あらすじとネタバレ

王の心変わり?新たな側室の誕生

物語は、オクチョンが王の寵愛を受けた女官(後の淑嬪チェ氏)をムチで罰している、最悪の場面から始まる。そこに粛宗(イ・スン)が登場。もうね、タイミングが悪すぎる。粛宗はオクチョンの嫉妬深さに激怒。彼女を守るためだと言って、その女官をいきなり側室の淑媛(スグォン)にすると宣言しちゃうんだ。

オクチョンは当然、パニックだよ。私の手を離すのですか?って王に詰め寄る。でも粛宗はお前の手を離さないために必死なんだ!って返すんだ。王妃としてもっと大きな器を持て、ってことなんだろうけど、オクチョンからしたら裏切りにしか見えないよな。

そして、例の女官は正式にチェ淑媛になる。オクチョンは、この女官の背後には廃妃になった仁顕王后(イニョンワンフ)がいると確信。叔父のチャン・ヒョンに、裏で糸を引いている奴らを探るように命令するんだ。

叔父チャン・ヒョンの逮捕

ここからがまた急展開。粛宗は、オクチョンの叔父チャン・ヒョンが自分の母親、明聖王后の死に関わっていた証拠を掴む。チャン・ヒョン、実は王の母親の薬に毒を盛っていたんだ。とんでもない野郎だよ。

粛宗はチャン・ヒョンの屋敷を家宅捜索。西人派への賄賂がびっしり書かれた帳簿を見つけ出す。これを突きつけて、チャン・ヒョンを賄賂の罪で投獄するんだ。もちろん、本当の狙いは母親の件だけど、それは表に出さない。オクチョンや世子に累が及ばないようにっていう、粛宗なりの配慮なんだろうな。

牢屋でオクチョンはチャン・ヒョンと対面する。お前のためにやったと主張する叔父に、オクチョンは自分の欲望のためでしょと冷たく言い放って、縁を切ると宣言する。もう誰も信じられない、そんなオクチョンの悲痛な叫びが聞こえるようだった。

プロパガンダ小説『謝氏南征記』

西人派の連中は、本当にやり方がえげつない。今度は、小説を使って世論を操作し始めるんだ。その名も『謝氏南征記』。

これは、賢くて心優しい正室の謝氏(イニョン王フがモデル)が、悪賢い側室のキョ氏(オクチョンがモデル)の策略で追い出されるっていう物語。この小説が都で大流行して、民衆はすっかり物語を信じ込んじまう。オクチョンは一夜にして、国を傾かせる悪女っていうイメージを植え付けられたわけだ。

オクチョンは当然、この小説の存在を知って激怒する。仁顕王后(イニョンワンフ)の仕業だと確信して、彼女の元へ乗り込む。でも、仁顕王后(イニョンワンフ)は雑草は踏まれるほど強くなるなんて言って、少しも動じない。むしろ、チェ淑媛の件を持ち出して、オクチョンの不安を煽るんだ。

民衆の敵になったオクチョン

そして、運命の日がやってくる。オクチョンは民の心を得ようと、恵民署(ヘミンソ)っていう貧しい人たちのための施設へ奉仕活動に行く。王様も後から合流する予定で、夫婦仲の良さを見せつけるチャンスでもあった。

でも、オクチョンが恵民署に着くと、そこにはすでに仁顕王后(イニョンワンフ)の姿が。民衆は仁顕王后(イニョンワンフ)を小説の謝氏様だ!と英雄みたいに歓迎している。

そこにオクチョンが現れると、空気は一変。悪女のキョ氏だ!っていう罵声が飛び交う。そして、誰かが投げた石がオクチョンに当たり、事態は最悪の結末を迎える。王妃として民のために来たのに、その民から石を投げつけられるなんて、これ以上の屈辱はないよ。

このエピソードの感想

オクチョンも確かにやりすぎた部分はあった。でも、粛宗もひどいよな。あんなに愛してるって言っておきながら、嫉妬したからって当てつけみたいに新しい側室を迎えるなんて。もちろん、南人派を牽制するっていう政治的な狙いがあったのは分かる。それでも、オクチョンの気持ちを考えたら、あまりにも残酷だ。

それにしても、西人派の『謝氏南征記』作戦は本当にえげつない。完全に情報戦だよ。メディアを使って世論を操作するっていう、現代にも通じる手口だ。これでオクチョンは完全に四面楚歌。愛する男には疑われ、信じていた叔父には裏切られ、民衆からは石を投げられる。王妃という最高の地位に上り詰めたはずなのに、一番孤独で、一番追い詰められているように見えた。見ていて本当に胸が痛くなる回だったよ。

つづく