あらすじとネタバレ
それぞれの思惑
インヒョンは母親の喪に服している。そこに父親のミン・ユジュンがやってきた。世子嬪選びに敗れたことをまだ根に持っているらしい。イ・スンの側室になって王妃を陥落させろ、なんて娘に言うんだから、この親父の権力欲は底なしだな。でも、インヒョンは静かにそれを断る。自分のせいで血が流れるのは嫌なんだとさ。正々堂々と国母になりたいっていうプライドがあるんだよな。今はインギョンにその座を譲るけど、いずれは自分のものになると固く信じている。
一方、オクチョンは叔父のチャン・ヒョンのところへ行く。ポクソン君の側室になるなんてごめんだ。だから、彼の家の下女として入ることにした。でもチャン・ヒョンは、側室だろうが下女だろうがどうでもいい。とにかくポクソン君の子を産めの一点張りだ。その子を使って一族の復讐を遂げることしか頭にない。オクチョンの気持ちなんてお構いなしだ。
王の死と新時代の幕開け
イ・スンと新しい世子嬪インギョンの初夜。でもイ・スンの頭の中はオクチョンのことでいっぱいだ。新妻を前にして他の女を思い出すなんて、これから先の結婚生活が思いやられるよな。そんな気まずい空気の中、父である王の容態が悪化したとの知らせが届く。初夜は当然お流れだ。
王の寝室には重臣たちが集まっている。誰が王の遺言を聞くかで揉めてるんだ。ミン・ユジュンは当然自分だと思ってる。だけど、イ・スンが指名したのは、南人派の重鎮ホ・ジョクだった。ミン・ユジュンの驚いた顔!これは痛快だったな。
王はイ・スンに誰も信じるな、信じるのは自分だけだと告げる。そして、民のための真の王になれと言い残して息を引き取った。王の死によって、イ・スンはついに王位に就く。粛宗の誕生だ。
粛宗(イ・スン)は父王の遺言を盾に、ミン・ユジュン率いる西人派を一気に追い出す。権力の座から引きずり下ろされたミン・ユジュンは、家で傷をなめるしかない。でも、彼の支持者たちはまだ諦めていない。必ず返り咲いてやると誓っている。この国の権力争いは、まだまだ終わりそうにないな。
絶望の淵で見た光
オクチョンの母親が、仕えている家の奥様(チョ夫人)の怒りを買ってしまう。嫉妬に狂った奥様は、オクチョンの母親を殴りつけた挙句、官婢として売り飛ばそうとするんだ。ちょうどそこに居合わせたオクチョンは、必死で母親をかばい、許しを請う。でも、その言葉がさらに奥様の怒りを煽ってしまった。
母親が連れ去られ、自分ではどうすることもできない。オクチョンは泣き崩れる。そして決心した。母親を助け出し、一緒に清へ逃げようと。
同じ頃、宮殿では大王大妃チョ氏が動いていた。王大妃キム氏(粛宗の母)の権力を削ぐため、自分の息のかかった娘を宮殿に入れたいと考えていたんだ。そこで、甥のチョ参判に相談する。チョ参判は、妻に逆らってまで母親を守ろうとしたオクチョンの姿を思い出す。身分は低いが、美しくて意志が強い。大王大妃が求める人材にぴったりだった。
チョ参判はオクチョンに会いに行き、宮女になることを提案する。王の寵愛を得るチャンスだと。でも、オクチョンは自分の夢があるからと断る。今の彼女には、母親と逃げることしか考えられない。
運命の再会
粛宗(イ・スン)は狩りに出かける。でもこれは、ポクソン君と南人派が仕組んだ罠だった。粛宗は刺客に襲われ、腹を斬られて森の中で意識を失う。
その頃、オクチョンは母親を連れて逃亡していた。そして、森の中で偶然、血を流して倒れている粛宗を発見する。彼が誰なのかは知らない。でも、放っておくことはできなかった。オクチョンと母親は、彼を安全な小屋へ運び、介抱する。
意識を取り戻した粛宗は、自分を助けたのがオクチョンだと知って驚く。なぜ彼女がいつも現れるのか。偶然なのか、それとも何か目的があるのか。彼はオクチョンを疑ってしまう。オクチョンは、彼が誰なのか、なぜあの朝、日の出を見に来なかったのか、もうどうでもいいと答える。身分の低い自分との約束なんて、そんなものだろうと。
粛宗は、オクチョンのために彼女が縫った服に着替える。その服は、彼の体にぴったり合っていた。オクチョンは彼の体の寸法を覚えていたんだ。粛宗は、追っ手が迫っているからすぐに逃げるようにと促すオクチョンを引き留める。
俺の世界に一緒に来てくれ
彼はそう言って彼女を誘う。でも、オクチョンは首を縦に振らない。母親を清へ連れて行かなければならないからだ。
もし戻ってきたら、どうすれば会える?
そう尋ねるオクチョンに、粛宗は宮殿に来いと告げる。そして、自分の本当の名前がイ・スンだと明かした。オクチョンは、その名前が王の名前だとは気づかない。でも、もし清へ行かなかったり、戻ってきたりしたら、必ずあなたを訪ねると約束するんだ。
この回の感想
いやあ、今回はマジで濃かったな。まず粛宗(イ・スン)の王としての覚醒がすごかった。父王が亡くなって、一気に権力地図を塗り替える手腕は見事としか言いようがない。今まで親の言いなりだった男が、一皮むけた瞬間を見た気がする。
一方で、オクチョンはどんどん追い詰められていく。叔父には利用され、母親は理不尽な目に遭う。見ていて本当に胸が痛くなったよ。彼女が母親を助けるために清へ逃げようと決意するシーンは、彼女の強さと優しさがよく表れていた。
そして、なんといっても最後の再会シーンだ!刺客に襲われた粛宗を、逃亡中のオクチョンが救うなんて、運命としか言いようがない。お互いの正体を知らないまま、惹かれ合い、そしてまた別れる。粛宗が自分の名前を明かして宮殿で待つと告げる場面は、これからの波乱を予感させて最高だった。権力争いのドロドロと、二人の切ない恋模様。このバランスがたまらない回だったな。
つづく