あらすじ
いやー、とんでもない回だったな。粛宗が突然倒れたんだ。意識不明のままで、宮殿は大混乱に陥る。
王が不在となれば、当然始まるのが権力争いだ。仁顕王后(イニョンワンフ)の父親、ミン・ユジュンがここぞとばかりに動き出す。あいつは西人派の連中を引き連れて、宮廷を完全に掌握しようと企む。その手始めに狙われたのが、オクチョンの息子ユンだった。
仁顕王后(イニョンワンフ)はオクチョンからユンを奪い、自分が育てるって言いだす。オクチョンは必死に抵抗したよ。私の息子を渡すものかってね。母親なら当たり前のことだ。でも、王がいない今、彼女に味方はいなかった。
結局、オクチョンは最愛の息子と無理やり引き離される。それだけじゃない。罪人のように白い輿に乗せられて、宮殿から追放されてしまうんだ。彼女の泣き叫ぶ声が、本当に胸に突き刺さったよ。
ネタバレ
ここからが本番だ。君も驚く準備をしておけよ。
粛宗の病気、あれは全部ウソだった。そう、すべては粛宗が仕組んだ壮大な芝居だったんだ。彼は自分が倒れたフリをして、敵が誰なのかをあぶり出そうとしていた。とんでもない策略家だよ、あの王様は。
ミン・ユジュンたちはまんまとその罠にはまった。彼らは粛宗がもうダメだと思い込み、次の王を立てる計画を進める。トンピョン君を王位に就かせようと誘いをかけたんだ。でも、トンピョン君は最初から粛宗の味方だった。彼はミン・ユジュンに協力するフリをして、裏切り者たちのリスト(連判状)を手に入れる。これが粛宗が欲しかった決定的な証拠だ。
準備が整ったところで、粛宗が復活する。朝廷に現れた王の姿を見て、ミン・ユジュンたちは顔面蒼白だ。そりゃそうだろ。死んだと思っていた人間が目の前にいるんだから。
粛宗は、手に入れた連判状を突きつける。自分を裏切り、息子の世子冊封に反対した者たちの名前がそこにはズラリと並んでいた。言い逃れはできない。粛宗はこの機会に、邪魔な西人派の連中を一掃した。まさに電光石火のクーデターだった。
そして、宮殿にはオクチョンが帰ってくる。彼女は追放された時とは違う。堂々と胸を張って、息子ユンをその腕に抱いていた。仁顕王后(イニョンワンフ)の前に立ったオクチョンの目は、もう絶望の色じゃなかった。私は雑草だ。踏まれれば踏まれるほど強くなるそう言わんばかりの強い意志に満ちていた。
この回の最後、粛宗は大臣たちの前で宣言する。王妃を廃位する仁顕王后(イニョンワンフ)の時代の終わりを告げる、強烈な一言だった。
感想
いや、今回はマジで神回だったな。前半の絶望感がすごかった分、後半の大逆転劇には鳥肌が立ったよ。粛宗、あんたただの恋愛体質の王様じゃなかったんだな。敵を一網打尽にするために、自分の命まで賭けた芝居を打つなんて、頭がキレすぎる。彼が復活して、裏切り者たちを断罪していくシーンは、見ていて本当にスッキリした。これぞ権力闘争の醍醐味だ。
そして、オクチョンだよ。息子を奪われ、宮殿を追い出された時の彼女は見ていられなかった。でも、そこから這い上がってくる強さには心を打たれたな。彼女はもう、ただ愛されるのを待つ女じゃない。自分の手で運命を切り開く戦士になったんだ。宮殿に帰ってきた時のあの堂々とした姿、最高にかっこよかった。母親としての執念が彼女をここまで強くさせたんだろうな。仁顕王后(イニョンワンフ)は少し甘かった。その甘さが、この結果を招いたんだと思う。
つづく