今回の『カマキリ』第3話、とんでもないことになったぞ。心の準備はいいか?
衝撃の告白、すべての始まり
物語は2001年の回想から始まる。不況で犯罪が増えてた頃だ。若い刑事チェ・ジョンホが、性犯罪の現場で容疑者にからまれてる。そこに現れたのが、若き日のチョン・イシン。彼女はただ静かにその光景を見ていた。この容疑者が、彼女の2番目の獲物になったんだ。
そして現在。スヨルはなんとかテソクを助け出す。そのお礼に、スヨルは母イシンに彼女が好きだったコーヒーを差し入れる。ここで衝撃の事実がわかる。イシンが自白した時のもう一つの条件、それは息子スヨルを守ることだった。ジョンホにそう約束させてたんだ。スヨルは母に寂しかったかと聞くけど、彼女ははぐらかすだけ。でも、スヨルが去った後、浜辺で遊んだ遠い日の記憶が蘇って、悲しそうに微笑むんだ。切ないよな。
模倣犯と最初の殺人の謎
捜査本部では、ソ・グァンは模倣犯じゃないって結論に達する。彼はテソクを狙っただけ。でも、グァンの部屋にあった祭壇が、誰も知らない最初の殺人の存在を匂わせるんだ。
その頃、スヨルは恋人のジョンヨンと会ってる。でも、その様子を誰かが見張ってて、盗聴までしてる。不穏すぎるだろ。
その夜、スヨルがジョンホに母さんの最初の殺人があったんじゃないかって仮説を話してるまさにその時、模倣犯が動く。3人目の被害者を、イシンの3番目の犯行とまったく同じ手口で溺死させたんだ。
母と子の決裂
ジョンホは、イシンがグァンに強くあれと書いた手紙を送っていたことに気づく。これが、グァンが異母兄弟を襲う引き金になったと彼は考えた。
それを知ったスヨルは、怒りにまかせてイシンに詰め寄る。最初の殺人は何なんだ!俺たちを操って何がしたいんだ!ってな。そして、あんたに会いたいとなんて思わないと言い放つ。イシンの顔が怒りで歪む。彼女はその後、口に隠していた葉っぱを取り出して、天井裏に隠した。一体何を企んでるんだ。
悪夢の再来、暴かれる過去
3番目の犯行現場には、挑発するようにたくさんの鏡が置かれていた。被害者は無実の人物で、注射の跡がある。スヨルはメディアの前で我を失ってしまう。
そんなスヨルを心配して、チョン牧師が電話をかけてくる。でも、その電話を取ったのはジョンヨンだった。お母さんには会わなかったか?その一言で、ジョンヨンはスヨルが孤児じゃなかったことを知ってショックを受ける。
一方、捜査本部は被害者たちの携帯がすべて消えていることに気づく。突然、3人目の携帯の電波が廃屋から発信された。罠だと分かりつつも、スヨルたちは現場に急行する。
その廃屋で、スヨルは黄色い机を見つける。それは、父が自分に作ってくれた机によく似ていた。幸せだった頃の記憶が蘇る。そして、井戸の中からボール、携帯電話、そして一体の死体が見つかった。死体にはおめでとうというメッセージが添えられていた。
絶望の真実
死体は3ヶ月前に行方不明になったチョン・ウォンシクという男だった。彼は犯罪記録のデジタル化に関わっていて、イシンのファイルにアクセスできた人物だ。犯人は彼を利用して情報を手に入れた模倣犯に違いない。
スヨルは、この事件が母の最初の殺人と関係があるんじゃないかと疑う。そして、最初の被害者は、自分の父親じゃないのかと。
彼は再び廃屋の井戸を調べる。そこにあったのは、子供の頃に失くしたボール、白骨化した遺体、そして結婚指輪。そうだ、この廃屋はスヨルの生家だったんだ。
その瞬間、スヨルの脳裏に、血まみれの母が井戸のそばで笑っている記憶がフラッシュバックする。
激怒したスヨルは、イシンの元へ走る。彼は母に父殺しを突きつける。するとイシンは、あっさりとそれを認めた。それどころか、あの酒浸りのDV夫を殺したことは、人生で一番良いことだったと笑うんだ。
彼女は、記憶を失っているスヨルにすべてを語り始める。あの日、酔った父が母を脅し、止めに入った幼いスヨルを殴った。息子を守るため、イシンは夫を布切りばさみで刺した。そして、遺体を井戸に遺棄した。降り出した雨が血を洗い流し、彼女は夫から解放されたことを悟って笑った。
あれが私の血への渇望の始まりだったとイシンは微笑む。それを聞いたスヨルは、母が正義のために人を殺したのではなく、ただ殺しを楽しんでいただけだと悟る。彼は怒りと絶望のあまり母の首を絞めようとする。イシンは興奮したようにお前も同じだ!殺したいんだろう!と彼を挑発する。スヨルの絶叫が響き渡って、今回は終わる。
感想
いや、もう言葉が出ない。第3話にして、物語の根幹が全部ひっくり返された感じだ。イシンの最初の殺人が、まさかスヨルの父親だったなんて。しかも、それを人生で最高のことと言い放つ母親。これはもう、ただの復讐者じゃない。殺人に快楽を見出す、本物の怪物だ。
スヨルが可哀想すぎる。信じていた母親像は木っ端微塵に砕け散った。それだけじゃない。お前も同じだという言葉で、自分の中にも同じ怪物がいる可能性を突きつけられたんだ。あの最後の絶叫は、彼の世界のすべてが崩壊した音だよ。
模倣犯の正体も気になるけど、今回は完全に母と子の地獄絵図に持っていかれた。イシンを演じるコ・ヒョンジョンの演技がヤバすぎる。あの静かな狂気、鳥肌が立つ。スヨルがこの後どうなっちまうのか、もう目が離せない。
つづく