あらすじ
粛宗(イ・スン)の愛を一身に受けるチャン・オクチョン。王はついに、彼女を正式な側室である淑媛(スグォン)に任命する。しかも、オクチョンのために新しい屋敷まで用意するほどの熱の入れようだ。二人の愛はますます深まっていく。
でも、宮殿はそんなに甘い場所じゃない。オクチョンの急速な出世を、大妃キム氏や西人派の重臣ミン・ユジュンたちが黙って見ているはずもなかった。彼らはオクチョンを王宮から追い出すため、次々と非情な罠を仕掛けてくる。王に愛されれば愛されるほど、オクチョンは宮殿の激しい権力争いのど真ん中に立たされていくんだ。
ネタバレ
いやー、今回もすごかったね。まず大妃キム氏がヤバすぎる。いきなりオクチョンに子供ができなくなる薬を無理やり飲ませようとするんだよ。王の寵愛を受けてる女にこんなことするなんて、正気じゃない。
でも、ここでやられっぱなしじゃないのがオクチョン。とっさに王様からもらった翡翠の懐刀を自分の首に突きつけて、これ以上やるなら死ぬ!って抵抗する。その気迫に大妃もビビって、すごすごと引き下がるんだ。このとき、大王大妃チョ氏も近くにいたんだけど、あえて助けなかった。オクチョンが自分の力で生き残れるか試してたんだね。宮殿って怖いところだよ、本当に。
一方、粛宗はオクチョンへの愛が止まらない。臣下たちの反対を力ずくで押さえつけて、オクチョンを正式な側室淑媛(スグォン)に昇格させる。しかも、彼女のためだけの新しい屋敷までプレゼント。ロマンチックな夜を過ごして、二人の世界に浸ってる。
もちろん、これで話が丸く収まるわけがない。大妃キム氏は、オクチョンの昇格を祝う宴会に、わざと彼女を招待しないっていう陰湿ないじめを始める。それどころか、自分主催の別の宴会を開いて、オクチョンに恥をかかせようと企むんだ。
ここからのオクチョンがすごい。なんと、その宴会に乗り込んでいくんだよ。そして、自分を侮辱する大妃に真っ向から言い返す。私は王様の女です!って。止めに入った仁顕王后(イニョンワンフ)にまで、王妃として、なぜこの無礼をとがめないんですか!って一喝。もう昔の弱いオクチョンじゃない。
そこに、最高のタイミングで粛宗が登場。自分の母親と王妃が一緒になってオクチョンをいじめている光景を見て、激怒する。大妃はショックのあまり血を吐いて倒れちゃうんだ。もう、めちゃくちゃな展開。
この一件で、臣下たちはオクチョンこそが国に災いをもたらす悪女だ!と大騒ぎ。王に彼女の追放を迫る。四面楚歌のピンチに立たされたオクチョン。でも、彼女はただじゃ転ばない。
昔、自分を拉致して殺そうとした事件の黒幕がミン・ユジュンだと突き止めていたんだ。オクチョンは彼を直接脅す。私を追い出す運動をやめなければ、あなたの悪事をすべて王に話すって。この取引で、ミン・ユジュンは屈服。臣下たちの追放運動はピタッと止まる。頭キレすぎでしょ。
そして最後の仕上げ。オクチョンは大妃の部屋の前で、許しを請うフリをする。そこへ粛宗がやって来るのを見計らって、わざと泣き崩れるんだ。大妃様が私に不妊の薬を飲ませようとしたこと、私は決して口外しません…って。もちろん、王様に全部聞こえるようにね。
自分の母親がそんな非道なことをしたと知った粛宗は、衝撃で言葉を失う。オクチョンの完璧な計算勝ち。見てるこっちがゾクっとしたよ。
感想
今回のオクチョンは、もう完全に別人だったね。今までは虐げられる悲劇のヒロインって感じだったけど、この回で完全に覚醒した。自分の手で運命を切り開いて、敵を叩き潰すっていう覚悟が決まった感じ。特に、仁顕王后(イニョンワンフ)にまで食ってかかったシーンは鳥肌が立ったよ。もう後戻りはできないっていう決意表明みたいだった。
粛宗の深い愛が、皮肉にもオクチョンを追い詰めて、彼女を怪物に変えてしまったのかもしれない。大妃との女のバトルも、ミン・ユジュンとの頭脳戦も、見どころ満載で目が離せなかった。ただの恋愛ドラマじゃない、権力闘争の恐ろしさと、一人の女性の壮絶な変化を描いた、本当に見ごたえのある回だったと思う。
つづく