生の目標を達成したと微笑む。でも、それには代償があった。そもそも粛宗が仁顕との結婚を承諾したのは、王妃になったらオクチョンを宮殿に呼び戻すと彼女が約束したからなんだ。

王の初夜とオクチョンへの想い

その夜、粛宗と仁顕は二人きりになる。でも粛宗は冷たく言い放つ。そなたは余のことより、王妃の座に関心があるのだろう。そして、さっさと部屋を出て行ってしまう。またしても、王は王妃と夜を共にしなかった。仁顕はかろうじて声を絞り出し、朝の挨拶だけは一緒に行ってほしいと頼むが、粛宗は答えずに去っていく。

一方、粛宗は行方不明のオクチョンを必死に探していた。トンピョン君と一緒に、彼女が消えたとされる焼け落ちた小屋を調べるが、手がかりはゼロ。粛宗はオクチョンの身を案じてたまらない。

ついに再会!宮殿に忍び込むオクチョン

この状況を一番喜んでいるのが、大王大妃チョ氏だ。彼女は、今がチャンスとばかりに、オクチョンを密かに宮殿へ呼び戻す。粛宗がまたもや王妃の部屋を訪ねなかったと聞き、ほくそ笑む。

粛宗のもとに、大王大妃からお茶の誘いが来る。彼はまた新しい女を紹介する気かと笑って一度は断るが、何かを感じ取って結局向かうことにする。

部屋に入ると、そこに置かれていたのはお茶のセットだけ。粛宗が振り返ると、戸が開き、頭巾をかぶったオクチョンが入ってきた。彼女が頭巾を取った瞬間、粛宗の顔が安堵と喜びに満ちる。オクチョンも涙を流し、二人は強く抱きしめ合う。もう二度と、あなたのそばを離れないと誓うオクチョン。粛宗は、無事だったのになぜ連絡をくれなかったのかと怒りながらも、彼女の帰還を心から喜ぶ。

仁顕、約束を迫られる

粛宗は早速、仁顕を呼び出す。そして、あの約束を果たせと迫る。チャン・オクチョンのことだ。仁顕は、オクチョンが生きていると知りながら、粛宗に報告しなかった。オクチョンがその事実を粛宗に伝えたことで、仁顕は完全に追い詰められる。

仁顕が彼女の居場所が分かれば…と言い訳をすると、粛宗はもう見つけたと冷たく返す。そしてオクチョンを部屋に呼び入れた。 ドヤ顔のオクチョン、震える仁顕、そして冷静な粛宗。三人の視線がぶつかり合う。

特別尚宮チャン・オクチョン、誕生

翌日、仁顕は約束通り、オクチョンを特別尚宮(サングン)として宮殿に迎えることを発表する。オクチョンは居並ぶ女官たちの前で堂々と挨拶し、自分専用の居所を与えられる。

この知らせに激怒したのは、仁顕の父ミン・ユジュンだ。彼はオクチョンが死んだと思っていた。すぐに次の暗殺計画を練り始める。

一方、オクチョンはかつて働いていた裁縫部屋を訪れる。すると、女官たちが色仕掛けで王をたぶらかしたと大声で噂話をしているのが聞こえてきた。宮殿での戦いは、もう始まっている。

女たちの戦い、本格化

粛宗はオクチョンに完全に夢中だ。彼女の部屋を訪ねては、その膝枕でくつろぐ。その親密な様子を、仁顕は偶然目撃してしまう。自分には一度も見せたことのない、心からの笑顔をオクチョンに向ける粛宗。仁顕はショックでその場を飛び出すしかなかった。

権力争いも激化する。大王大妃チョ氏はオクチョンを寵愛し、ライバルである王大妃キム氏(粛宗の母)と仁顕の前でオクチョンが世継ぎを産むかもしれないと挑発する。王大妃は卑しい女の血を引く世継ぎなど絶対に認めない!と絶叫。ミン・ユジュンと結託し、オクチョンを完全に排除することを決意する。

王大妃の暴走、オクチョン絶体絶命

その夜、事件が起きる。オクチョンの部屋に王大妃の女官たちが押し入り、彼女をどこかへ連れ去ってしまう。

オクチョンが連れてこられたのは、王大妃の前だった。王大妃はこの宮殿で生きたくば、子供を産めなくする薬を飲めと命令する。オクチョンは必死に抵抗するが、女官たちに押さえつけられ、薬が無理やり口に注ぎ込まれようとする。

その頃、粛宗はオクチョンの部屋がもぬけの殻であることに気づく。彼は、彼女の名前を叫びながら必死に宮殿を探し回る。

今回の見どころと感想

いやー、今回のオクチョンはマジで怖かったな。以前の純粋な彼女はもうどこにもいない。完全に覚醒して、野心むき出しの女に生まれ変わった。仁顕の前に立った時のあの挑戦的な目つき、あれは最高だった。仁顕もプライドは高いけど、オクチョンの気迫に完全に押されてた感じだ。

そして粛宗、あんたは王様だろ!って言いたくなるくらい、オクチョンにメロメロだな。仕事そっちのけでオクチョンの膝枕でデレデレしてる姿には、ちょっと笑ってしまった。でも、そのせいで仁顕がどんどん追い詰められていくのが見ていて辛い。

女たちのバトルが本格的に始まって、もうドロドロ。大王大妃と王大妃の煽り合いもすごいけど、最後の拉致シーンはヤバすぎる。子供を産めなくする薬を無理やり飲ませるとか、やることがえげつない。これからオクチョンがどう反撃していくのか、目が離せない展開になってきた。

つづく